腕時計
腕時計の人気ブランドまとめ。
全50ブランドからオススメアイテムをピックアップ
2023.01.30(最終更新:2023.09.15)
ひと口に腕時計といっても、デザインや機能は多種多様。だからこそ、身に着けるシーンやコーディネートに合わせて時計を選ぶというのはビジネスマンのたしなみと言える。そこで今回、アエラスタイルマガジンが厳選した50ブランドを紹介。ブランドの歴史や特徴を知れば、時計を選ぶひとときはより楽しい時間になるだろう。ぜひ参考にしていただきたい。
スイスが誇る名門ブランド
ヴァシュロン・コンスタンタン
時計製造の分野で世界最古のマニュファクチュールとして知られる『ヴァシュロン・コンスタンタン』。1755年の創業以来、何世代にも渡って技術を継承し、時計をつくり続けている。そんな同ブランドの技法や美意識を反映したタイムピースからは、大人らしい豊かな気品が漂う。写真は代表的なコレクション「オーヴァーシーズ」の新作で、シリーズ初のスケルトンモデルとして登場。ワンタッチで交換可能なブルーのレザーとラバーのストラップが付属する。
オーデマ ピゲ
1875年、スイス高級時計の聖地・ジュウ渓谷で生まれた『オーデマ ピゲ』。ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲの2人の職人によって設立され、現在も独立した家族経営を貫いている。写真は、昨年26年ぶりに発表された新コレクション「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」のクロノグラフモデル。一見丸型に思えるケースの間には八角形のミドルケースが組み合わされており、大胆なデザインが楽しめる。
ロンジン
1832年に誕生した『ロンジン』では、伝統、エレガンス、パフォーマンスを最大限に活かした時計を製作。スイス・サンティミエに拠点を構え、世界的なスポーツイベントの公式計時のメーカー、国際的なスポーツ連盟のパートナーとしても知られている。2020年は、ブランドが誕生した年号を冠したモデル「ロンジン 1832」を発表。エクスクルーシブムーブメントを搭載するなど、ブランドの世界観を存分に詰め込んだ1本に仕上がっている。
オメガ
1848年、若き時計職人のルイ・ブランによって創設された『オメガ』。スイスのラ・ショー・ド・フォンに構えた小さな工房を起点に、1889年には年間10万個を生産するまで成長した。現在まで数々のアイコニックなコレクションを展開し、なかでも有名な「コンステレーション メンズ コレクション」は、半世紀以上に渡って新作を発表。2020年に発表した写真の第5世代モデルでは、豊富なカラーバリエーションがラインナップされている。
ラドー
スイスのレングナウでスタートした『ラドー』。1917年の創業以来、開拓者精神を持ち続け、世界でもっとも耐久性の高い時計を製造している。革新的なデザインと画期的なマテリアルを採用した時計は世界的に認められており、こちらの「ラドー トゥルー シークレット オートマティック」では、軽量で耐傷性に優れたハイテクセラミックスとサファイアクリスタルを採用。12時位置のカットアウトしたダイヤル部分が、デザイン性の高さを証明している。
ティソ
1853年、時計産業都市として世界遺産にも登録されているスイスの街、ル・ロックルで誕生。ツールドフランスをはじめ、様々なスポーツ競技の公式タイムキーパーを務める。1938年からは、ねじ込み式密閉構造による防水性、防塵性、耐磁性を実現した時計を開発。2020年には、80年以上かけて培った防水・防塵時計の技術を用いて、日本のために「ティソ シースター 1000 オートマティック シリシウム ジャパンリミテッドエディション」を発表した。
ボーム&メルシエ
1830年、スイスのジュラ地方に位置する村、レ・ボアで創立した『ボーム&メルシエ』。19世紀後半には国際展示会で7つの金メダル、10のグランプリを受賞するなど、世界から高い評価を獲得する。ブランド唯一のレクタンギュラーモデル「ハンプトン」の新作では、アール・デコをイメージしたなめらかな曲線を表現。自動巻きながら薄いケースのおかげで袖口におさまりやすく、機能性もアップデートされた1本となっている。
ショパール
