週末の過ごし方
能登半島地震 寄付するだけじゃない!
あの神田の老舗・近江屋洋菓子店の支援策とは
2024.02.19
能登半島地震から早1か月。神田の老舗『近江屋洋菓子店』では現地救済の義援金寄付のため、2月1日よりチャリティバッグの予約販売を開始している。
石川県は原料の合繊の産地で、地震の影響により工場のオーダーがストップしており、原料も過剰の在庫があるのだという。それを受け、「経済を止めない」ことを目的に、原料から一次加工、印刷・郵送など「すべての過程を被災エリアで行うことに決めた」と5代目店主の吉田由史明氏。1月7日から石川県内・または石川県にゆかりのある会社をお店の公式SNSで募集し、以下のように決定。制作にかかる費用はすべて適正価格を近江屋洋菓子店および賛同企業が支払い、売上を義援金として寄付する予定だ。
デザイン:石川県金沢市「M★ONE」
生地製作:石川県金沢市「株式会社ワコー織物」
製織:石川県七尾市「上坂織物」
染色:福井県鯖江市「北陸化工(株)」
縫製:石川県小松市「(有)小松縫製」
印刷:石川県金沢市「(株)スクリーンプロセスクニエダ」
配送:石川県金沢市「株式会社田井屋」
近江屋洋菓子店のイメージカラーの青と世界農業遺産である能登の里海里山カラーの緑ですっきりとしたデザイン。能登半島と近江屋洋菓子店をつなぎ「心をひとつに」という想いが込められている。
同社の販売サイトで現在予約販売を開始、商品の発送は5月を予定。店舗ではなくオンラインショップでのみ予約が可能だ。
被災地域の企業を直接支援するとともに、被災した人々への義援金を寄付できる仕組みのこのエコバッグ。「北陸地方でこのバッグを見せればなんらかの特典が受けられる仕組みをつくりたい」と、北陸旅行も盛り上げることができるように広げていきたいそう。エコバッグの販売も含め、参画企業を募集中だ。実直な仕事ぶりで知られる近江屋洋菓子店らしい取り組みではないだろうか。被災地域支援の方法のひとつとして、ぜひ!
近江屋洋菓子店
住所:東京都千代田区神田淡路町2-4
電話:03-3251-1088
営業時間:月~土/9:00~19:00
日・祭日/10:00~17:30
https://www.ohmiyayougashiten.co.jp/index.html
※チャリティバッグの店舗販売はなし
Text:Shie Iwasa