週末の過ごし方
俳優・大野拓朗を魅了する、ライカ「LEITZ PHONE 3」の写真世界。
2024.05.17
4月19日に日本限定で発売されたAndroidスマートフォン「Leitz Phone 3」。外観のデザインとカメラ機能を、ドイツ発の老舗高級カメラメーカーのライカが手がけた人気モデルのシリーズ第3弾です。今回、第一世代である「Leitz Phone 1」のヘビーユーザーであり、プライベートでもライカブランドのカメラを愛用する俳優の大野拓朗さんと共に実際に新機種を使いながら、その魅力と深遠なる写真世界に迫ります。
「(実物を手に取って)あっ、すごく軽くなりましたね。『Leitz Phone 1』のレトロっぽい雰囲気も個人的には好きでしたが、今回のデザインはレザー調の素材感も含めて、ぐっとモダンな印象になった気がします。それに、側面の加工が滑り止めにもなるので、カバーを付けないでそのまま持っていられますね」
大野さんがすぐに気付いたように、「Leitz Phone 3」の重量はシリーズ中最軽量の約209g。第一世代と比較すると約5gほどの差ですが、毎日持ち歩いている身からすると、かなり軽く感じられるようです。本体のマテリアルには、ライカの名機「Q3」にインスピレーションを得たレザー調のポリウレタンを採用。静謐(せいひつ)なブラックカラーも相まって、品のあるクラス感が所有欲を満たしてくれます。フレーム側面に等間隔に刻まれたローレット加工は、デザイン面に寄与するだけでなく、滑りにくくグリップ力を高める効果も。
見た目の派手さを求めるのではなく、本当に必要な要素だけをシンプルに追求するというライカの情熱を体現した意匠には、ドイツブランドらしい質実剛健さがうかがえます。
昨年から本格的に活動の場を海外へと広げた大野さん。2023年12月から2024年2月まで上演された日英共同制作ミュージカル『Pacific Overtures(邦題:太平洋序曲)』にも主要キャストのひとりとして出演。その後、休暇を兼ねてフランスやイタリアといったヨーロッパ各国を訪れた際にも、「Leitz Phone」が大活躍したそう。
「海外では各地の教会を巡るのが好きですね。その際、『Leitz Phone』のマニュアルモードで撮影することも多く、ホワイトバランスはある程度調整してくれるので、明瞭度をコントロールしてコントラストを効かせると、自分好みの雰囲気が表現できるんです。なかでもイタリアにある教会のステンドグラスを撮ったときは、映画的な描写っていうのかな……肉眼で捉えるよりもはるかに奇麗に撮れたんです。まるで“思い出補正”をかけたかのような美しい写真が撮れたのにはすごく驚きました」
旅行中はとにかく写真を撮りまくったと語っていたように、「Leitz Phone」を操作しているときは、自然とフォトグラファー的な思考に切り替わるようで。
「『Leitz Looks』(※ライカMレンズを再現した独自のカメラモード)の『MONOCHROME』フィルターが好きで、何もしなくてもすごく雰囲気が出るんですね。歴史的な建造物であれば、造形やフォルムに特徴があるものはモノクロで、逆に色みが鮮やかなものはカラーでとさまざま試しています。ヨーロッパの街並みはもちろん、今日お邪魔したこちらのお店(※「珈琲 FARO」。文京区本郷通り沿いに立つエチソウビル内にあるコーヒーショップ。大正時代に建てられた鉄筋コンクリート造のビルは、登録有形文化財にも登録されている)は、「Leitz Phone」で撮影するのにすごく向いていると思いますね」
ライカらしい趣深いしっとりとしたタッチを好む大野さんに、『Leitz Phone 3』の新機能である“可変絞り”を提案します。同シリーズ最大の特徴と言えるのが、ライカを象徴するMレンズのボケ味や周辺光量の表現力を再現できる「SUMMILUX 28mm」「SUMMILUX 35mm」「NOCTILUX 50mm」から成る3種のレンズ・シュミレート機能。
新機種では、F値(絞り)による物理的なレンズ効果を自由に変えられる“可変絞り”が追加。それぞれのレンズごとにピントの範囲はもちろん、エモーショナルからリアリティーな描写まで仕上がりの雰囲気が異なる6〜7段階のF値が切り替え可能になりました。
「これは面白いなあ。遊びがいがかなり増しますね。(前機種だと)『Leitz Looks』モードで撮るときに、ここまで細かく絞りを設定できないので、ボケ感と色みや情報量のバランスが思いどおりに表現できないこともあったのですが、これならいろいろ探りながら撮れそうですね。普段、デジタルカメラだと50mmのフィジカルなレンズを使っているのですが、被写体によっては瞬間的にレンズを替えたいことがよくあるんです。スマホならボタンひとつでレンズを次々と替えられるのはかなり楽ですよ!」
また、『Leitz Phone 3』では、従来4種類(ORIGINAL、MONOCHROME、CINEMA CLASSIC、CINEMA CONTEMPORARY)だった色調フィルターに、“ENHANCED”と“VIVID”が新たに追加。ブランドの世界観を象徴するライカカラーにバリエーションが増え、ユーザーによるイマジネーションの発露も千差万別に。大野さんもポートレートや静物など、被写体に合わせてフィルターを替えながら次々とシャッターを切っていきます。
「いつもは“MONOCHROME”をよく使うのですが、暗く落ちているところがぐっと締まる“ENHANCED”の色合いはかなり好みですね」
前述したように、日常使いしている先代モデルでは、マニュアル、『Leitz Looks』モード共に彩度や陰影のコントラストを意識していると語っていた大野さん。シャドウ部とハイライト部のコントラストが強調された力強いトーンが特徴の“ENHANCED”フィルターがお気に入りなのもうなずけます。
「ヨーロッパを旅しながら『Leitz Phone』で撮影していて気付いたのですが、ライカの魅力って、対象物の歴史やバックグランドが写真から透けて見えるようなところだと思うんです。僕が好きなフェルメールの絵画にも通じるのですが、荘厳な雰囲気を含めて描写してくれるというか……写真そのものに何かオーラが宿っているんです」
ライカのカメラに魅了された今では、撮影した写真を額装して部屋に飾りたくなり、本格的なプリンターの導入も検討しているそう。
「思わず現像したくなるような写真が簡単にスマートフォンで撮れるっていうのは、やっぱりすごいことですよね」
最後に今後『Leitz Phone 3』で撮影してみたい場所はありますか?
「まだ一度も訪れたことはないのですが、いつかはドイツで撮影してみたいですね。自分が歴史好きということもあって、神聖ローマ帝国の流れをくむ国なので、伝統的な建築物を『Leitz Phone 3』で撮ったらきっとすごく映えるんじゃないかな。藤岡さん! ぜひドイツロケをお願いします(笑)」
〈大野拓朗(おおの・たくろう)〉1988年、東京都出身。2009年に第25回ミスター立教に選出される。2010年に映画『インシテミル〜7日間のデス・ゲーム〜』で俳優デビュー。NHK連続テレビ小説や大河ドラマをはじめ、数多くのドラマ、映画、ミュージカル、舞台作品で活躍。2023年11 月から上演された日英共同制作ミュージカル『Pacific Overtures(邦題:太平洋序曲)のロンドンキャスト版に主演のひとりとして出演し、本格的な海外進出を果たした。
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Photograph:Yuji Kawata(Riverta Inc.)
Styling:Masahiro Tochigi(QUILT)
Text:Tetsuya Sato