小物

MEN’S JEWELRY④
俳優・黒羽麻璃央、
美しきジュエリーを纏(まと)う。

2022.04.27

タイムレスな魅力を放ち、男性の色気や品格までも引き出してくれるジュエリー。いまを時めく俳優・黒羽麻璃央と美しきジュエリーのエモーショナルな舞台が幕を開ける。

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右から時計回り:昨年デビューした新コレクション「パッショノワール」。ブラックパールと武骨なチェーンのコンビが斬新だ。ブレスレット(SIL&黒蝶真珠)¥253,000/ミキモト(ミキモト カスタマーズ・サービスセンター 0120-868254)、「キャトル」の象徴であるメゾンに受け継がれる4つのコードが、強い個性を放ちながら絶妙に調和。リング(WG&ブラックPVD&ダイヤモンド)¥1,333,200/ブシュロン(ブシュロン クライアントサービス 0120-230-441)、「ベルエポック」はクロスモチーフの内側と外側をチェーンから取り外し可能で、装いや気分に合わせて4通りの着け方が楽しめる。ネックレス(WG)¥987,800/ダミアーニ(ダミアーニ 銀座タワー 03-5537-3336)、ヨットのシャックルをモチーフにしたバックルとケーブルを組み合わせた「フォース10」。腕元を個性的かつ優雅に彩る。バックル(K18WG)&ケーブル(SS)¥389,400/フレッド(フレッド カスタマーサービス 03-6679-2011

ジュエリーまで気を使える大人が憧れ。

時に憂いを帯び、時につやっぽく……。黒羽麻璃央の表情は、シャッターを押すたびにめまぐるしく変化する。それは美しき共演者と共に、ひとつの舞台を演じているかのようだった。

撮影が終わって柔らかな表情に戻ると、「ジュエリーを着けたのは久しぶりだったので、新鮮な気持ちになりました」とひと言。聞けば、ここ数年はジュエリーをはじめとするアクセサリーから遠ざかっていたという。

「昔はビンテージのシルバーアクセサリーをよく着けていましたが、傷がついたらどうしようとか、いろいろと気を使ってしまって。いつの間にか全く着けなくなってしまったんです」

元々はファッション好きであったが、機能性や動きやすさを重視するようになり、着こなしも随分シンプルになった。

「こういう世の中になって出歩くことが極端に減り、より買い物をしなくなってしまいました。家と現場を往復する日がほとんどですし、最近はシンプルで楽な格好が基本になっていますね」

今回の撮影で久しぶりにジュエリーを纏(まと)い、いくつか気づきがあったと黒羽さん。

「ジュエリーはシンプルな着こなしにこそ似合うと思いました。たとえば定番の白Tシャツも、ジュエリーを着けると印象的に仕上がり、周りと差別化も図れます。そしてジュエリーの唯一無二の存在感によって、自信を持つこともできる。すごくパワーがあると感じました」

これをきっかけにジュエリーへの興味が一段と強くなったと言う黒羽さんは、今年が20代最後の年。人生の節目にこそジュエリーはふさわしいと語る。

「ジュエリーまで気を使えていると、どこか大人の余裕を感じるんです。だからこそ30歳の節目に自分に贈りたいと思いました。ジュエリーを着けるたびにがむしゃらに駆け抜けた20代を思い出し、人生までも振り返ることができる。きちんとケアをしていれば一生モノですし、それこそ自分の子どもに受け継ぐこともできます。そういうのって、男として憧れますよね(笑)」

自分自身はもちろん、ジュエリーは生活にもさまざまな彩りを添えてくれる。いわば、人生のパートナーとも言えるだろう。

掲載した商品は税込み価格です。

黒羽麻璃央(くろば・まりお)
1993年7月6日生まれ。宮城県出身。第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞。2012年、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで俳優デビュー。ミュージカル『刀剣乱舞』など舞台で活躍の他、22年秋には映画『野球部に花束を』にも出演など、テレビドラマや映画などの多方面で活躍中。5月からはミュージカル『るろうに剣心 京都編』の公演、10月からはミュージカル『エリザベート』の公演を控えている。

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「アエラスタイルマガジンVOL.52 SPRING / SUMMER 2022」より転載

Photograph: Fumito Shibasaki(DONNA)
Styling: Kohei Kubo(QUILT)
Hair & Make-up: Ken Yoshimura
Text: Kyoko Chikama

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