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NYで話題沸騰のハドソンヤードに
ブルックス ブラザーズがオープン。
2019.07.22
今年3月、構想12年、6年がかりの建設期間の後、マンハッタンのウエストサイドに都市開発プロジェクト「ハドソンヤード」が完成した。オフィスタワー、レジデンシャルスペース、ニューヨーク初となるニーマン・マーカスといったショッピングモール、スターシェフによるレストラン、さらには文化施設や新しい公立学校までが一挙に集うこの注目の新名所に、昨年200周年の歴史ある節目を迎えたブルックス ブラザーズが新店舗をオープンさせた。
この伝統あるアメリカンブランドは、1818年にキャサリンストリートとチェリーストリートの交差点に初めての拠点を構えて以来、常にその時代に適した場所へと移転してきている。現在は、この新店舗に加え、本社もあるグランドセントラル駅近くのマディソンアベニューに旗艦店を構えるほか、マンハッタンのフラットアイアンなどに数店舗を構える。
ハドソンヤードのブルックス ブラザーズでは、メンズのシグネチャーコレクションと最高級ラインであるゴールデン フリース、またザック・ポーゼンによってデザインされたウイメンズコレクションが洗練された店舗内に並ぶ。ミッドセンチュリーの家具や磨かれた真鍮の縁取りがされたキャビネットやハンガータイプの什器が落ち着きのあるアットホームな雰囲気を醸し出している。
この新店舗では、ハドソンヤードのレジデンスのオーナーや賃借人に対して特別にマンハッタン内の同日宅配、在庫切れ商品の無料自宅発送、自宅でのワードローブ相談(要予約)、営業時間外の対応などが新しく導入されている。最新の複合施設との連携とともに、一般の顧客に対してもパーソナルショッピングのサービスや翌日までに仕上がる寸法直し、オーダーメイドのための専用エリアなどがあり、いままで以上の手厚いサービスが期待できそうだ。一カ所でさまざまなアクティビティが楽しめ、これからの盛り上がりが注目される。ハドソンヤードで新しい買い物の形を楽しみたい。
「アエラスタイルマガジンVOL.43 SUMMER 2019」より転載
Photograph: Omi Tanaka
Text: Momoko Ikeda