スーツ
黒シャツのコーディネートでスタイルアップ!
大人カジュアルな着こなしのすすめ
2021.09.14
黒シャツは「着こなしが難しい」と考える人は少なくありません。しかし、うまくコーディネートすれば装いを印象的に仕上げてくれるパワーアイテムとも言えます。この記事では、黒シャツのコーディネートのポイントや人気ブランドについて紹介します。
黒シャツの特徴
黒シャツは、ホワイトやサックスブルーのような色に比べて着こなしづらいと考える人は多いはず。
黒シャツは、そのクールなムードが最大の特徴です。ボトムスも黒を選んでシックにまとめたり、白のパンツと組み合わせてモノトーンのリゾートスタイルに仕上げたりと、使い方によってはさまざまなコーディネートが楽しめます。
ダサくならない黒シャツの着こなしとコーディネートのポイント
黒シャツは、一歩間違えれば、コーディネートのバランスを崩してしまう難しいアイテムです。ここでは、黒シャツの着こなしやコーディネートのポイントについて解説をしていきます。
バンドカラーシャツがおすすめ
バンドカラーシャツとは、襟の折り返しがなく、襟の高さが低いシャツ全般を指します。バンドカラーシャツを着用することによって、すっきりとした襟元を演出できます。
ゆったりとしたサイズ感のバンドカラーシャツと、ゆとりのあるボトムスを組み合わせることにより、抜け感のある大人な装いを楽しめます。逆にスキニーパンツと組み合わせて細身のシルエットに仕上げるのもいいでしょう。
黒のワントーンで攻める
トップスとボトムス、シューズまですべてブラックで統一し、ワントーンで攻めてみるのもあり。
一歩間違えればモード感が強すぎてしまうため注意が必要ですが、例えば先述のバンドカラーシャツを活用すれば、リラックス感を演出できて、メリハリの効いたコーディネートに仕上がるでしょう。
チノパンと合わせたシンプルなコーディネート
黒シャツと合わせやすいボトムスとしてはチノパンが代表的。無地の黒シャツと、ベージュのカーゴチノパンを合わせることによって、シンプルなカジュアルコーディネートが実現します。靴はスニーカーを合わせるのが最適です。
ライトアウターとしてはおる
黒シャツはライトアウターの代わりにはおってジーンズと合わせるという着こなしも楽しめます。
ほどよいラフさを演出したいときに最適。着用の仕方によってさまざまなアレンジができるので「はおる」という視点もお忘れなく。
オーバーサイズで着こなす
シャツは基本的に、自分の体に合ったものを着用するのがいいとされています。しかし、黒シャツという印象の強いアイテムをあえてオーバーサイズで着こなすことで、個性と抜け感を同時に演出できます。
白のワイドパンツを組み合わせることによって、全体でリラックスした印象に仕上がり、休日のムードにマッチします。
ハーフパンツと合わせる
黒シャツはハーフパンツとも相性のいいアイテムです。例えば黒シャツに柄モノのショートパンツとサンダルを合わせることにより、ビーチに映えるリゾートスタイルが完成します。
柄モノのハーフパンツと合わせるときのポイントは、「なるべくシンプルなリネンシャツを選ぶ」ということです。清涼感のある麻シャツがより季節感を醸し出し、夏らしい爽やかなスタイルに仕上がります。
アンクルパンツと合わせて爽やかに
アンクルパンツとは、名前のとおり、くるぶし丈のパンツのこと。
黒シャツ×アンクルパンツの組み合わせにより、リラックスしたムードとアーバンな雰囲気を兼備した大人の着こなしを楽しめます。足元はサンダルを選ぶことで、よりすっきりとしたコーディネートに仕上がります。
スポーティーなスタイルも演出できる
黒シャツはパンツとの合わせ方によっては、スポーティーなスタイルを演出することもできます。代表的なのがジョガーパンツ。柄の入ったジョガーパンツと合わせることで、より個性的なコーディネートになります。
黒シャツなどカジュアルシャツの人気ブランド
ここまで黒シャツの特徴や、コーディネートのポイントについて説明してきました。それでは最後に、黒シャツなどのカジュアルシャツの人気ブランドについて解説いたします。
Paul Smith(ポール・スミス)
最初に紹介するのはデザイナーであるポール・スミス氏が創業したイギリスのファッションブランド、ポール・スミスです。1970年に最初の店がオープンし、日本では1984年に南青山の骨董通りに初出店。今では丸の内や渋谷など数々の店舗を構えるまでになっています。
ポール・スミスは多彩のシャツを取り扱っています。さわやかな風合いのリネンシャツをはじめ、上質な素材が用いられています。
ソリッドリネンシャツは、麻100%のリネンシャツで、高級感がありながら、さっぱりとした着心地が魅力。黒シャツのスタンダードとして持っておきたい一枚です。
agnès b. HOMME(アニエスベー オム)
次に紹介するのがフランスのファッションデザイナーであるアニエス・べーが立ち上げたブランドのメンズライン「アニエスベー オム」です。
アニエスベーのアイコンとして、ドットプリントが施されたデザインが多数ラインアップされています。アニエスベー オムの黒シャツにもドットプリントが施されており、シャツ1枚で個性を出すことができます。
ドット柄が入った遊び心のあるデザインはワンランク上の黒シャツコーディネートを楽しませてくれます。
TOMORROWLAND(トゥモローランド)
続いて紹介するのが日本国内で生まれたブランド、トゥモローランドです。東京都渋谷区恵比寿に本社を置いており、同名のセレクトショップを運営しています。
トゥモローランドの商品の特徴は、素材へのこだわりです。クラシカルなものから現代的なデザインを採り入れたものまで、幅広いアイテムをラインアップしています。
黒シャツも素材のよさが光る仕立てのよさで、大人のコーディネートを格上げしてくれます。
MARKAWARE(マーカウェア)
