旬のおすすめ

ワードローブが変わる。
名門ブランドからの新提案
ダンヒル

2019.03.20

大人のファッションは、トラッドを踏まえたうえでフレッシュな時代性を感じさせるものこそ理想的。世界的なトップブランドのなかでも温故知新のセンスにたけた名門ブランドの最新作を紹介する。

ジェントルマンスタイルを世界に広めた国であるイギリス。ダンヒルこそはこの国を代表する由緒正しい老舗だ。輝かしい伝説は1893年にアルフレッド・ダンヒルが、父親の経営する馬具製造卸業を継いだことからスタート。“モートリティーズ”の名称を持つ自動車にまつわるウエアやアイテム作りは、21世紀のいまもブランドの個性として引き継がれている。現在クリエーティブディレクターを務めているのはマーク・ウェストン。デジタル時代を見据えたクリーンでモダンな紳士スタイルを華麗に展開し、好評を博している。

190122-ダンヒルアエラスタイル様106715
ジャケット¥310,000、パンツ¥100,000、中に着たロングTシャツ¥35,000靴¥112,000、バッグ¥216,000/すべてダンヒル(ダンヒル 03-4335-1755

JACKET
創業以来、紳士のための服を作りつづけてきたダンヒル。昨今は新たなジェントルマンスタイルを発信するブランドとして、クリエーションの幅を広げている。今季は1980年代に一世を風靡(ふうび)したパワードレッシング・スタイルから発想を得た、色気漂うコレクションを作り上げ注目を浴びている。写真のシルク製セットアップはそのアイコン的一着。イブニングジャケットをベースとしつつ、拝絹(はいけん)を持たずポケットフラップを備えた仕立てゆえに、大げさなパーティー服とは異なる穏やかなルックスがポイント。例えば裾をスプリットさせた新感覚のパンツと合わせてみたり、遊び心あふれる高感度なコーディネートが作り出せるのだ。

190210-アエラスタイルマガジン様7934
コート¥310,000/ダンヒル(ダンヒル 03-4335-1755

COAT
ダンディズム漂う英国コートと言えば、真っ先にトレンチコートの名が上がる。ダンヒルでは1980年代に一世を風靡した威厳あるドレススタイルを基に、ダンディズム極まるトレンチコートを作り上げた。幅広の襟やたっぷりした身頃に加え、ゴールドカラーのバックルのベルトを腰や肩、袖口に配しており、なんとも堂々たる仕上がり。もうひとつのポイントは素材使いにある。特殊なポリエステルはメタリックな光沢を放ち、男らしさと同時にモダンな華やかさを漂わせる効果を併せ持つ。

190210-アエラスタイルマガジン様7959
バッグ¥97,000/ダンヒル(ダンヒル 03-4335-1755

BAG
常に両手を空けておきたい人に最適なトラベル・スリングという名のバッグ。1970年代のアーカイブからインスパイアされており、かつて英国紳士がテーラードジャケットの下などに装着したボディーバッグがその原形。マチがないため、ドレッシーなジャケットのシルエットを崩さず小物が携帯できるところにダンヒルらしさが見て取れる。イタリア産のゴートレザーを使用しており、ボディーに優しくフィットするところも特徴。休日や旅行用の小物入れとしても非常に使いやすい逸品。

190210-アエラスタイルマガジン様7954
靴¥104,000/ダンヒル(ダンヒル 03-4335-1755

SHOES
スポーティーなアクティブスタイルにマッチするだけでなく、エレガントな存在感も主張するトップメゾンのスニーカー。ダンヒルが手がける渾身の一足は、ブランドの哲学である英国デザインと熟練の職人メイドを追求した“デューク”コレクションの新作だ。高級感あふれるタンニンなめしのカウハイドレザーをアッパーに使用しており、本格靴を思わせる重厚感が特徴。クッション性などの機能に加え、ミッドソールに返りのいいレザーを挟むなど、英国老舗らしいこだわりも見逃せない。

OTHER ITEM

  • 300_190210-ダンヒルアエラスタイルマガジン様108551
    ジャケット¥270,000、パンツ¥71,000/すべてダンヒル(ダンヒル 03-4335-1755
  • 300_190210-アエラスタイルマガジン様7944
    コート¥360,000/ダンヒル(ダンヒル 03-4335-1755
  • 300_190210-アエラスタイルマガジン様7947
    ブルゾン¥200,000/ダンヒル(ダンヒル 03-4335-1755

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

Photograph:Sunao Ohmori(TABLE ROCK.INC)
Styling:Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up:Tomokazu Akutsu
Text:Tsuyoshi Hasegawa(04)

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