週末の過ごし方

マッチと町中華。
ギンギラギンにさりげなく、変わらぬ“うまい!”を求めて
【後編/紫金飯店】

2023.03.28

写真・図版

ラーメン、炒飯、餃子、中華丼、天津飯……。中国がルーツながら、日本のソウルフードとなった町中華。自らも「大好き」と語る近藤真彦が老舗2店で舌鼓を打つ。いつも熱い、決して気取らない、飽きることがない。日本人に愛され続ける魅力は、頰張るマッチにも通じている。

「ファミリーのような店の雰囲気、優しい味の玉子炒飯がいいね」

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たっぷりの豚肉とキャベツを手際よく炒めた回鍋肉。食材双方の特性を甘辛い味噌で引き立てた味わいは、一度食べればやみつきのおいしさ。通常はメニューにはなく、月によってご飯とスープが付く定食となる。4月はラインアップ予定。¥950。

紫金飯店が長く店を構えるのは千駄ヶ谷。神宮球場、東京将棋会館に近いことから、東京ヤクルトスワローズの選手や将棋の棋士など、それぞれにファンを持つ。令和に入ってのモダンな外観への改装後も、昭和41年創業以来の庶民的な味わいは変わらない。

人気メニューは玉子炒飯。炒飯の上を薄焼き玉子がオムライスのように覆う。写真に映えるビジュアルの美しさはもちろんのこと、やわらかな玉子とパラっと香ばしいお米が口の中で溶け合う様が絶妙。ほかにも青椒肉絲や麻婆茄子、ニラ玉をご飯にかけた丼といった日本風中華ならではの王道メニューが充実している。

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原宿、明治神宮前、北参道の各駅からそれぞれ7~8分程度歩くエリアだが、周囲にアパレルメーカーやブティックが点在していることもあり、ランチタイムともなれば行列は必至。壁にかけられた著名人のサインを眺めるのも楽しい。今回の取材でマッチが名前を書いた色紙も飾られている。店に入って迷ったなら、まずは玉子炒飯を。看板メニューの名にふさわしい逸品。¥1,100。カレーライスも人気の裏メニュー。

辛いもの好きであれば、創業当時からの酸辣湯麺、麻婆豆腐と担々麺を組み合わせた麻担麵の刺激をぜひ試してみたい。また、こだわりの一品料理を使った月替わり定食も常連の舌を飽きさせない。

ベテランの料理長以下、おそろいのTシャツで躍動する若いスタッフの熱気も食欲をそそる格好のスパイスだ。

紫金飯店
東京都渋谷区神宮前2-35-9
原宿リビン1階
Tel:03-3404-7785
昼11:00~15:30
夜17:30~22:00(土/~20:00)

近藤真彦(こんどう・まさひこ)
1964年生まれ。歌手、俳優、レーサー、レーシングチーム監督、実業家。1979年テレビドラマ『3年B組金八先生』でデビュー。1980年以降はソロ歌手として、『スニーカーぶる~す』『ギンギラギンにさりげなく』『ハイティーン・ブギ』『ケジメなさい』『愚か者』などなど、ヒット曲を多数発表。現在もコンサートやディナーショーで多くの観客を魅了し、そのスター性は健在である。

<<<マッチと町中華。【前編/赤坂珉珉】はこちら

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Photograph: Akira Maeda(MAETTICO)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: GONTA(weather)
Text: Mitsuhide Sako(KATANA)

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