旅と暮らし

メルセデス・ベンツGLCクーペのフォルムは、摩天楼の
ジャングルこそが似合うのか?

2017.10.20

メルセデス・ベンツGLCクーペのフォルムは、摩天楼の<br>ジャングルこそが似合うのか?

SUVであるのにクーペのフォルム。リアガラスの傾斜を寝かせて、スタイリッシュなルックスに仕立てた「クーペSUV」に、いま熱い視線が注がれている。
無骨で野性的な従来の鎧(よろい)を脱ぎ、都会の高層ビルの谷間をさっそうと走り抜けるニュースタイルの登場。それは、人気のために多数派となったSUVが細分化し、新感覚の個性を生み出した結果でもある。
そのひとつに、プレミアムブランドのメルセデス・ベンツによるGLCクーペがある。

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メルセデス・ベンツのSUVは、孤高の存在といえるGクラスを筆頭に、GLS、GLE、GLC、GLAの各クラスをそろえる。そのなかのGLEとGLCの2つに、クーペと呼ぶボディースタイルを設定する。どちらも誕生してまだ間もないニューカマーで、GLEのクーペが2016年4月に日本上陸。続いて、今回の主役であるGLCクーペは、2017年2月に日本デビューを果たした。

GLCクーペのラインナップは、2リッター直4ターボ搭載のGLC 200 クーペ(639万円)から、3リッターV6ターボのメルセデスAMG GLC 43 4マティッククーペ(915万円)まで7グレードを用意する。エントリーグレードのGLC 200 クーペは2WDで、ラインナップのなかで軽いプライスタグと軽快な走りを実現している。
GLCクーペにはディーゼルやプラグインハイブリッドも用意。きめ細やかな車種設定は、SUVクーペが大きなうねりとなることを予感させる。

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GLCクーペの魅力は、やはりそのデザイン。王道の無骨なSUVはタフガイのイメージには格好の存在だが、スタイリッシュに乗りこなすには、クーペSUVにフォーカスが当たる。
メルセデスAMG GLC 43 4マティッククーペは全高1590mm。クーペでないSUVスタイルの同仕様(全高1640mm)に比べて、50mm低いフォルムを有する。インテリアもスポーツカーのムードをちりばめながらも、快適性をたっぷりと確保しているのは実にメルセデスらしい部分だ。そこに合わせた質感の高いディテールが、スペシャルティなムードをいっそう盛り上げてくれる。

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活躍の場を、森林や奥地のラフロードから、高層ビルのそびえる都会のアスファルトへと変えた上質なクーペSUVであるメルセデス・ベンツGLCクーペ。
優れた走破性を実現しながらも、それをスマートかつ流麗なフォルムで包み込むのは、歓迎したいポイントである。
スタイリッシュに乗りこなしながらも、いざというときには野性や本能をむきだしにする。そんな男っぽさをどこかに隠し持っておくのは悪くない。

※写真は、実際の日本導入モデルと仕様が異なる場合があります。
※価格はすべて消費税込みのものです。

<データ>
車名:メルセデスAMG GLC 43 4マティッククーペ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4735×1930×1590mm
ホイールベース:2875mm
駆動方式:4WD
エンジン:3リッターV6DOHC24Vツインターボ
トランスミッション:9速AT
エンジン最高出力:367ps(270kW)/5500〜6000rpm
エンジン最大トルク:53.0kg-m(520N-m)/2000〜4200rpm
タイヤ:前255/45R20、後285/40R20
車両本体価格(税込):¥9,150,000

メルセデスコール 0120-190-610
https://www.mercedes-benz.co.jp

Text:Haruhiko Ito(office cars)
Photograph:Daimler AG

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