カジュアルウェア
ファッショントレンドスナップ 119
ユニクロの秋冬新作ジャケットの進化がすごい。
トレンドの英国柄でストレッチ仕様は無敵?
2021.09.24
まずはジェントルマンのスナップから今季のトレンドを解説。先シーズンからクラシックな英国の伝統的なチェックが、さまざまなラグジュアリーブランドから登場しましたが、それがメンズのビジネスウエアにも飛び火。なかでもこのジェントルマンのようなグレンチェックは人気の的。
クラシックなスーツがお好きな方からすれば「昔からある柄だよね。トレンドと言われてもね、どこが新しいのかな?」と首をかしげる方がいらっしゃるのも事実。確かに、昔のままのものを持ってきても新しさがないので、どこかにアップデートが必要です。
今回のこのグレンチェックでいうと、色めが昔のようなグレーやブラックベースではない、ブラウン系になっている点がポイント。そして、かなり柄が大きくなっているのも見逃せません。特に今年の秋冬はチョコレートブラウンが注目されていますが、その兆しがこのスナップから感じ取れます。
ということで、このトレンドを押さえたジャケットをユニクロで発見。アイテムの名は、コンフォートジャケット(ジャージー・グレンチェック)。
このグレンチェックは、ジェントルマンのような大柄ではないのでビジネスシーン向きで、初めて柄物にチャレンジする人でも抵抗ないはず。色はブラウンベースにブラックの織り柄で、遠目にはトレンドのチョコレートブラウンのような発色。
そしてもうひとつこのジャケットの特徴が、素材がジャージーでものすごいストレッチが利いていること。それでいて見た目は英国やイタリアの生地かと見間違うくらいの出来栄えなのです。ジャージー生地特有のハリやスポーティーな質感がほとんどないのです。
着心地は、まさにスウェットやカーディガンのような感じで、長時着用や電車や飛行機での移動でもストレスなし。それで6000円でお釣りがくるなんて信じられません。
Vゾーンもスナップのジェントルマンのコーディネートを見習い再現しました。ここで、よく見ていただきたいのが、ネクタイとシャツの襟型。
ネクタイは、ジェントルマンもこのユニクロコーディネートもネイビーのニットタイにしています。普通なら、ジャケットとなじみのよいレッド系やブラウン系のネクタイを選びがちですが、ここをあえてネイビーにすることで、デニムパンツとのまとまりができま す。
それとこのシャツの襟型も重要。いままでユニクロのビジネス向き シャツと言えばボタンダウンやレギュラーカラーが有名でしたが、 オススメはコットン100%でノンアイロンという至れり尽くせりのセ ミワイドカラーのシャツです。
セミワイドカラーというのは、襟の角度がレギュラーカラーより大きく開いているのが特徴で、ヨーロッパではこの襟型がビジネスの定番。日本のセレクトショップは、イタリアン系のブランドが多いのでシャツコーナーを見るとほとんどがこの襟型。この襟型になじんだ方からすると、ユニクロのこのシャツもついにここまできた か……とその奇麗な仕上がりとコスパの高さに驚くはずです。