カジュアルウェア

ファッショントレンドスナップ73
ちょっとしたお出掛けに役に立つミニショルダー
英米の2強ブランドのいち押しはこれ!!

2020.07.08

大西陽一 大西陽一

go to travelキャンペーンのおかげで今年の夏から秋にかけて旅行を計画されている方も多いはず。そこで今回は、いつもの海外スナップの解説ではない新バージョンでショルダーバッグを取り上げたいと思います。

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昔なら、旅先で必要な地図やガイドブック、それにカメラやフイルムなどをカバンに入れていたので、どうしてもサイズがA4以上になりがちでした。しかし、いまはスマホかコンパクトなデジカメくらいが入れば十分なので、小型のバッグが注目されています。

以前ミラノのスナップで取り上げたウエストポーチ(ボディーバッグ)は、その典型例。あえて、ウエストにしないで、肩からたすき掛けして胸の下に持ってくるのがモード系のトレンドです。

その流れを受けて東京では、ミニショルダーバッグの前掛けをする人が増加中。このバッグは、いままで老舗バッグブランドのカタログの隅っこにはあったのですが、ほとんどの人が見逃しがちでした。それが最近の持ち物のコンパクト化とトレンドの流れの影響で、このバッグが一躍表舞台に出てきました。

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ショルダーバッグ(NOFOLK)幅25cm×高さ22cm×マチ10cm¥37,000/ブレディ(ビショップ  03-5775-3266

こちらは、イギリスの老舗バッグメーカー「ブレディ」のノーフォーク(NOFOLK)。大きさは、スナップで見るようにいままでのショルダーバッグよりは一回り小さくなっています。そのため前掛けしても違和感がありません。

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もともとこのブランドは、1887年に銃のレザーケースを作ることから始まり、後にフィッシングやハンティングなどで使うバッグを手がけるようになりました。現在ではアウトドアからカジュアルスタイルにまで馴染むバッグとして知れ渡っている老舗中の老舗。

表面の素材は防水・防汚に優れた、ドリルドロップ素材。レザー部分は使い込む程に味わいが出るブライドルレザー。機能性、デザイン、クオリティーは、100年以上変わっていません。そのうえ、いまでもイギリスで作りつづけられています。

フラップを上げると中はこのように前側にコンパクトなポケットが2個ついています。昔はフィッシング用の針ケースなどの釣り道具をしまうスペースでしたが、スマートフォンやチケットなどを入れるのにピッタリ。

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こちらの御仁もミニショルダーの前掛けですね。このかけ方のときは、ショルダーベルトを風通の肩がけの時よりもやや短くするのがポイントです。この御仁のミニショルダーには、有名な像のマークが入っています! そうアメリカの「ハンティング・ワールド」のものです。

こちらの創業は1965年で、ラグジュアリーアウトドアブランドの第一人者的な存在。現在、ブランド内でそのヘリテージを再構築する動きもあり、これからのスケールアップが期待されます。

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ショルダーバッグ(キャリーオールS)幅28cm ×高さ19cm×マチ6cm¥145,000/ハンティング・ワールド(ハンティングワールドジャパン 03-6380-9077)、カメラ¥680,000/ライカ(ライカ カスタマーケア 0120-03-5508

こちらはスナップの御仁がしていたのと同じミニショルダー。デジタルカメラがちょうど入るサイズです。本来ミニショルダーの前掛けはファッション的なハズシ技として注目されていますが、観光の時の防犯対策として考えてもこれはあり。特にカメラなどの貴重品を入れて人混みのなかを歩くときには最適ですね。

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表の素材は、バッファローレザーに洗いをかけて光沢をつけた後に、手もみによって使い込んだような柔らかさを出したもの。金属のメタルパーツもエイジング加工が施されているので新品感が全く感じられません。

最近のビンテージウェアブームをこのブランド的に解釈したといっていいでしょう。こうした時代感をバッグにさり気なく入れていく企画力は、このブランドの真骨頂。

次回はクールビズのパンツ選びの予定です。乞うご期待。

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

トレンドスナップのまとめはこちら

プロフィル
大西陽一(おおにし・よういち)
数々の雑誌や広告で活躍するスタイリスト。ピッティやミラノコレクションに通い、日本人でもまねできるリアリティーや、さりげなくセンスが光る着こなしを求めたトレンドウォッチを続ける。

Photograph & Text:Yoichi Onishi

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