ジャケット

春のメンズジャケットのアイテム選びや
コーディネートのポイントを解説

2022.01.25

ジャケットのおすすめブランド

写真・図版

ここからはメンズジャケットに定評のあるおすすめブランドをピックアップし、その歴史やモノづくりへのこだわり、製品の特徴について解説します。

LARDINI(ラルディーニ)

LARDINI(ラルディーニ)は1978年にイタリアの港町、アンコーナで創業されました。イタリアのみならず世界各国で愛され、日本でも幅広い年齢層に支持されているブランドです。高い縫製技術を背景に、創業以来30年以上にわたって世界の名だたるオートクチュールブランドの生産を請け負ってきました。その豊かな経験のなかで育まれた時代の空気をつかみ取る感性は、オリジナルブランドであるラルディーニのモノづくりにも生かされています。カーディガンのように気軽にはおれて、かつ型崩れしにくい高品質のニットジャケット、コンパクトにただんで持ち運べるパッカブルスーツなど常に時代の先端をいくウエアを提供し、トレンドの形成に寄与しています。

TAGLIATORE(タリアトーレ)

1960年、イタリアの最南に位置するプーリア州で創業されたLERARIO(レラリオ)社。その2代目オーナー兼クリエイティブディレクターであるピーノ・レラリオが1998年にスタートさせたのがTAGLIATORE(タリアトーレ)です。イタリア語で「裁断士」を意味するブランド名のとおり、卓越したカッティング技術と立体的なフォルムに特徴があり、着る人のエレガントさを引き出すウエアを展開しています。ジャケットの最大の魅力はウエストのくびれ。単純に絞ったわけではなく、胸幅や裾まわりなど各部の寸法のバランスを取ることで生まれたもので、その独特のラインにはシルエットの美しさに対する強いこだわりと裁断スキルの高さが表れています。

LATORRE(ラトーレ)

イタリア南部の町バーリを代表する名門ブランド、LATORRE(ラトーレ)。1965年にミケーレ・ラトーレが創業したファミリー企業です。地元密着のテーラーとして始まり、現在はラトーレ4兄弟がファクトリーを運営。技術の高さが広く認められ、有名グローバルブランドの生産を多く手がけています。その一方でいまだに地元の紳士たちからの注文服を手仕事で仕立てるなど、イタリアの伝統に則った技術を継承しつづけています。創業から50年以上もの間、根強い人気を保ちつづけている理由はメイド・イン・イタリーのクオリティーとコストパフォーマンスの高さ。日本には2019年に本格的に上陸し、上質な一着を良心的なコストで手に入れられると好評を得ています。

STILE LATINO(スティレ ラティーノ)

STILE LATINO(スティレ ラティーノ)は「ラテンスタイル」をコンセプトに、クラシックな素材と昔ながらの丁寧な縫製を大事にしながら、シルエットは明るく陽気なラテン系をイメージしたウエアを展開するブランド。ナポリの名家であるアットリーニ家の長男として服づくりの腕を磨いてきたヴィンチェンツォ・アットリーニによって2004年に創立されました。高品質な素材とナポリの熟練職人による縫製が魅力ですが、近年は素材にウォッシュ加工を施して風合いを出すなど、斬新なモノづくりにも取り組んでいます。そんな同ブランドのスーツやジャケットは日本でも注目の的。肩から首へかけての吸い付くような着心地、袖を通したときの快適さ、そして美しいシルエットが高い評価を得ています。

CARUSO(カルーゾ)

CARUSO(カルーゾ)は1958年にイタリアのパルマ近郊の町ソラーニャでスタートしたファクトリーのMA.CO(マコ)社を母体とするブランド。パルマはいまでこそ美食の街として有名ですが、かつてはテーラーの町であり、依頼に忠実な仕立て技術が評価され、イタリア国内からさまざまな既製服の生産依頼が舞い込んでいました。そんな歴史的背景を持つカルーゾは、現在イタリア内外からのOEMを請け負っており、ルイ・ヴィトンやイヴ・サンローランなど有名ラグジュアリーブランドの生産も手掛けています。カルーゾの自社製品は、ベーシックななかに旬なディテールを採り入れたモダンなデザインが魅力。柔らかく美しい高級生地を採用することでも有名です。

THE GIGI(ザ ジジ)

