調べ・見立て

編集長の「見立て」。
仕事でSNSを使うときの、正しいマナーとは。

2019.11.14

写真・図版 山本晃弘

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SNS全盛に思えるいまの時代に、使っている人が55%といった調査結果は、意外にも思えます。ただ、「仕事でSNSを使うのは会社から禁止されています」というビジネスマンもいるのです。一方で、スタートアップ企業を経営している方から「大量に来るメールに全部目を通すのは難しいけれど、SNS経由で知り合いから直接届くメッセージには返信する」と聞いたこともあります。SNSを使っている人と使っていない人が相半ばする今回のデータは、そんな状況を反映しているのでしょう。そうなると、仕事でどのようにSNSを使ったらいいかのマナーを、難しく感じるかもしれません。

相手の状況を思いやって、そこに寄り添う。これは、SNSに限らず、ビジネスでもプライベートでも、あらゆる場面のマナーの基本と言えるものです。ですから、ここでもそんな姿勢を心掛けるのをおすすめします。

仕事にメールを使うのが一般的になりかけたころに、その使い方で論争になった経験があります。「返信を急ぐ大事なメールを送ったら、電話を一本入れて、メールに目を通してほしい旨を伝えるべき」が、私の意見でした。それに対して、「忙しい相手だからメールで伝えているのに、確認の電話に時間を割いてもらうのが失礼になる」と若い同僚は主張したのです。さて、どちらが正解だったのか。実は、いまだに判定が難しいのです。メールを送った相手が「すべてのメールに目を通しているわけじゃないですよ」といったタイプなのか、「メールを見ているので、いちいち電話してこないでください」というタイプなのかによって、電話をかぶせるかどうかを使い分けるのが、おそらく正解なのでしょう。

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最近でいえば、LINEを仕事に使うかは使わないかは、業界によっても人によってもまちまちです。「LINEでいきなり仕事の依頼がきて困る」という人もいれば、「一人ひとりにメールを入れるよりも、グループLINEで連絡したほうが共有できてよい」と主張する人も。私自身は、頻繁に仕事をするスタッフ間のスピード重視の要件だけでLINEを使います。仕事のプロジェクト単位で、チャットワークを活用しているビジネスマンも多い。セキュリティーの確保と、スピード感が両立できるから安心です。

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「仕事でSNSを使用するときの主な目的」で最も多い回答は、「情報発信」の41%。確かに、こちらのビジネス状況を発信するのにSNSを活用するのは、いまどきのビジネスでは大切な手法です。「知る人ぞ知る会社」とか「じつは実績を上げている」というのでは、発展は望めません。情報の的確な発信が、信頼の獲得や次のビジネスにつながります。「情報収集」の21%も重要でしょう。仕事をする前に、SNSでも相手の業界や会社を取り巻く状況を察知しておく。これもまた、先に述べた「思いやりと寄り添い」のひとつ。基本中の基本です。

山本晃弘(やまもと・てるひろ)
AERA STYLE MAGAZINE
WEB編集長 兼 エグゼクティブエディター

「MEN’S CLUB」「GQ JAPAN」などを経て、2008年に編集長として「アエラスタイルマガジン」を創刊。ファッションやライフスタイルに関するコラムを執筆する傍ら、幅広いブランドのカタログや動画コンテンツを制作している。トークイベントで、ビジネスマンや就活生にスーツの着こなしを指南するアドバイザーとしても活動中。2019年4月にヤマモトカンパニーを設立し、現職に就任。執筆書籍に、「仕事ができる人は、小さめのスーツを着ている。」がある。

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