旅と暮らし

ギリシャの島の魅力を体現する海風のような白
ドメーヌ・スクラヴォス ヴァン・ド・ブラン・ド・ターブル アルシミスト
[今週の家飲みワイン]

2018.08.10

写真・図版 小松宏子

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梁世柱さんが、ギリシャの2本目のワインとして選んでくれたのは、ギリシャ西側のイオニア海に面するケファロニア島産の白。

「ギリシャという国の魅力は、なんといっても島にあります。島ごとに変わる景色や風土、訪れる人は誰もが、その多彩な表情に魅了されるはずです。ワインもしかり、島ごとに特徴のあるワインが造られています。というのも、ギリシャは国際市場においてこそ遅れを取っていますが、そもそもはイタリアやフランスにワイン造りを伝えた、4000年の歴史をもつワインの先駆けの地。島ごとに地品種のぶどうが栽培され、味わいのあるワインが造られてきた文化的背景があるのです」と梁さん。

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このワインを造っているドメーヌ・スクラヴォスは、もともとはウクライナでワイナリーを営んでいたが、戦争で家を失い、曽祖父の代にケファロニア島に移り住んだことに端を発するワイナリーだ。当時はケファロニア島もぶどう栽培が盛んだったが、その後、政府によるぶどう畑の観光地化政策が進み、多くの畑が荒廃してしまった。

そんな折、先代がワイン造りをもう一度と、荒廃した畑を買い取り、ビオディナミ農法でぶどうを栽培し、自然派のワインを造りをはじめた。その後、めきめきと頭角を現し、いまやギリシャでも注目の造り手として知られる。

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「使われている品種はロディティス、ザキンティノ、ツァウシ、ヴォスティリディなど、聞き慣れない品種ばかりですが、いずれも長い歳月のなかで淘汰され、残ってきたものなので、ぶどう品種としては優れたものばかりです。この一本は、ギリシャが地品種の宝庫であることの象徴のようなワインです。キリっとしながらも、島ならではの塩っぽさがあって、北半球の緻密なニュアンスもしっかりと感じます。たくさんのぶどうがブレンドされているので、幾重にも味の重なるレイヤーの深さも魅力的。海に囲まれた地のワインだけあって、当然ながら魚介類との相性が抜群です。アジのたたきやイワシの塩焼き、サザエのつぼ焼き、イカ、タコ……シンプルな日本料理の魚介の食べ方にはぴったりの味わいです」

そしてなんといってもうれしいのが2000円未満という価格の安さ。海辺でのバーベキューなどには、それこそ最高の一本だ。

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ドメーヌ・ダラマラ/ ナウサ ダラマラ [2015]>>

Photograph:Makiko Doi

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