1860年、スイスのジュラ山脈地方にある村・ソンヴィエリで構えた工房をきっかけに始まった『ショパール』。時計製造のテクニックとジュエリー技術を融合させたエレガントなデザインが魅力で、数々の高級時計を輩出してきた。写真の新作コレクション「アルパイン イーグル」では、1980年に誕生した「サンモリッツ」を再解釈。ワシの目の虹彩をイメージさせる文字盤の放射状モチーフなど、随所に自然から着想を得たディテールが散りばめられている。
ジラール・ペルゴ
1791年に『ボット社』という名前で創業した同ブランド。スイス・ジュネーブに工房を構え、名だたる貴族にも時計を提供してきた。1856年には後継者によって『ジラール・ペルゴ』の名が確立された。その長い歴史の中で一度も途切れることなく、伝統を守りながらスイス時計業界を牽引。写真の「1966」コレクションは、ヌーシャテル天文台100周年を受賞した1966年に敬意を表して誕生。満天の星空のような文字盤が見ることができる。
時計界に革命を起こしたブランド
Gショック
落としても壊れない時計を目指して開発された『Gショック』。1983年、200を超える試作を経て初号機「DW-5000C-1A」が誕生した。ウレタンで全面をカバーし、モジュールをケース内で浮遊させたこの時計は、衝撃に強い構造を可能にした。誕生から30年以上経った現在も進化を続けており、近年ではスマートフォンリンクや電波ソーラーといった機能も搭載。写真のモデルも、同様のスペックのほかカーボン素材を採用することで、タフなイメージを体現している。
エコ・ドライブ ワン
シチズンが展開する『エコ・ドライブ』。その原点となった、1976年発表の『クリストロン ソーラーセル』は、世界初のアナログ式太陽電池ウォッチとして知られている。これらのテクノロジーを受け継ぎ誕生した『エコ・ドライブ ワン』では、世界最薄1mmの光発電クオーツムーブメントを実現。昨年発売されたこちらのモデルでは、従来のステンレスバンドより0.3mm薄い薄型バンドを使用することで、よりすっきりとしたルックスを叶えている。
ハミルトン
スイスの高い製造技術とアメリカンスピリットを併せ持つ『ハミルトン』。1892年にアメリカで創業し、型にはまらない機構やデザインの時計を輩出してきた。1957年に発売された「ベンチュラ」もそのひとつで、世界初の電池式腕時計という画期的な機能を持ちながら、三角形のアシンメトリーなフォルムは時計業界に大きな影響を与えた。そのディテールは、オリジナルを忠実に再現した最新モデルでも見ることができる。
タグ・ホイヤー
1860年にスイス・サンティミエで誕生した『タグ・ホイヤー』。設立時からストップウォッチやスポーツウォッチの製作に注力し、1887年には現在のクロノグラフの基盤である振動ピニオンを開発、さらに特許を取得する。その優れたムーブメントは以降のモデルにも反映されており、「タグ・ホイヤー カレラ」や「モナコ」といった名機を生み出してきた。近年では、写真の日本限定モデル「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー16 クロノグラフ」などが発表されている。
セイコー アストロン
1969年にセイコーが発売した、世界初のクオーツ腕時計『クオーツアストロン』。機械式が主流だった当時、電池で駆動する同モデルは時計界に大きな影響を与えた。2012年には、名前を受け継いだ『セイコー アストロン』が誕生。GPS衛星からの電波を受信し、現在地の正確な時刻の表示を実現した、世界初のGPSソーラーウオッチとしてデビューした。写真は初となるオールチタンケースモデルで、よりタフなシーンにも対応できる仕様となっている。
ピアジェ
1874年から続く『ピアジェ』では、時計製造とジュエリー制作の技術を融合させたラグジュアリーなウォッチを揃える。1950年代からは薄型ムーブメントの製造を始め、メゾンを代表する「アルティプラノ」シリーズを誕生させる。2018年に発表された「アルティプラノ アルティメート コンセプト」では、わずか2mmという極めて薄い形を実現。顕微鏡レベルの極小部品の使用や、同ブランドならではの精巧な手作業によって、今までにない薄さを可能にした。
リシャール・ミル
完璧さを追求し、唯一無二の究極な時計を目指す『リシャール・ミル』。機械式時計に再注目が集まっていた2001年に誕生し、初代モデル「RM 001トゥールビヨン」を発表。F1や航空宇宙産業でも使われる技術や素材を採用するなど、時計界に新たな風を吹き込んだ。写真の「RM 67-01 オートマティック エクストラフラット」は、随所にスケルトン仕上げを施したラグジュアリーなルックスながら、厚みわずか7.75mmという超薄型化を実現。トノーケースの滑らかなラインも魅力だ。
ロレックス
懐中時計が主流だった頃に、腕時計の製造を開始した『ロレックス』。高い防水性能を持つケース「オイスター」、自動巻の原点である「パーペチュアル」、小窓に日付を表示できるようにした「デイトジャスト」といった多くの発明で、世界を圧倒してきた。これらのディテールは、写真の「オイスター パーペチュアル デイデイト 36」の新世代モデルにも備わっており、最先端のキャリバー3255が搭載されたことで、より使い勝手の良い1本となった。
イタリアスーツに似合うラグジュアリーウオッチ
ブシュロン
1858年、フランスで創業されたハイジュエラー『ブシュロン』。正確なメカニズム、異なる形と素材同士のバランス、メゾンの伝統的な装飾を施した時計づくりが魅力だ。代表的なウォッチコレクションのひとつ「エピュール」では曲線と力強いラインが調和している。写真のモデルは、クロノグラフの機能を有しながら、洗練されたフランス流エレガンスに溢れたデザインに仕上がっている。
ブルガリ
銀細工職人のソティリオ・ブルガリによって、1884年にスタートした『ブルガリ』。1940年代から腕時計の開発を始め、1977年に発売した時計コレクション「ブルガリ・ブルガリ」をきっかけに時計業界に本格的に参入する。なかでも「オクト フィニッシモ」は超薄型モデルとして人気を博しており、同時に大胆な八角形のケース形状も楽しむことができる。写真の「オクト フィニッシモ オートマティック」の新作では100m防水の機能が加わるなど、さらなる進化を遂げている。
フランク ミュラー
独立時計師として活躍していたフランク・ミュラーが1992年に創立。彼は世界初となる複雑機構を数々考案し、ブランドを加速度的に成長させた。独創的で美しいデザインを得意としており、2000年に発表した「ロングアイランド」では、1920年代に流行したアール・デコスタイルを反映している。その新作「ロングアイランド レリーフ」はピンクゴールドとステンレススティールという異素材同士が見事に調和しており、時計の華やかさを強調している。
ハリー・ウィンストン
1932年、ニューヨークで宝石商として創業した『ハリー・ウィンストン』。最高級ジュエリーの製作と高級複雑時計の製造を行い、ハリウッド女優や世界中の王族から愛されてきた。宝石本来の美しさを引き出す独自のセッティングを施したデザインが特徴で、その優雅なデザイン美学は写真の「HW エメラルド 33mm」でも見ることができる。ダイヤモンドのエメラルドカットのシルエットから着想を得た八角形のケースとダイヤルが、華やかな腕元に導いてくれる。
シャネル
1910年、フランス・パリで創業し、1987年に時計業界へ参入。同ブランドのデザイン美学を落とし込んだ時計は、ルックスはもちろん機能面にもこだわりが反映されている。なかでも2000年に発表された「J12」は、当時高級時計に使用されることがなく、加工が難しいセラミック素材を用いたことで話題を呼んだ。その斬新な素材使いとデザインは今も色褪せることなく、写真の新作モデル「J12 パラドックス」でも継承。ホワイトとブラックのセラミックを組み合わせたツートンデザインが楽しめる。
エルメス
馬具工房として創業した『エルメス』は、1920年代に腕時計を発表。1978年から本格的に時計事業を開始した。当時誕生したモデル「アルソー」は、颯爽と走る馬を連想させる斜体のインデックスなど、ミステリアスな雰囲気が漂う1本だった。その新作である「アルソー スケレット」では、スモーク加工が施されたダイヤルとケースを採用し、より一層神秘的なムードをアップ。スケルトン部分からのぞく心臓部は、腕もとをエレガントな印象に仕上げてくれる。
英国スタイルと相性のいい端正な時計
A.ランゲ&ゾーネ
ドイツ・グラスヒュッテで生まれた『A.ランゲ&ゾーネ』。同地方の伝統技法を用いたデザインや自社一貫生産による高い品質は、ドイツ時計業界の中でも唯一無二の存在感を放っている。特筆すべきは、モデルごとにムーブメントを開発している点で、こちらの「サクソニア」シリーズでも専用の設計が採用されている。2015年のリモデルに際して、針の長さやインデックスの位置などを微調整し、よりシンプルで繊細な印象にアップデートされた。
フレデリック・コンスタント
