旅と暮らし

すべて実食! 自慢の手土産。#6
「七里香」の豆大福と最中

2018.11.05

写真・図版

昔ながらの懐かしい味と、現代の新しい味をミックスした和菓子。

今週のお薦めの手土産は、東京・早稲田にある「七里香(nanarica)」の豆大福と最中の詰め合わせ。伝統ある老舗がしのぎを削る和菓子の世界において、昨年4月にオープンしたばかりのニューフェースだが、メキメキと売上を伸ばしている話題の店だ。

早大通りに面した店舗は、外観もモダンでスタイリッシュ。店内のカウンターには季節の生菓子やどら焼き、羊羹、おはぎなどが種類ごとに木箱に入れられ、整然と並べられている。詰め合わせのセレクトは自由だが、筆者のイチオシは豆大福と最中の2品だ。

和菓子好きが心ときめかせる豆大福は、山形県直送の精米したてのもち米「こゆきもち」で作るきめ細かく滑らかな餅に、ほどよい塩加減の北海道産赤えんどう豆の食感がいいアクセントになっている。北海道産の小豆を、風味を損なわないようにゆっくりと熱を加えながら炊く、こしあんは、上品な甘さで、ずっしりと存在感がある。

店の一番人気の最中は、豆乳と米粉と卵で作るまるでシュー生地のような皮が特徴。ぱさぱさ感はなく、サクッとしていながら、しっとりやわらか。米の風味がほのかに香る。最中の粒あんにはバターが練り込まれていて、ほんのりとした塩加減とコクがプラスされている。いままであったようでなかった新鮮な味わいの最中なのだ。

和菓子を包む箱や紙袋のセンスの良さも、おススメしたい理由のひとつ。沈丁花をイメージしたロゴマークがとてもおしゃれだ。個別包装になっているため、オフィスでも食べやすい。白い粉を周囲にまき散らすこともないし、なにより配りやすい。ひと口サイズの最中というのも素晴らしい。配りやすさや食べやすさも、仕事場への手土産としては、とても重要なことだ。

店のコンセプトは“伝統と革新”。昔ながらの製法は変えずに、現代のエッセンスを加えてユニークな七里香のスペシャリテを創り出している。懐かしい和菓子の味を大切にしながら、現代人に受け入れられる新しい味も追求したい。そのために材料を吟味し、製法の工夫を重ねて創り出した新しい和菓子が、老若男女問わず、もらった人を笑顔にできるのだ。

写真・図版

七里香(nanarica)
東京都新宿区早稲田鶴巻町519 洛陽ビル1階
営業時間/10:00~18:00
定休日/月曜日
価格/豆大福194円、最中162円、どら焼き194円、おはぎ194円など
※価格はいずれも税込み
問/03-6233-8477
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130504/13208227/

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Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Keiko Katanozaka
Edit & Text:Mayo Morino

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