調べ・見立て

ビジネスマンは、自粛期間で何が変わったのか。
編集長の「見立て」。#33

2020.07.15

写真・図版 山本晃弘

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アエラスタイルマガジンWEBの「調べ」アンケートでは、「最近自身の価値観に変化があったと感じますか?」を読者の皆さんに尋ねました。「とても感じる」56%と「少し感じる」38%を加えると、94%のビジネスマンが自身の変化を感じ取っています。これまでに経験したことのない世界や社会の変化が起こっているわけですから、当然の結果でしょう。

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自粛期間にやめたことの質問に対して、いちばん多い回答は「外食習慣」40%。この結果からも、レストラン業界の厳しさが読み取れます。こうした状況を打開せんと、デリバリーのサービスやワイン販売といった新しい取り組みにチャレンジするお店が増えて、レストランとお客さんの新しい関係が生まれているようです。今回感じたことが、ひとつあります。「話題になっているから」とか「星を取ったから」という理由で次々とお店を開拓するのではなく、行きつけのレストランの一軒二軒を持っていることこそが、大人のたしなみ。そういったビジネスマンが、今回の状況下でも、行きつけのお店を支えるための行動をしています。

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「自粛期間中に始めたこと」でいちばん多いのは「料理」で、30%という結果になりました。外食を自粛しているからという理由以外にも、健康を考えてという人も多いようです。そして、自宅にいる時間が増えたことで、妻やパートナーがこなしている家事の多さに驚いて料理を始めた人もいます。自粛が解除になった後も、ぜひとも続けていってほしいものです。

「自粛期間が明けたら始めたいこと」の質問には、63%が「旅行」と回答。まだまだ行ける場所に制限があるとはいえ、家にこもりつづけたことへのカウンターとして、気持ちはよくわかります。4%の「勉強」や6%の「習い事」の答えから読み取れるのは、新しい自分になりたいという意思。なかには、二拠点生活を真剣に考えている人もいるようです。世間の常識と思い込んできたことを乗り越えたり、これまで勇気を持って行動できなかったことに思い切ってチャレンジしてみたり。新しい時代、新しい自分。それが実現できたとしたら、自粛期間の長い時間も無駄ではなかったのかもしれません。

最後になりましたが、新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになった方、罹患された方に、お悔やみとお見舞いを申し上げます。また、医療、看護、介護、スーパーマーケット、宅配、郵便、デリバリー、ごみの回収といった仕事で、外出自粛することなく社会を支えつづけた皆さんに感謝いたします。いま苦境にあるレストラン、ファッション、旅行、イベント、エンターテインメントなどで働く方々にも、応援のエールを送りたいと思います。

プロフィル
山本晃弘(やまもと・てるひろ)
AERA STYLE MAGAZINE
WEB編集長 兼 エグゼクティブエディター

「MEN’S CLUB」「GQ JAPAN」などを経て、2008年に編集長として「アエラスタイルマガジン」を創刊。ファッションやライフスタイルに関するコラムを執筆する傍ら、幅広いブランドのカタログや動画コンテンツを制作している。トークイベントで、ビジネスマンや就活生にスーツの着こなしを指南するアドバイザーとしても活動中。2019年4月にヤマモトカンパニーを設立し、現職に就任。執筆書籍に、「仕事ができる人は、小さめのスーツを着ている。」がある。

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