スイス・ジュネーブに本拠地を構える『フレデリック・コンスタント』では、設計から組み立て、品質管理など、時計製造に関わるすべての工程を自社で一貫して行っている。1994年には、ダイヤルに設けた小窓からムーブメントの心臓部が見える「ハートビート」ウォッチを世界に先駆けて発売。そのデザインは写真の「クラシック カレ オートマチック」にも搭載されており、同シリーズが持つクラシカルな雰囲気をより一層引き立てている。
グラスヒュッテ・オリジナル
ドイツ・グラスヒュッテで創業し、175年以上の歴史を誇る同ブランド。ムーブメントの95%以上や文字盤までを自社で製造することで、個性豊かなデザインの時計を生み出している。写真の「シックスティーズ」シリーズの新作では、シンプルな3針モデルながらニュアンス感のあるブルーダイヤルが芸術性を発揮。ストラップに採用されたブラウングレーのヌバックカーフスキンも、手元にさりげなく個性をプラスしてくれる。
モンブラン
高級筆記具ブランドとして、レザー製品、ジュエリー、アイウェア、時計なども展開する『モンブラン』。創業地はドイツ・ハンブルクだが、各アイテムはそれぞれ別の国で作られており、時計の製造はスイスで行われている。ワンランク上の品質と洗練されたウォッチコレクションは、ビジネスシーンとの相性も抜群。なかでも最もシンプルなのが「ヘリテイジ オートマティック」で、写真のオートマティックモデルのようにすっきりとした表情が楽しめる。
オリエントスター
デザイン、パーツ、製造のすべてにおいて優れた機械式時計を目指し、1951年に誕生。自社一貫体制を採用し、秋田の工房では多くの職人たちが時計づくりに携わっている。ブランド初の機械式月齢時計として誕生した「メカニカルムーンフェイズ」はフラッグシップ的役割を担っており、写真の新作では機能やデザインをアップデート。6時位置のムーンフェイズを月に、9時位置のセミスケルトンを地球に見立てるなど、宇宙の景色を斬新な発想で表現している。
レイモンド・ウェイル
スイス・ジュネーブに拠点を構え、同国ならではの高品質な時計を手の届く価格で提供する『レイモンド・ウェイル』。「ミュージック&アート」から着想を得たクリエイティブさが強みで、著名な芸術家やミュージシャンとのコラボモデルも発表している。また、スイスの時計ムーブメントメーカー、セリタ社と共同で自社製ムーブメントRW1212を開発。旗艦コレクション「フリーランサー」の各モデルで使用されている。
パテック フィリップ
スイス生まれの『パテック フィリップ』は、世界三大高級時計メーカーとして知られている。1845年には、竜頭巻き上げによる時刻合わせ機構で技術特許を取得。その後も、世界最高水準の品質保証基準を満たした時計を多数世に送り出す。代表モデルのひとつ「カラトラバ」は、90年ほど前に生まれたモデルながら現在まで世代を超えて愛されており、同ブランドの長い歴史の中で培われた技術と気品を同時に楽しむことができる。
洗練されたデザインの正統派時計
カール F. ブヘラ
美しい景色で知られるスイス・ルツェルンで創業された『カール F. ブヘラ』は、同地域の自由な雰囲気に影響を受けた優雅なウォッチデザインが魅力。時計コレクションは5つのシリーズに分類され、なかでもレトロスタイルの「マネロ フライバック」では複雑なクロノグラフムーブメントと独自のフライバック機能が楽しめる。クラシックなディテールを取り入れつつ、収まりの良いサイズ感や絶妙なカラーリングが、モダンな雰囲気を演出してくれる。
グランドセイコー
最高峰の腕時計を目指し、1960年、日本で誕生した『グランドセイコー』。無駄のないウォッチデザインは非常に実用性が高く、スーツスタイルとの相性が良いことでも知られる。60周年を迎える今年は、初代グランドセイコーの復刻モデルをリリース。現代のニーズに合わせ、視認性や装着性を高めるなどの工夫がされている。また写真モデルではプラチナ950を使用し、当時ごく少数のみが製造されたというプラチナモデルを再現している。
IWC
1868年、米国の時計技師で起業家のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが、スイスに渡って立ち上げた『IWC』。先進的なアメリカの製造方法とスイスが誇る職人技を融合させた、質実剛健な時計を得意としている。代表的なコレクション「ポルトギーゼ」は、大ぶりながらもスタイリッシュなルックスで人気を獲得。写真の「ポルトギーゼ・オートマティック 40」ではコンパクトな直径40mmにアップデートされており、より使い勝手の良い1本となっている。
ジャガー・ルクルト
