カジュアルウェア
ファッショントレンドスナップ64
ジージャンを海外セレブのように着こなすテクニック
パートナーとのお出かけからビジネスまで行ける!?
2020.04.13
ジージャンはこれからの季節何かと重宝するアイティム。一家に一着あるのでは?というのはちょっと大げさですが、お父さんや娘さんのクローゼットの奥を探せば出てきそうな感じではないでしょうか。
このジージャンは、ジーンズ(デニムパンツ)と同じくらい何にでも合わせられる万能着ですが、カジュアルになりすぎてしまったり没個性的に見えてしまいがち。そうしたジージャンが最近ハリウッドのセレブのあいだで人気が出ているとか。
その影響で、世界中でジージャンがトレンドのアイティムにカムバックしています。ただし、着こなし方は、ロックテイストでもアメリカンカジュアルでもない新しいスタイル。
今回は、そんなおしゃれになったジージャンの着こなしをスナップを元に解説します。
この方はイタリアのセレブリティーのおひとりで、まだ20代ながらスニーカーブランドHIDE & JACKの創業者(オーナー)でブランドマネージャーであるアルベルト・フランチェスキさん。彼のSNSを見るとその華々しい交友関係が見て取れます。そんな彼の着こなしは、アメリカのセレブリティーがあまり着ないものをうまくチョイスしてモード感あるコーディネートに仕上げています。
まずは全身を見ていただきましょうか。足元は王道のホワイトスニーカーですが、素材をレザーにして高級感を出しています。アメリカのセレブならここはスポーツ系のスニーカーですね。
パンツは、ドレス系ブランドのウエストをヒモで結ぶイージーパンツと呼ばれるもの。光沢のある高級な素材を使っているので、スポーツ系のコットン スウェットとは明らかに見え方が違っています。この下半身のシャープさが彼の着こなしのポイントです。
ジージャンの下は一見Tシャツかな?と思いましたが、よく見ると実はバンドカラーのヘンリーネック(胸の中心あたりまで前立てが付いたえり型)シャツというトレンディーなもの。このデザインのシャツは、すそを出して着たときに前身頃が水平なデザインになっているので腰まわりがスッキリ。ネックはクラシックなデザインなので、カジュアルな丸首のTシャツとはまったく違う雰囲気が出ています。
ジージャンを脱ぐとキリッとした雰囲気に。仕事をしている真剣な顔は、紛れもない若社長そのもの。このようにインナーを正しく選べば、ジージャンもビジネス(職種によりますが)でもありだと思いますがいかがでしょうか? ビジネスでは無理……という方は、オフの日のデートやショッピングのときにトライしてみてください!
購入可なもので、今回のコーディネートを再現するとこんな感じです。パンツの色は黒のほうがモード感が強く出ますが、女性ウケを狙うならこの写真のようなチャコールグレーが安全です。
リネン素材のジージャン¥35,000/バグッタ
バンドカラーシャツ¥22,000/ギローバー
パンツ¥27,000/ジャブスアルキヴィオ(すべてビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1623)
レザースニーカー¥49,000/カメルレンゴ(横浜髙島屋 シューメゾン オム 045-311-5111)
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
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プロフィル
大西陽一(おおにし・よういち)
数々の雑誌や広告で活躍するスタイリスト。ピッティやミラノコレクションに通い、日本人でもまねできるリアリティーや、さりげなくセンスが光る着こなしを求めたトレンドウオッチを続ける。
Photograph & Text:Yoichi Onishi