カジュアルウェア

トレーナーのブランドおすすめとスウェットやパーカとの違い
大人がキレイに着こなせるトレーナーの選び方

2022.09.08

王道シンプルから個性派まで。トレーナーの人気ブランド10選

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ここからはメンズトレーナーを取り扱うブランドのなかから人気のブランドを取り上げ、歴史、コンセプトや服づくりの姿勢、代表的なトレーナーに使われている生地やデザインの特徴について解説します。ちなみに、各社いずれも製品名をスウエットと称しているため以降の解説内では「スウェット」と表記します。

Champion(チャンピオン)

1919年にアメリカで誕生したチャンピオン。その歴史はスウェットの歴史と言っても過言ではありません。屋外労働者の防寒用に開発したウール下着が米軍の訓練用ウエアに採用されたことが、現在のチャンピオンのスウェットシャツの原点でした。その製品はスポーツウエアとして注目され、1920年代後半には大学生アスリートたちに愛用されることとなり、さらにタウンウエアとしても注目され、キャンパスを超えて街の中へと浸透していったのです。

こうしてアメリカの若者たちの必須アイテムとなったスウェットシャツ。そのいちばんの特徴は、1934年に誕生したREVERSE WEAVE® (リバースウィーブ)製法です。これは「洗うと縮む」というクレームを解決するため、縦に織っていたコットンを横向きに使用することで縮みを防いだ画期的な発明でした。

その後も品質にこだわり、よりよいモノづくりに挑戦しつづけてきたチャンピオン。機能性、耐久性、素材、縫製といったひとつひとつのディテールにこだわるクラフトマンシップは現在も脈々と受け継がれ、「キング・オブ・スウェットシャツ」として親しまれ、その製品は日本でも多く愛用されています。

RUSSELL ATHLETIC(ラッセル アスレティック)

1902年、アメリカのアラバマ州で誕生したブランド。「アメリカ人の自宅のクローゼットには、意識せずともラッセルのウエアがある」とも言われるほどアメリカで信頼される老舗ブランドです。1920年、創業者ベンジャミン・ラッセルの息子で、高校のフットボールチームに所属していたラッセル・ジュニアが、それまでウールで作られていたフットボールシャツの素材をコットンへ改良するよう父親に提案しました。この提案は早速採り入れられ、ラッセル社はコットン製のフットボールシャツの生産を開始。これが世界で初めて作られたスウェットシャツの原形と言われています。

ラッセルが長く支持される理由は、他社にまねできない最高級レベルを誇るコットン素材にあります。プロスポーツ選手のトレーニングを想定して開発された「プロコットン」と、コットン50%・ポリエステル50%配合の「ニューブレンド」の2タイプがあります。前者はずっしりと重量感があり、大量の汗をしっかり吸収。後者は毎日脱ぎ着しても毛玉ができにくく、色あせが少ないのが特徴です。

DRESSTERIOR(ドレステリア)

「イタリアらしさ」や「フランスらしさ」、そして「英国らしさ」にこだわったデザインが特徴で、品のよさが際立つ仕上がりに定評があるドレステリア。ドレッシーな装いやセミフォーマル、上質なベーシックにふさわしい、幅広いファッションアイテムを扱う日本のブランドです。

そんなドレステリアのスウェットの素材には、肉厚ながらもゴワつかず、柔らかな風合いが特徴の吊裏毛(つりうらけ)や、伸縮性があって肌触りが優しいフライス編みのコットンが使用されています。

デザインはきれいめのカジュアルを得意とするドレステリアらしく、スポーティーさがほどよくそぎ落とされており、流行に左右されることなく着用できることが強み。袖口に入ったアルファベットの「D」 の刺しゅうがささやかなアクセントになっています。カラーバリエーションはアイボリー、ライトグレー、ネイビーといった合わせやすいベーシックな色がそろいます。

すっきりとしたシルエットのものが多く、着用すると体のラインにほどよくフィット。腕が動かしやすいラグランスリーブ、肌当たりのよいフラットな縫い目など、リラックス感のある着心地もポイントです。

BEAMS PLUS(ビームス プラス)

「長年着られる飽きのこない本物の男服」をコンセプトに、次世代へと続くカジュアルウエアのオーセンティックを追求するブランド。1999年、「アメリカがもっとも良かった頃のスタイル」を提案するためにスタートしました。

ビームス プラスの代表的なスウェットは、首元が暖かなタートルネックタイプ。ネック部分に施されたV字ガゼットがデザインのポイントになっています。素材にはタフで暖かい裏毛(うらけ)を使用。旧式の編み機である「トンプキン」を使用して編み上げた素材で、タオル地のようにループ状になっています。旧式の編み機は編み上げ速度が遅く、重力に任せながらゆっくり編み上げていくため、糸に余分な負荷がかかりにくく、ふわっと柔らかな生地に仕上がり、その結果、着心地のよいスウェットが生まれるのです。

タートルネックタイプのほかには、使い勝手のいいジップカーディガンタイプも人気。襟元がリブカラーなのでブルゾンのような着こなしも可能です。素材には密度を詰めて編み立てたオリジナル生地が使われており、度詰めの重厚感とふっくらとした質感が特徴です。

Loopwheeler(ループウィラー)

着心地のよさを追求し、昔ながらの吊り編み機によって編まれた生地のみを使ったスウェットシャツやTシャツを製造するループウィラー。丁寧なモノづくりは日本のみならず世界からも認めれ、服飾の目利きもその動向を注目するブランドです。

このブランドの人気の核にあるのは、「毎日着たくなる」圧倒的な着心地のよさ。糸を無理に引っ張らずにゆっくり編み上げる旧式の吊り編み機を使用することで、綿糸本来の風合いを損なわず、繊維が空気を含んだ状態で編み立てます。そのためふっくらと弾力があり、肌触りのよい生地に仕上がっています。

さらに素材の品質に加えて、職人の仕立て技術も高度。縫い目を平らにすることでゴロつきを感じさせない「フラットシーマ」、筒状に編み立てることでフロントとバックの継ぎ目をつくらない「丸胴」といった製法を用いるなど、細部にまで配慮が行き届いています。

こうした最良の生地と技術により、着込むほど体になじむ上質のスウェットが完成します。経年変化により繊維自体の柔らかさが増していき、だんだんと体になじんでいく豊かなエイジングが楽しめます。しかも、編み目が詰まり、コシと柔らかさが絶妙なバランスで共存しているこのスウェットは、とにかくタフ。洗濯を繰り返してもへたれにくく末永く愛用できます。

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