スイス・ジュラ渓谷で1833年に創業した『ジャガー・ルクルト』。以来、1200以上のキャリバーを生み出し、数々の特許を取得してきた。1992年に登場した「マスター・コントロール」コレクションは、今ではすべての時計に行われる「100時間コントロール」の由来となっている。写真の「マスター・コントロール・カレンダー」では、パワーリザーブを最大70時間に引き上げたほか、伝統的なデザインを再解釈し、すっきりとした現代的なスタイルに仕上げ、新たな表情をつくりだした。
ノット
東京・吉祥寺で設立された『ノット』は、メイド・イン・ジャパンにこだわり、デザイン、設計、部品の調達、組み立てから販売まですべてに携わっている。またベルトや色を自由に選べるカスタムオーダーサービスも行っており、さまざまなスーツの色や素材に合わせることができる。こちらの国内生産にこだわった「ACT-40」でもストラップは別売りになっているほか、ケースには鏡面研磨技術を施しているため、歪みのない美しい質感を楽しめる。
ノモス グラスヒュッテ
ドイツ・グラスヒュッテで誕生し、バウハウス調の意匠が魅力の『ノモス グラスヒュッテ』。その飽きのこない上品さと視認性の高い文字盤は、すべてのモデルで見ることができる。さらに自社ムーブメントを搭載することで、マニファクチュールブランドとしての地位も獲得。ブランドの顔である「タンジェント」に新ムーブメントを搭載した「アップデイト」シリーズでは、同シリーズの持ち味である薄さをキープしつつ、日付表記機能の追加を実現している。
セイコー プレザージュ
セイコーが100年以上にわたって培ってきた歴史とノウハウを継承する『セイコー プレザージュ』。多彩なダイヤル素材やシースルーバックといったディテールを採用し、現代的ながらも古き良き時計デザインを展開している。写真は、1964年に発売された国産初のクロノグラフ「クラウン クロノグラフ」を現代的にリメイクしたモデルで、3つの針と視認性の高いダイヤルデザインを踏襲。当時加速していたスポーツブームを彷彿とさせる1本に仕上がっている。
ビジネスにもカジュアルにも映える1本
ルイ・ヴィトン
フランス発の『ルイ・ヴィトン』は、2002年に発表した時計コレクション「タンブール」を機に本格的に時計業界に参入した。同コレクションは現在もブランドの定番として愛されており、2017年には月をイメージした「タンブール ムーン」が登場。そして2020年には写真の「タンブール ムーン デュアル・タイム」コレクションが発表された。凹形状の文字盤を採用することで奥行き感と独特の反射が生まれ、よりブランドの世界観が楽しめる1本となっている。
パネライ
時計店、時計工房、時計技師学校として創業した『パネライ』。イタリア海軍の特殊潜水部隊に精密機器を納入してきた歴史を持ち、ルミノールやラジオミールといった夜光塗料を開発したことでも知られている。その優れた機能は、写真の「ルミノール マリーナ カーボテック™️」にも用いられており、ダイヤルには鮮やかなブルーのスーパールミノヴァ™️が施されている。さらにわずか96gという驚異的な軽さが、同ブランドが培ってきた高い技術を証明している。
セイコー プロスペックス
1965年に誕生した国産初のダイバーズウォッチに端を発する、セイコーのスポーツウォッチブランド『プロスペックス』は、ダイビングやトレッキングに対応できる本格的な機能を備える。ルーツとなるダーバーズウォッチの誕生55周年を迎える今年は、当時のデザインをモチーフにした記念モデルを複数リリース。写真の「1965メカニカルダイバーズ復刻デザイン」では、当時使用されていたファブリック調のラバーストラップを、強化シリコン素材で再現している。
トゥルーム
精密機器メーカーのエプソンが2017年に立ち上げた『トゥルーム』。GPSセンサー、気圧・高度センサー、方位センサーなどを搭載したハイテクさを持ちながら、時計らしいアナログ表示にこだわっている。マリン・ヨットからインスピレーションを受けて作られた「Mコレクション」は海を思わせる爽やかなカラーリングが魅力で、写真のモデルでは大海原を感じるオーシャンブルーをキーカラーに採用。ベルトは付け替え可能なため、多様なシーンで活用することができる。
チューダー
1926年、ロレックスの創立者がスタートさせた『チューダー』。過酷な環境にも対応可能なダイバーズやクロノグラフなど、男前な時計を多く展開している。なかでも人気なのが「ブラックベイ」シリーズで、「スノーフレーク」と呼ばれる時針のデザインが特徴。また、写真の「ブラックベイ ブロンズ」には自社で設計・開発したマニュファクチュールキャリバーMT5601を搭載。約70時間のパワーリザーブなど、申し分ない機能性を発揮する。
オリス
1904年にスイスのヘルシュタインで創設された『オリス』は、スイスウォッチブランドの中でも数少ない機械式時計メーカーのひとつとして知られている。1965年には、当時最先端だったタイマースケール付き逆回転防止ベゼルや、発光性のあるインデックスなどを搭載したダイバーズウォッチを発表。写真の時計は同モデルをモチーフにしたもので、立体的なドーム型風防や、使うほどに独特な風合いを生むブロンズベゼルなどが楽しめる。
ロジェ・デュブイ
時計師のロジェ・デュブイ氏と起業家のカルロス・ディアス氏によって、1995年に創立された『ロジェ・デュブイ』。完全自社一貫製造を貫き、独創的なデザインを生み出しているほか、ほとんどのムーブメントがジュネーブ・シール認定機という精度の高さが魅力だ。写真の「エクスカリバー オートマティック スケルトン」はスケルトナイズされた自動巻機構を搭載しており、ダイヤル越しにダイナミックな美しさを感じることができる。
男心をくすぐるクロノグラフ
ブライトリング
1884年、スイス・サンティミエで創設した『ブライトリング』。産業用の精密計器専門の工場として始まり、数々の航空時計を製造してきた。パイロット用のクロノグラフも多数輩出しており、世界初の航空計算尺付きクロノグラフ「ナビタイマー」は、パイロット協会AOPAの公式時計にも認定された。写真は日本向けにつくられたモデルで、過去に長らく親しまれたウィングロゴを配し、ブラックのインダイヤルを組み合わせた特別なデザインになっている。
エドックス
スイスの時計職人であるクリスチャン・リュフリ・フルーリーが、1884年に立ち上げた『エドックス』。独自の防水技術を備えた時計が評価され、エクストリームスポーツのオフィシャルタイムキーパーなども務めている。旗艦コレクション「クロノオフショア1」ではパワーボードの世界観をデザインに落とし込み、500m防水などのタフな機能を搭載。写真の新作では力強さを訴えるレッドをポイントカラーに設定し、新鮮な表情に仕上げている。
ツェッペリン
ドイツ製時計らしいクオリティ第一主義を守る『ツェッペリン』。同国が誇る硬式飛行船「ツェッペリン号」をモチーフにしたクラシカルなデザインが特徴で、随所にレトロなディテールを採用している。ベストセラーであるツェッペリン100周年記念シリーズでは、機体をイメージし、ガラスやダイヤル、ケースに至るまで、柔らかなアーチを描くように設計。クロノグラフやタキメーターといった機能を備え、使い勝手の良い1本となっている。
ユンハンス
1861年にドイツで創業した『ユンハンス』。当時は時計部品の製造が中心だったが、1866年にはオリジナルの時計をつくり始める。1957年にはスイスのプロダクトデザイナー、マックス・ビルにデザインを依頼し、特徴的なドーム型風防の時計が誕生。彼の名前を冠したコレクションは現在も一番人気で、当時とほぼ変わらないデザインを楽しむことができる。写真の新モデルではブラックとホワイトを使うことで、同モデルの機能美がより強調されている。
セイコー ブライツ
グローバル志向の高いビジネスマンへ向けたブランドとして誕生した『セイコー ブライツ』。セイコーが誇る確かな性能と快適な使い心地はもちろん、世界26都市に対応できるワールドタイム機能など、ビジネスシーンで役立つ機能を多数搭載している。20周年を迎える今年は、ブランド創設期のデザインをモチーフとした数量限定のコレクションを展開。キレのある特徴的なアラビア数字のインデックスやブランドロゴの「B」マークが復活している。
ウブロ
「成功者の時計」とも称される『ウブロ』。1980年に創業し、世界で初めてゴールドケースにラバーベルトを組み合わせた時計を発表。その斬新さは、当時の時計界に大きな衝撃を与えた。2005年発表の「ビッグ・バン」では、スチール、セラミック、ラバーなどの異素材を融合させ、話題を呼ぶ。同コレクションの誕生から15年を迎える今年は、ケースと統合したインテグレーテッド メタルブレスレットを初めて搭載。よりユニークなデザインに進化させた。
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Text:Yasuhiro Okuyama(POW-DER)