2014年に元BOGLIOLI(ボリオリ)のデザイナーであるピエルイジ・ボリオリがイタリアのブレーシャで立ち上げ、兄であるマリオ・ボリオリと共に手掛けるTHE GIGI(ザ ジジ)。ピエルイジの長年のキャリアの集大成でもあるブランドで、生地開発とリサーチに多くの時間を費やし、「ニュークラシック」をキーワードにしたウエアを展開しています。縫製は全てイタリアで行い、素材はエクスクルーシブ生地を採用するこだわりぶり。そのジャケットは独特の素材感や独自の美意識によるパターニングにより、華やか、かつリラックスした雰囲気の新しいダンディズムを体現してます。ハンガーループにはブランドのポリシーである『DON’T LOOK BACK』の文字が刺しゅうされているなど、おしゃれ心がすみずみまで生きています。

Paul Stuart(ポール・スチュアート)

1938年にラルフ・オストロフがニューヨークのマンハッタンで開業した高級紳士服専門店を起点とする Paul Stuart(ポール・スチュアート)。そのスタイリッシュなデザインは、ロンドン中心部のメイフェアにある、高級オーダーメイド紳士服の名門店が軒を連ねるストリート「サヴィル・ロウ」にルーツをもつメンズウエアに、米国式の解釈を加えてでき上がったもの。開業以来、アメリカの男性たちのニーズに応えつづけ、「ダンディー」の道標となること、すなわち「流行に流されないスタイルのなかにある確固たるエレガンス」を追求してきました。ポール・スチュアートのジャケットの特徴は、時代にマッチするアメリカントラッド。高級感とエレガントさを放つ一着は、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも端正な着こなしを実現してくれます。

MACKINTOSH LONDON(マッキントッシュ ロンドン)

英国を代表するアウターウェアブランドMACKINTOSH(マッキントッシュ)から誕生したMACKINTOSH LONDON(マッキントッシュ ロンドン)。19世紀から変わらない伝統的な製法でゴム引きコートを作りつづけ、近年はトレンチコートやダッフルコートなどをモダンな解釈で再構築している本家ブランドのDNAを受け継ぎながら、アウターウエアだけでなく日常のあらゆるシーンに対応するオーセンティックなウエアを総合的に展開しています。テーラードジャケットは、英国らしいトラッドさを保ちつつもモダンなデザインが印象的。ネクタイをするとカチッと決まり、休日などにノーネクタイで着用してもさまになります。

Brooks Brothers(ブルックス ブラザーズ)

Brooks Brothers(ブルックス ブラザーズ)は、1818年に創業したアメリカで最も歴史あるブランドで、見た目の美しさと耐久性を両立する品質の高さで知られています。No.1サックスーツ、ポロカラー(ボタンダウン)シャツをはじめ、同ブランドが生み出してきた数々の製品は歴代米大統領やハリウッドスターなどの有名人を筆頭に世界中で愛用されてきました。創業以来、200年以上にわたり創造性を発揮しつづけ、いまもクラシックスタイルの伝統に新しい息吹を与えてます。ジャケットはパッドを入れずに体形を生かすナチュラルなショルダーや深いアームホールを特徴とするトラッドなものから、昨今の流行を反映した着丈が短く細身のファッショナブルなものまで幅広くそろいます。

J. PRESS(Jプレス)

J. PRESS(Jプレス)は1902年にアメリカの町ニューヘイブン、イエール大学のキャンパス内の洋服販売店として出発し、アイビールックを生み出した先駆者的ブランドのひとつです。「着る人にとって快適な服であること」を真髄とし、世紀を超えてアメリカントラッドをリードする地位を確立しています。日本でも根強い人気があり、確かなクオリティーが求められる百貨店にも出店を果たしています。そんなJ.プレスのコンセプトは「ADVANCE TRADITIONAL(進化し続ける伝統)」。ジャケットもコンセプトのとおり、高温多湿の春夏に向いた清涼感のあるオリジナル生地を使ったもの、形状記憶&パッカブル仕様のものなど、現代のニーズに合ったアイテムがそろいます。

まとめ

パンツや靴との合わせ方次第で幅広いファッションスタイルを可能にするテーラードジャケット。ぜひこの記事で紹介した着こなし術、コーディネートのポイントを参考に、春らしい爽やかなおしゃれを楽しんでいただければと思います。

自宅のワードローブに「これぞ」という一着がない方は、この機に納得できるテーラードジャケットを探してみてはいかがでしょうか。素材、色、サイズなどのディテールに着目しながら各ブランドの春夏モデルを吟味してください。

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