次に紹介するのはマーカウェア。ここ十数年で大きな成長を遂げた国内ブランドであり、都内を中心に全国的に店舗を展開しています。
紡績から始まる各工程と丁寧に向き合い、「一点一点に眠る物語」を大切にしています。職人や工場、農園を紹介する「PARKING MAGAZINE」を発行していることからも、その姿勢がうかがえます。
全体的に無地のデザインが多く、シックなスタイルに好相性。シルクリネンカバーオールシャツはその名前のとおり、アウターとしてもインナーとしても通年で活躍してくれます。色もホワイトやグレー、ブラックから選択可能。経糸にリネン、緯糸にシルクという仕立てにより、独特なオーラをまとっています。
JOSEPH(ジョセフ)
続いて紹介するのが、イギリスのファッションブランド「ジョセフ」です。1972年にジョセフ・エテッドギー氏によって、ロンドンで設立されました。
ブランドを体現するのが「スリック&シック」というキーワード。クラシックなスタイルをベースにトレンドを採り入れたデザインが高い評価を受けています。
オックスストレッチシャツは10年以上の歴史を持っており、定番の商品として愛されています。ウェストはほどよくシェイプされていて、スキニーパンツと合わせてほっそりとしたシルエットを強調することができます。黒シャツもスマートなデザインで幅広いコーディネートに無理なくなじんでくれます。
nonnative(ノンネイティブ)
ノンネイティブは、1999年にスタートした日本のブランドです。ブランド名は「帰属しない」という意味であり、「ブランドの主張よりも、着心地・シルエット・風合いを優先させる」というブランドとしての姿勢が表現されています。
ノンネイティブの商品の特徴は、柄モノは比較的少なく、全体的に落ち着いた印象を与えるラインアップ。シャツはかっちりとしたデザインから、自由度の高いユーティリティシャツまで多く取り扱っています。例えばホースクロスを使用したシャツは、その丈夫さから、アウターとしてもインナーとしても無理なく使用可能。
シックな黒シャツは1枚持っているとさまざまなシーンで活躍してくれます。
N.HOOLYWOOD(N.ハリウッド)
N.ハリウッドはファッションデザイナーである尾花大輔氏が2000年に「ミスターハリウッド」を設立し、その2年後に新たなに立ち上げたブランドです。
N.ハリウッドのモノづくりの根幹にあるのは「古着」や「ビンテージ」「ミリタリー」といったキーワード。また、ビジュアルだけでなく着心地にも大きなこだわりを持っています。コラボレーションを積極的に行っていることも特徴で、ティンバーランドやコンバース、G-SHOCKやディーゼルなど堂々たるブランドとアイテムを手がけています。
N.HOOLYWOOD COMPILEというコレクションのシャツは、ドレッシーな黒シャツとして人気。ビックシルエットが抜け感を演出してくれます。
シャツの手触りはとてもドライで、独特なハリがあります。繰り返しの使用に耐えることができるよう、強度はしっかりとしていますが、着心地はふわりとしているのも特徴です。
White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)
続いて紹介するのはホワイトマウンテニアリングです。ファッションデザイナーである相澤陽介氏が立ち上げた国内ブランドです。相澤氏は2001年に多摩美術大学 染織デザイン学科を卒業し、アパレルメーカー勤務を経て2006年にホワイトマウンテニアリングをスタートさせました。
ブランドコンセプトは、「服を着るフィールドはすべてアウトドア」。市場に追従することなく、デザイナー自身の理想を追求したモノづくりを行っています。
ホワイトマウンテニアリングのシャツの特徴は、なるべく派手な柄は排除し、無地や薄いストライプ柄などをラインアップしている点。
LEVI'S MADE & CRAFTEDとのコラボレーションラインであるデニムベースのシャツも展開。素材は綿95%、ポリウレタン5%で、優れた強度を実現しています。実用性・機能性に優れていながら、シルエットはトレンドを意識しており、高い完成度を誇っています。
GIANNETTO(ジャンネット)
続いて紹介するのは南イタリアのシャツブランド、ジャンネットです。カミチェリア・サンフォート社によって、2008年に設立されました。
ジャンネットはシャツブランドとして、豊富な種類のシャツを取りそろえています。立体感のあるデザインにイタリアらしい陽気さをミックスさせたハイブリットな仕上がりが特徴です。
リネンシャツは、まさにジャンネットらしさがふんだんに盛り込まれた、定番の一枚。合成繊維では表現できないような、自然な発色もポイントです。
AURALEE(オーラリー)
最後に紹介するのは、ファッションデザイナーである岩井良太氏が立ち上げたオーラリーという国内ブランドです。2015年の春から本格的にブランドとしての活動が始まり、東京の南青山に初の直営店がオープンしました。
2019年にはパリのポンピドゥーセンターにて「2019 秋冬メンズ&ウィメンズコレクション」を発表。岩井氏自身は、「第37回 毎日ファッション大賞」の新人賞・資生堂奨励賞を受賞しています。
「FINX SHUTTLE OX SHIRTS」は、細番手であるフィンクスコットンを使用しており、高級感あふれる光沢や風合いが特徴。またワンウォッシュの加工が施された質感も魅力です。軽やかなシャツなので、ドレッシーに仕上げてもいいですし、短パンなどと組み合わせてカジュアルに決めるのもいいでしょう。
まとめ
黒シャツはさまざまなパンツと組み合わせるもよし、アウターのようにはおるもよし、コーディネートの幅を広げてくれるファッションアイテムです。ポイントを押さえつつ、さまざまな着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか?