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アンダー7万円で手にするシンボリックな靴
2019.09.19
シューメーカーのフィロソフィーが形となったアイテムは機能美の極みとも言える。7万円以下で手に入る、象徴的な名品をセレクション。
カルミーナの「裏地なしペニーローファー 80546 UETAM」。アッパーに柔らかな履き味のアノネイ社製 ベガノカーフを使い、軽やかで足当たりの優しいアンライニング仕様を採用。シングルソールのマッケイ製法で、ラストは甲まわりをしっかりとホールドするスリップオンシューズ専用にデザインされ、ロングノーズのスマートなフォルム。カラーはマロンブラウン。
パラブーツの「アヴィニョン」。アッパーには足なじみのいいリスレザーと呼ぶカーフを、ソールにはオリジナルの「GRIFF(グリフ)2」ラバーソールを使用し、登山靴などに多く用いられる伝統のノルウェージャン製法で作られる。アーモンドトウのすっきりとしたフォルムはバランスがよくて、オン・オフを問わない。アッパー、ライニング、タグにマイナーチェンジがなされて再登場。
アレン エドモンズの「マクニール」。目を奪うのはトウからヒールにまで伸びたウィングで、通称「ロングウィング」と呼ばれるアメリカンシューズらしさ満点のスタイル。アッパーには色みのよいカーフレザーを使用。ストームウェルトのダブルソールが重厚感を持たせている。グッドイヤーウェルト製法。ドレスシューズの趣を高めるラスト97を採用している。
ジョセフ チーニーの「クロムウェル」。両サイドに伸縮性のゴムを配したスリップオンスタイルのサイドエラスティックシューズ。カーフ素材のアッパーには甲まわりにシェイプの利いたメダリオンのラインが走りパンチドキャップと相まってエレガントなたたずまいを見せる。伝統的な丸みのあるトウとモダンなフィッティングが特徴のラスト125を採用。グッドイヤーウェルト製法。
Photograph:Masaki Nakanishi
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Kouki Nakasu