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トレンドの潮目。
ピッティで知る、パンツのこれから――

2018.02.22

写真・図版 柴田 充

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ファッションシーズンの幕開けを飾る、第93回ピッティ・ウォモが今年もイタリア・フィレンツェで開催されました。来シーズンの秋冬コレクションの発表に、いち早くその傾向を掴もうと世界中から多くのバイヤーやジャーナリストが詰めかけました。その数ある出展ブランドから新たなトレンドの潮目についてフォーカスします。

パンツのトレンドは、股が浅く、スリムにフィットしたスタイルから、プリーツを入れた、ややゆったりとしたシルエットに移りつつあります。クラシックテイスト薫るエレガントなスタイルですが、そこに現代的なアレンジを加えないと、野暮ったく、古臭く感じさせてしまうことも。そこで注目を集めているのがベルウィッチです。南イタリアのプーリア発祥のパンツ専業ブランドで、自社ブランドのほか、著名ブランドのパンツの生産も手掛けています。

「40年前に義父がパンツ専業の小さなサルトリアを始め、次第にその品質が評価され、2007年にオリジナルブランドとして創業しました。同じ地元で人気ブランドのタリアトーレとは義父の代からのつき合いで、ブランドの立ち上げにもいろいろ協力してくれました。いまも家族ぐるみのつきあいなんですよ」とブランドマネージャーで、デザイナーのマッシモ・ジャンフラーテ氏は笑います。そうした地域に根ざした伝統的な服づくりの環境が、独自のスタイルを生み出しています。

「イタリアにはそれぞれの地方にカラーがあり、それは気候であり、文化であり、歴史や伝統に培われたものです。さらにプーリアには革新を求める精神があり、その点でもとても恵まれていると思いますね」

写真・図版

新作では、クラシックな要素とスポーティなディテールとの均衡を保ちつつ、エレガントな素材で全体を調和します。

「フィット感があるにも関わらず、2プリーツを入れた優雅な履き心地に、洗練されたウール生地を組み合わせました。サルトリアらしいハンド仕上げの細部も特徴です」

「タスカメリカ」シリーズでは、外に開くアメリカ式プリーツなどが特徴で、1940年から50年代のスタイルをモチーフにしています。ほどよいバランスがビジネスシーンにも映えるパンツです。

プロフィル
柴田 充(しばた・みつる)
フリーライター。コピーライターを経て、出版社で編集経験を積む。現在は広告のほか、男性誌で時計、クルマ、ファッション、デザインなど趣味モノを中心に執筆中。その鋭くユーモラスな視点には、業界でもファンが多い。

Photograph:Mitsuya T-Max Sada
Text:Mitsuru Shibata

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