紳士の雑学
スーツのシャツを正しく着こなす方法を画像で解説!
シャツとネクタイやジャケットの着こなし正解と不正解
2022.09.16
ビジネスマンにとって、他者の信頼を満たす服装はスーツをおいてほかにない。仕事着のカジュアル化が進行する昨今においても、いざというときにはその役割が要求される。しかし、その恩恵を享受できているビジネスマンはことのほか少ないのではないだろうか? 着こなしの基本ルールを知れば、百戦危うからずだ。
[シャツ]
─Point01.第一ボタンを留め、ノットをきちんと整える。
Vゾーンはいやがうえにも人目を引く。タイドアップの際には端正な印象を意識するのが必須である。シャツのボタンはきちんと上まで留めることが不可欠。そのうえでタイのノット(結び目)を小ぶりに、しっかりと結び上げて、下にずり落ちないように配慮したい。
─Point02.シャツからのぞく後ろ襟のバランスに注意。
シャツの襟は首の傾斜にぴったりと沿い、ジャケットの後ろ襟にフィットして、そこから1.5~2㎝ほどのぞいていることが望ましい。ジャケットの上襟が浮いてしまったり、シャツの襟が隠れてしまうのは、洋服が体形に合っていないことの証左だ。
─Point03.シャツの襟先はラペルの下に隠れるのが基準。
タブカラーなどのように襟元をタイトに見せるデザインは別として、一般的には、シャツの襟先は、ジャケットのラペル下に隠れているほうがエレガント。襟の剣先が浮いて見えるとVゾーンのバランスが悪い。気づかぬ間に襟先がはみ出さないよう注意を払いたい。
─Point04.シャツ袖は1~2㎝のぞくのがベスト。
シャツの袖は、腕を自然に下ろした状態で、カフスの先端が手首にかかるくらいであり、ジャケットから1~2㎝のぞいて見える長さが適切。ただし既製のものなので、どうしても袖丈が長いという場合は、アームバンドなどを積極的に活用しよう。
[ネクタイ]
─Point01.大剣がバックルの中心にかかるくらいが目安。
結んだタイの長さは、大剣の先がベルトのバックルの、ほぼ真ん中にかかるくらいが理想。このとき、大剣より小剣のほうが短くなればベストだが、タイのサイズ設定は選択肢が少なく、小剣が長くなってしまうこともある。その際はパンツの中に小剣を隠してしまおう。
─Point02.タイの幅はラペルの幅と同じくらいが美しい。
幅広のワイドラペルには太めのタイを、反対にナローラペルには細めのタイを合わせるのが着こなしの鉄則。幅が合っていない組み合わせでは、ちぐはぐな印象となり、違和感を覚える。両者の幅を合わせることに留意して、安定感のある胸元を構築したい。
出典:永久保存版「スーツ」着こなし事典(朝日新聞出版)