特別インタビュー

伊勢丹新宿店 メンズ館
カテゴリースペシャリスト 口元勇輝さん
この人から買いたい、この一品

2022.05.17

写真・図版

裏原、モード、クラシコまでブランドストーリーが大好きなんです

この春、伊勢丹新宿店メンズ館に戻ってきました。入社以来、ビジネス&ドレスクロージング畑ひと筋。アシスタントバイヤーを務め、ピッティ・ウオモやナポリなど海外出張も経験し、一昨年からは日本橋三越本店メンズクロージングへ。いまはカテゴリースペシャリストのリーダーに就任し、メンズ館を通してお客さまを案内するスタイリストです。

じつは文化服装学院を卒業してから1年半ほどスタイリストのアシスタントをしていました。師匠は2名おり、ストリート系女性誌中心の方と『Begin』や『GOETHE』『GQ』などのスタイリングをしている方でした。ちょうど高級時計ブームが来たころで、何百万円もする時計の貸し出しでは、手が震えたことを覚えています。同級生には、いまもスタイリストとして活躍している人もいるんです。

そのころ憧れていた某超有名スタイリストがいまして。なんとかしてアシスタントに就けないものかと八方手を尽くしたのですが、当時その方は女性の方しかアシスタントに就けないとわかり諦めました。「それじゃ就職でもするか」と考えたとき、どうせなら日本一のファッションショップで働きたいと伊勢丹にアルバイトとして入ったんです。そこから契約社員、正社員と進み、気づいたら17年目を迎えていました。

高校時代は空前の裏原ブーム。アンダーカバーやナンバーナインが全盛期。友達の影響で、どっぷり浸かっていました。その後はモードに興味が出て、ラフシモンズ、ディオール オムのエディ・スリマン、アントワープ6の時代もしっかり通っています。その後に出会ったのが「クラシック」という“魔物”です(笑)。これは本当にドハマりしていまに至ります。そもそもブランドの歴史や背景といったストーリーが大好きだったので、クラシックスタイルの歴史と伝統を知れば知るほど、服が面白くなっていったのです。

今年3月からメンズ館5階フロアは、お客さまのライフスタイルの広がりに合わせてクラシックな服から日本人デザイナーの服まで幅広くミックスして展開しています。そうすることで、さまざまなお客さまに服のよさを知ってもらえると思うのです。私自身もサルトリアの服にクリエーターズや日本人デザイナーの服をミックスできないか模索しています。最近またコム デ ギャルソンが気になりだしていたり。

個人アカウントのインスタグラムでも、カジュアルなスタイルをたくさんポストしています。こういう仕事をしていると、タイドアップしたスーツスタイルばかりになるかと思うのですが、オフのカジュアルなスタイルを気に入ってもらえて、そこからスーツにも興味をもってもらえたらうれしいです。

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