お酒

八ヶ岳で“避暑ワーケーション”のすすめ。
仕事後は日本ワインと絶品イタリアン。

2021.06.11

八ヶ岳で“避暑ワーケーション”のすすめ。<br> 仕事後は日本ワインと絶品イタリアン。
ユニークなプライベートオフィス、「テレワークゴンドラ」。実際に「星野リゾート アルツ磐梯」で使用されていたものを設置したという。

蒸し暑い季節になってきた。夏本番を迎えるにあたり、今年もいくつか避暑地でのワーケーションを検討している。実際に昨年いくつか体験してみて、抜群に快適だったのが、「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」でのワーケーションだった。八ヶ岳南麓にある山梨県北杜市小淵沢町は、標高約1000mの高原リゾート。首都圏から約2時間で行ける気軽な距離感が魅力で、調べたところ今年からさらに仕事環境が快適かつユニークになったようなので、再びワーケーション目的で再訪してみることにした。

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    想像以上に快適な内部空間。
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    すぐ隣にある「丸山珈琲」で買ったコーヒーを持ち込んでテレワークに集中。

「ユニーク」と表現したのは、こちらの「テレワークゴンドラ」のこと。急増するテレワーク需要に対応すべく昨年11月に誕生したそうで、早速私も利用させてもらった。ゴンドラ内で仕事をするのは初めてのことだったが(当たり前か)、「思った以上に集中できる!」というのが率直な感想だ。約2畳の広さに、PCや資料を広げても十分余裕のあるデスク、ゆったり座り心地のいいソファ、充電ポートやWi-Fi環境、デスクスタンドなども備わっていて、非常に実用性に富んだプライベート空間だった。中に入ってPC作業している姿はなかなかシュールではあるが(笑)、ワーケーション先の思い出づくりにはこれくらいがちょうどいい気もする。

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    長期滞在向けの「レジデンスステイ」は最大5名まで宿泊可能。
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    部屋でもしっかり仕事可能な「パーフェクトワーケーションセット」の貸し出しも。

東京よりも平均で4~5℃は低く、夏場は非常に過ごしやすい小淵沢町。避暑目的の長期滞在ニーズも多いようで、こちらの「レジデンスステイ」ルーム(約70㎡)には、暮らすような滞在をかなえてくれる簡易キッチンが備え付けられていた。ダイニングテーブルやテラスもあり、ホテルの自室にこもって仕事をしているという感覚は皆無。まるで八ヶ岳の麓にオフィスを設けたかのような快適さで、職場の人たちやフリーランス仲間と一緒に「ワーケーション合宿」なんて計画もいいんじゃないかと思った。外付けディスプレーやテレビ会議用ライト、膝上デスクなどがそろった「パーフェクトワーケーションセット」も1日1650円(税込)でレンタルでき、サービス面でも昨年より遥かに充実していたのが驚きだった。

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ナーサリー(託児所)「フォレストルーム」での託児4時間分がセットになった宿泊プランも誕生し、共働き夫婦でもワーケーションがしやすくなった。

昨年訪問時になかったサービスといえば「ファミリーワーケーションプラン」もそのひとつ。共働きの夫婦でもテレワークに集中できるよう、追加料金なしで4時間託児(8:30〜12:30の間、6カ月以上〜6歳の未就学児に限る)できるようになっている。実際、リゾナーレ八ヶ岳は施設内でのアクティビティが多数用意されているし、メインストリートのピーマン通りでも食事やショッピングが楽しめるので、午前中は仕事、午後は家族でリゾナーレを満喫。そんな過ごし方もこのプランなら可能となるだろう。

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写真集や旅の本など多彩な本が並ぶBOOKS&CAFE。テレワークスペースとしても、気分転換の場としても重宝するスポット。

ちなみに私のリゾナーレ八ヶ岳お気に入りの場所は、「BOOKS&CAFE」だ。テーブルや椅子が置かれているのでテレワークも可能だし、仕事に疲れたらすぐに息抜きとなる本をセレクトできるのが非常に魅力的なのだ。地元八ヶ岳の写真集や旅行本、またアウトドア関連からレシピまで、大人がワクワクする本がそろう(子ども向けの絵本も充実しており、そういえば昨年、息子に何冊もせがまれた)。読書目的とテレワーク、半々くらいのつもりがぴったりのリゾート書店である。

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24種類ものワインを気軽にテイスティングできるワインサーバーが置かれた八ヶ岳ワインハウス。希少な日本ワインもラインアップに含まれる。

そして、その「BOOKS&CAFE」の奥にあるのが、日本ワインの購入と試飲が可能な「八ヶ岳ワインハウス」。リゾナーレ八ヶ岳は「日本初のワインリゾート」をコンセプトに掲げており、ワイン好きの方にはこちらのお店のセレクトは非常に興味深いことだろう。生産量が少なく入手困難と言われる「ドメーヌ ミエ・イケノ」のワインをはじめ、地元山梨と長野産を中心にしたこだわりの品ぞろえ。また、それらのワインが量り売りで24種も試飲できるとあって、私がここに足を踏み入れるときは、仕事を終えているか、もう諦めたときのどちらかである(笑)。

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    メインダイニング「OTTO SETTE」。
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    「OTTO SETTE」でシグネチャー的存在のひと皿「Orto」(「畑」の意味)。野菜30種類以上を宝石のようにちりばめた前菜だ。

仕事のあとの最大のお楽しみは、やはりイタリア料理「OTTO SETTE」でのディナーコースだ。特に、地元の食材を中心に作られた独創的なコース料理(デザート含め全9品)と、各皿に合うように考案された日本ワインのペアリングは、ワインリゾートを掲げるリゾナーレ八ヶ岳ならではと言うべき旅の醍醐味(だいごみ)。繊細でエレガントな日本ワインが、食材のうま味を最高に引き立てる絶妙なマリアージュに、ああ今日もテレワークを一生懸命頑張ってよかったと心底思うのである。結局のところ、私にとって“よいワーケーション”というのは、そこでしか楽しめないおいしいグルメとお酒があるかどうか。この楽しみが待っていてくれるからこそ、まるで人参をぶら下げられた馬のごとく、仕事も最後のひと踏ん張りが利くというものなのだ。

星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳
山梨県北杜市小渕沢町129-1
0570-073-055(リゾナーレ予約センター)
https://risonare.com/yatsugatake/

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