カジュアルウェア
ルーツを掘り下げて現代的な解釈を加えた、
タウンクラフトのTシャツ
【夏気分を盛り上げる一枚。其の5】
2021.08.02
いまや一年中袖を通すとはいえ、やはりTシャツが主役になるのは夏である。ただ、素材やデザインなど千差万別あるなかで、何を選べばいいのか決め手を欠く諸兄のために、スタイルや色柄などタイプ別に厳選して紹介。今回のテーマは、“夏気分を盛り上げるTシャツ”。南国のリゾート地で優雅なバカンスはおろか、気の置けない仲間と騒ぐことすら難しいこのご時勢。いつもとはまったく違う夏になろうとも、せめてTシャツくらいは季節感を採り入れて気持ちを高揚させたい。
1927年にJ.C.ペニーから派生する形で生まれたストアブランドがタウンクラフト。同じような出自を持つほかのワークブランドと比べて、新たな素材やディテール、デザイン性を重視したカジュアルウエアは、今なおビンテージフリークの厚い支持を集めている。こちらのヘンリーネックTシャツは、当時の古着をベースにパターンを起こしたものでルーズな身幅のボックスシルエットが特徴。ほどよい毛足の長さのパイル地は、ソフトな着心地に加え、吸汗性が高いので夏場にはおあつらえ向き。首元の2ボタンや穏やかなアクセントを添える同系色のパイピングなど、最小限のディテールが趣のあるたたずまいを際立たせている。
問/セル ストア 03-6459-3932
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato