紳士の雑学

英、伊、米の原産国にこだわれば、
男の靴選びはもっと楽しい。

2018.04.23

写真・図版 松山猛

おしゃれは足もとから──とは、いまや使い古されたファッションの常套句か? 否、それは決して色あせることのない、ビジネスマンのための金言。加えて、足は「第2の心臓」と例えられるほど、健康面でも大切な部分。ゆえに、靴選びには正しい知識を備えて臨みたい。貴兄のおしゃれの華麗なる第一歩を、アエラスタイルマガジンがしっかりと後押ししよう。

写真・図版

ひと口に靴と言っても、その原産国ごとの特徴はさまざまだ。

同じようなデザインに見えても、そのディテール、特に底付けの方法により靴そのものの機能がまったく異なるものになるからだ。

紳士靴のスタンダードを作り上げたイギリスの製法は、クラッシックなすくい縫いによるハンドソーン ウェルトを基本としてきたが、近年ではアメリカ生まれのグッドイヤー ウェルトによる底付けも、ポピュラーとなっている。

アメリカは言うまでもなく大量消費世界の先駆けとなった国であり、靴を作るのもきわめて合理主義に基づいたものだ。

イタリア靴はその軽快なイメージや、デザイン性が好まれるが、その主流となっている底付け手法は、ソールの返りのよいマッケイ製法などが主流だ。

細身の木型によるイギリス靴にも、質実剛健なアメリカ靴にも、また色気のあるイタリアの靴にも、それぞれの魅力がある。

つまりは自分のスタイルに似合う靴探しは、楽しいファッションのパズルゲームということなのだ。

出典:永久保存版「スーツ」着こなし事典(朝日新聞出版)

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