カジュアルウェア
【ジョン スメドレー】
「クールビズ」の最適解。
ポロシャツが主役となるこの夏のビジカジスタイル。Vol.4
2024.07.23
ジャケットのインナーとして重宝するだけでなく、さらりと一枚で着ても様になる。涼やかに装えるが、ビジネスシーンに不可欠なきちんと感も担保する。いかに時代が変わろうと、色あせることのない永遠のスタンダードでありながら、現代的な装いにもなじむポロシャツこそ「クールビズ」の最適解に推したい。そこで、アメリカントラッドの王道から英国が誇る王室御用達ブランドまで、この夏のビジカジスタイルを決めるおすすめの一枚を、その着こなし術と併せて紹介しよう。
ドレスのルールに従えば、ジャケットとポロシャツの合わせは、当然カジュアルなスタイルに分類される。とはいえ、シャツと同等、もしくはそれ以上に品よく、かつ知的でおしゃれに装えるのが、ジョン スメドレーのポロシャツだ。今回紹介するのは、従来のオーセンティシティーはそのままに、サイズバランスを現代的に見直したモダンフィットシリーズの人気モデル「キーラン(KIERAN)」を、さらにアップデートした今期の新作「レイド(REID)」。やや長めに設定した袖丈は、一枚で着たときに二の腕をカバーするので、きゃしゃで青白い腕でも頼りなく映ることもない。
コーディネートは、同じくジョン スメドレーで定番人気を誇る綿麻素材のシングルジャケットと共地のパンツを合わせた。糸の太さと織り組織により、表面にコードレーンのような凸凹したニュアンスが表出する。タンブラー加工による厚みのある風合いも相まって、いつもとはちょっと違う洒脱な印象を醸し出す。
ポロシャツに使用された最高級綿「シーアイランド コットン」のシルクのような光沢は、ジャケットのカジュアルな素材感と対比を生み、Vゾーンに奥行きを生む。また、ポケットに同系色のチーフを挿せば、洗練された華やぎをプラス。ビジネスシーンとアフター5をシームレスにつなぐ、大人の余裕を感じさせるコーディネートに仕上がった。
問/リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238
掲載した商品はすべて税込み価格です。
Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato