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新しい紳士の肖像。
北村匠海
2019.09.11

時代は変わり、「紳士」の在り方も変わってきたのだろうか。古き良き時代を愛するクラシックな男? 気遣いができる上品な男? 新時代を生きる俳優に〝新しい紳士〞を演じてもらった。
新しいモノを受け入れる器を持った男でいたい
レンズ越しに色香を感じた瞬間、北村匠海という〝紳士〞から目が離せなくなってしまった。人をひきつけるまなざし、どことなく物憂げな表情。変幻自在に役を操る男がダンヒルのスーツを着用し、新しい紳士像を演じる姿は「カッコいい」のひと言に尽きる。21歳という若さにして、スーツに着られることなく、優雅にまとう秘密はどこにあるのか――。
北村のファッションスタイルに影響を与えたのは父親だとか。
「男なら『ゴッドファーザー』だ」で育った彼の着こなしに、マーロン・ブランドやアル・パチーノといった往年のスターの雰囲気を感じさせるものがあるのは、それが理由とも言えるだろう。また、好きなものはビンテージ品。スーツやジャケットはダブルが基本で、革靴を好んで履くという。

「初めて革靴を買ったのは高校3年のとき。アウトレットに行きちょっと奮発してグレンソンを買いました。最近ではオールデンのタッセルローファーを愛用していますね」
老若男女問わず、ファストファッションがスタンダードになっている昨今、「革靴はリペアして使う、手入れを怠らない」と、長年使いつづけるためのケアを大切にする北村のスタイルは、クラシックな紳士像を想起させた。そんな彼の理想は、〝クラシックな大人〞。
「いつまでも若々しい服を着ているよりは、年齢を重ねておじさんになったら、おじさんのなかの最高のおしゃれな人でいたいと思っています」
この続きはアエラスタイルマガジンVol.44で。
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北村匠海(きたむら・たくみ)
1997年、東京都出身。映画『君の膵臓をたべたい』(2017年)で、第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年では、ドラマ「隣の家族は青く見える」や映画『スマホを落としただけなのに』『春待つ僕ら』など多数出演。アーティストとして、ダンスロックバンドDISH//のリーダーを務める。現在、アニメーション映画『HELLO WORLD』が公開中。
Photograph:Yuji Kawata(Riverta Inc.)
Styling:Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up:Ken Yoshimura(AVGVST)
Text:Mayu Yamamoto