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男の装い。4つのスタイルから選ぶスーツの現在地
#3 CLASSIC STYLE
2018.11.07
男を引き立てる最高のスタイルはスーツから生まれる。それは昔もいまも変わりがない。しかし、スーツのありようは変わった。オーセンティック派は健在であり、進化した素材を用いたアクティブ派が注目を集める。一方、トレンドの英国調を体現するクラシック派は存在感を高め、ぜいたくなつくりのラグジュアリー派はスーツの可能性を広げる。男の装い。それは、スーツ選びから始まる。
CLASSIC STYLE
英国調で往年の紳士のごとく装う
スーツのトレンドは大きく英国調に舵を切っている。なかでも注目は古典的なチェック。さらに、クラシックなディテールが目を引く。プライベートでスーツを楽しむ余裕が、大人の男の魅力を存分に際立たせる。
<スリーピース>
カントリージェントルマンを目指しイメージをセルフプロデュース
ブラウングレンプレイドのスリーピーススーツは、カントリーサイドに足を向けた英国紳士をイメージさせる。シャツのストライプとタイの柄にはブラウンが使われているため、スーツと自然になじむ。また、タイの地色であるパープルは英国的な高貴さを表す。足元にはタッセル付きのスリップオンを選び、優雅なリラックス感を添える。
スーツ¥150,000、ベスト¥35,000/ともにハケット ロンドン( ハケット ロンドン 銀座 03-6264-5362)、シャツ¥39,000/ルイジ ボレッリ、タイ¥12,000/バーニーズ ニューヨーク(ともにバーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター 0120-137-007)、シューズ¥68,000/三陽山長(三陽山長 銀座店 03-3563-7841)、タイバー私物、チーフ私物
<ベルトレス>
主張するアイテムを重ね合わせてスーツを着ることの楽しみを満喫
構築的ショルダーのジャケットにサイドアジャスター付きのパンツ。その主張の強いチェックに臆することなく、アクセントのあるアイテムで洒脱感を強調したい。タブカラーのクレリックシャツ、ビンテージテイストのプリントタイ、ダブルモンクストラップのシューズが該当。プライベートシーンの装いでは、これくらい趣味嗜好を凝らしたっていい。
スーツ¥140,000/エヌエイチサルトリア(伊勢丹新宿店 03-3352-1111)、シャツ¥28,000/バルバ、タイ¥14,000/ドレイクス(ともにビームス ハウス 丸の内 03-5220-8686)、チーフ¥13,000/ドレイクス(シップス 銀座店 03-3564-5547)、シューズ¥140,000/ヴァーシュ(トゥモローランド 0120-983-522)
<ダブルブレスト>
貫禄や余裕を感じさせる装いで余暇を謳歌する紳士像を描く
グレーグレンプレイドにパープルのペーンを配したファブリックで、英国調のクラシックさを表現。ダブルブレストジャケットにおける小さな面積のVゾーンでも、襟先がラウンドしたタブカラーシャツとペイズリープリントのタイなら、目に留まる。シューズもスムースレザーとグレインレザーのコンビで、存在感を発揮。
スーツ¥140,000/ボリオリ(ボリオリ 東京店 03-6256-0297)、シャツ¥33,000/バグッタ(トレメッツォ 03-5464-1158)、タイ¥13,000/ハケットロンドン(ハケット ロンドン 銀座 03-6264-5362)、チーフ¥6,000/スパッカ ネアポリス(ビームスハウス 丸の内 03-5220-8686)、眼鏡¥47,000/アイヴァン 7285(アイヴァン 7285 トウキョウ 03-3409-7285)、時計¥290,000/タグ・ホイヤー(LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー 03-5635-7054)シューズ¥140,000/ヴァーシュ(トゥモローランド 0120-983-522)
<チェンジポケット>
イタリアンテイストによって英国調がモダンに生まれ変わる
英国調をイタリアからの目線で表現することがトレンドのポイントでもある。やわらかなファブリックを卓越した職人技術によって軽やかに仕立てたこのスーツもそう。襟が白、身頃がブルーのクレリックシャツはクラシックスタイルにおけるキーアイテムであり、クレスト柄のタイとともに英国調を印象付ける。モンクストラップシューズは表革ではなく、優雅な雰囲気をもたらすスエード素材であることが洒脱感の決定打となる。
スーツ¥185,000/カルーゾ、シャツ¥34,000/エリコ フォルミコラ、タイ¥25,000/トゥモローランド、チーフ¥13,000/ア ピース オブシック 、シューズ¥95,000/フラテッリ ジャコメッティ(すべてトゥモローランド 0120-83-522)、ベルト私物
Model Photograph:Masaya Takagi
Still Photograph:Osami Watanabe
Styling:Masayuki Sakurai
Hair & Make-up:Masayuki(The VOICE)
Edit & Text:Kenji Washio