週末の過ごし方
気軽につくれる、舞茸と黒豆の炊きおこわ
[長尾智子 料理の歳時記]
2020.04.23
食材は旬の時期に味わうのがいちばん。出盛りの食材をいかにおいしく料理するか。料理研究家の長尾智子さんに教えていただきます。
寒い時期においしい素材「きのこ」
秋の味覚だが、いまや栽培技術が進歩して、年中おいしいきのこが手に入るように。低カロリーで、食物繊維やビタミンB、Dがたっぷり。免疫力を高めるβ−グルカンの作用にも注目が集まる。水で洗うと香りが飛んでしまうので、さっと軽く払うだけで使ってください。きのこは何種類か合わせると、
「うるち米ともち米を半々に合わせて気楽に炊けるおこわです。煎(い)り黒豆はごはんに炊き込むと、その食感がよいアクセントになるとても便利な食材です。より中華風にしたいときは、オイスターソースを加えるとおいしい。和風にしたければ、ごま油を省いてもいいでしょう」
<材料>4~5人分
舞茸 2パック
うるち米 1と1/2合
もち米 1と1/2合
A煎り黒豆 約80g
銀杏の水煮(市販) 約50g
しょうが(すりおろし) 小さじ山盛り1
しょう油 大さじ3
塩 少々
ごま油 小さじ1
赤唐辛子粉 小さじ約1/4
<作り方>
1 舞茸は食べやすくほぐしておく。米を合わせて研ぎ、水を切って土鍋などの厚手の鍋に入れて15分ほどおく。
2 1の鍋に舞茸をのせ、Aを加える。
3 2をざっと混ぜ、水400ml(材料外)を注ぎ入れる。ふたをして弱めの中火にかける。煮立ってきたらできるだけ火を弱め、15分炊く。火を止めてざっと混ぜ、味を見る。足りなければ塩を少し振り、ふたをして10分ほど蒸らす。
4 2に赤唐辛子粉を振って仕上げる。
「料理の歳時記まとめ」はこちら
プロフィル
長尾智子(ながお・ともこ)
フードコーディネーター。レシピのみならず、調理道具、器、食文化全体を大きくとらえた独自の世界観が、性別を問わず支持を集める。「食べ方帖」(文化出版局)など著書多数。新刊は、お茶とお菓子、お酒と肴(さかな)を一冊にまとめた「ティーとアペロ」(柴田書店)。
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Photograph : Masanori Akao
Food Coorditate : Tomoko Nagao
Edit : Mika Kitamura