腕時計
「バーゼルワールド2018」特別情報
日本の誇り「グランドセイコー」から、
驚異の高精度を実現したプラチナ限定モデルが登場!
2018.03.23
日本を代表するベストセラー「グランドセイコー」の歴史のなかで、とりわけエポックメイキングとなる機械式ムーブメント「キャリバー9S」が誕生して今年で20周年。これを記念した特別限定モデルが登場する。
1960年に発表された「グランドセイコー」は、日本の時計技術が世界水準にあることを知らしめた傑作コレクション。のちにセイコー自らが開発したクオーツの普及によって生産が途絶え、伝説的な存在となってしまった。ファンの根強い要望に応えて1988年にクオーツムーブメントを搭載してリバイバル。10年後の1998年に完成した専用の高精度機械式ムーブメント「キャリバー9S」によって、「グランドセイコー」は完全復活を果たすことができたのである。
それから20周年を記念した限定モデルは、毎秒10振動のハイビートムーブメント「キャリバー9S85」を搭載しており、プラチナケース(世界限定20本)、18Kイエローゴールドケース(同150本)、ステンレスケース(同1500本)の3タイプ。
そのなかでもプラチナケースモデルは、ダイヤルの6時位置に「VFA」の文字を配したハイエンドモデル。これは「Very Fine Adjusted」の頭文字で、1969年当時に日差+−2秒以内という驚異の高精度を実現したモデルに授与された栄誉ある名称だ。そのオマージュとして、「キャリバー9S85」の耐久性、耐磁性などを維持しながらも、限界までチューンナップ。当時の「VFA」に匹敵する日差+3秒〜−1秒(静的精度)を達成したことを示す証しだ。シースルーバックから見られる自動巻きの回転錘(ローター)にも「Very Fine Adjusted」と表記されている。
ダイヤルにはブランドロゴの「GS」と、第二精工舎(1968年に「グランドセイコー」初の10振動ハイビートモデルを開発)を象徴するユニークな「S」マークを型打ち模様として放射状にアレンジ。ケースも新デザインとなり、両サイドは歴代で最もなだらかで美しいカーブを描いている。特殊な研磨技術であるザラツ研磨を主体とする高度な匠の技も駆使されており、鏡面とヘアラインを丁寧に仕上げ分けた優美なフォルムが魅力だ。
セイコーは、スイスで開催中の「バーゼルワールド2018」の初日(3月22日)に実施したプレスカンファレンスで20周年記念モデルの商品概要などをプレゼンテーション。世界各国のメディア関係者から熱い視線が注がれた。「バーゼルワールド」は毎年3月頃にバーゼル市のメッセを会場として行われる国際的な時計宝飾展示会であり、100年を超える歴史を誇る。今年は3月27日までの6日間。
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
問/グランドセイコー 0120-302-617
■国内の取扱店舗
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プロフィル
笠木恵司(かさき けいじ)
時計ジャーナリスト。1990年代半ばからスイスのジュネーブ、バーゼルで開催される国際時計展示会を取材してきた。時計工房や職人、ブランドCEOなどのインタビュー経験も豊富。共著として『腕時計雑学ノート』(ダイヤモンド社)。
Photograph:Mitsuya T-Max Sada