靴
ワンランク上の大人への第一歩、こだわりの英国靴を誂える。
2017.06.24
メンズファッションの源流は英国に起源をもつ。靴も例外ではない。その聖地といえるノーサンプトンで130年余の歴史を有するのがジョセフ チーニーだ。「1of1」と呼ばれるパーソナルオーダーサービズが、本国のフラッグシップショップであるJermyn Street店以外では初めて「BRITISH MADE 銀座店」でスタート。
アエラスタイルマガジンで活躍するモデルの朝比奈秀樹さんが、ワンランクアップした靴を選びたいとそのオーダーに初挑戦。来日した共同経営者のひとりウィリアム・J・チャーチ氏、そしてアエラスタイルマガジン山本晃弘編集長のアドバイスでこだわりの一足を誂(あつら)えてみた。
「大人っぽいものが欲しいんですよね」と語る朝比奈さんに、山本編集長がすすめたモデルは内羽根式のセミブローグだ。「ベーシックなものは、少し装飾を加えることで成熟した雰囲気が出てくる。例えばこんなメダリオン。規則的なパターンだから、節度を効かせつつ主張できるデザインだよね」と理由を語る。
「ベースとなるのは創業125周年を記念して、2011年につくられた125モデルです。靴に知識とこだわりをおもちの日本のお客さまからの意見も参考にしてします」とウィリアム氏。ほかにダブルモンクストラップ、外羽根式のプレーントゥ、キャップトゥ、内羽根式のフルブローグが選べる。
アッパーは名門タンナーとして有名なウェインハイマー社のカーフ。ブラック、濃淡の異なるブラウン、グリーン、ネイビー、パープルの6色が。朝比奈さんは迷った末にダークブラウンに決定。ちなみにフルブローグ、セミブローグでは切り替えに合わせて色を変えることもOK。
ライニングとヒールソック(靴の内部のかかと部分)は4色から。ブランド130周年アニバーサリーコレクションで採用されたグリーン、レッドやネイビーなどのレアなカラーも選べる。ブランド名とパーソナルオーダーシンボルである「1of1」の型押しは5色を用意。
紳士靴はストイックなアイテムゆえ、ディテールで差をつける楽しみがある。例えばシューレースを通すハトメやダブルモンクストラップのバックル。同色で革になじませる、色を変えてアクセントにするなど、技を効かせるのも楽しい。ハトメとシューレースは5色、バックルは4色のバリエーションからオーダーできる。しかも、ハトメは表裏まで選択できるというのだからスゴイ。
靴底の色はブラックやブラウンのほか、パープル、ブルー、グリーンを常備。さらにハーフペイントかフルペイントかも選択可能。また、ソールの側面(エッジ)部分は、ブラックまたはブラウンを選択。ソールもヒールソックと同様に「1of1」の型押しを5色から選択。ウィリアム氏は「ブランドの最高級ラインのインペリアルコレクションと同じく、底の縫い目が見えない仕上げ(ヒドゥン・チャネル)やフィドルウェストも標準装備です」
これ以外にもライニングの一部に小窓をつけ、そこに自分の名前を入れるサービスもある。さらに付属品も充実していて、専用のシューツリー、アッパー用とコバ用のブラシ2点、シューホーン、ポリッシュワックス、クロス、替えの靴ひもが専用ボックスに入って届けられる。これで108,000円(税抜)という価格は、圧倒的なコストパフォーマンスである。(商品に関するお問い合わせ/BRITISH MADE 銀座店 03-6263-9955 http://www.british-made.jp)
<告知>
完成は3カ月後! 今回の採寸と選んだ仕様を基に、ほかにはない自分だけの一足ができ上がる。「オーダーは初めて。どんな靴になるのかな」と楽しそうな朝比奈さん。
靴のおかげで、本当の大人にまた一歩近づいた――そんな喜びの顔を、完成品が届き次第こちらでレポートするので、乞うご期待!
モデル着用衣装 ニット¥30,000、シャツ¥23,000、パンツ¥33,000、首に巻いたチーフ¥7,800/すべてドレイクス、靴¥57,000/ジョセフ チーニー(すべてBRITISH MADE 銀座店 03-6263-9955)
掲載した商品はすべて税抜き価格になります。
Photograph: Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling: Takahisa Igarashi
Hair & Make-up: Ryo(COME HAIR)
Text: Mitsuhide Sako(KATANA)