靴
サステイナビリティへの真摯な姿勢がうかがえる、
プレミアータのスニーカー。
2021.06.17
サステイナビリティは、いまやモノづくりにおいて避けては通れないテーマのひとつではあるが、この一足はまさに専業ブランドの底力を見せつけた好例といえる。1885年創業の由緒あるブランド、プレミアータにとって初のサステイナブルスニーカーは、アッパーに廃棄物から生成されたリモンタ社製のナイロンを、インナーには土に還る生分解性のヤギ革を、そしてソールには再生ゴムと天然ゴムを組み合わせた素材を採用。ヒールカウンターやトウに配したスエードも、CO2排出量と水を軽減する製造工程によって特許を取得した工場で生産するなど、さまざまな点でサステイナビリティへの工夫が光っている。デザインはレトロクラシックなたたずまいと落ち着いたカラーパレットで、合わせるスタイルを選ばないのもポイント。130年余りで培った伝統的な靴作りに現代的な視点を加味した結果、ニュースタンダードが完成した。
問/ウエニ貿易 03-5815-5720
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato