カジュアルウェア
【ユニクロ】UTで見つけた大人のための“文化系”アイテムvol.5
2024.09.20
ユニクロが手がけるTシャツをメインとしたオリジナルブランド、UT(ユーティー)。アート、音楽、映画、アニメなど、世界中のポップカルチャーを集結したラインアップは、自分の趣味嗜好をアピールできるだけでなく、「それどこのTシャツ?」なんてひとことをきっかけに、他者とのコミュニケーションを手助けする媒介役ともなる。今回、夏から秋にかけて展開されるUTの新シリーズにフォーカスを当て、週替わりでおすすめアイテムをピックアップしていく。
最終回は、厳密にはUTの新作ではなく、ユニクロのチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」シリーズ(注1)を紹介したい。9月20日(金)に発売される国際的写真家集団、マグナム・フォトとのコラボレーションで、3人の写真家が寄付金により支援活動をしている拠点に直接赴き、現地での支援活動やそこで暮らす人々を独自の視点で撮影した写真をデザインした。
2022年よりマグナム・フォトの会長を務める、クリスティーナ・デ・ミデルがデザインした一枚。世界中の子どもたち、とりわけ女の子が直面する課題解決に取り組む国際NGO団体「プラン・インターナショナル」が、児童婚防止や学生寮の建設、衛生施設整備を行っているベトナムで、子どもたちの日常風景を撮影。
2020年から2022年までマグナム・フォトの会長を務めたイギリス人写真家、オリヴィア・アーサーのTシャツ。貧困で苦しむ子どもたちを支援する国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が、戦火を逃れてウクライナから避難してきた子どもたちやその家族のために、教育支援や心のケア、資金援助を行うルーマニアで撮影。避難先のブカレストにあるカウンセリング・パブで遊んでいる子どもたちの影絵をモノクロで捉えた。
南アフリカ出身の写真家、リンドグシェ・ソベクワがデザインした一枚。「国連難民高等弁務官(UNHCR)」が、紛争や迫害により故郷を追われた人たちに食料や生活必需品、教育支援を行うエチオピアで撮影。広大な平野に現れた美しい虹からは、未来への希望が見て取れる。
注1「世界の平和を心から願い、アクションする」という趣旨に賛同した著名人が平和の願いを込めてデザインをしたTシャツを販売するプロジェクト。利益の全額(1枚当たり販売金額の20%相当)が、貧困、差別、暴力、紛争などによって影響を受けた人々に対して人道的支援を行っている3団体(UNHCR、セーブ・ザ・チルドレン、プラン・インターナショナル)に寄付される。ヴィム・ヴェンダース、村上春樹、平野歩夢、ソール・ライターなど41組のコラボレーターが参加し、累計524万枚以上を販売。これまでに15億円以上の寄付額が、国際的な平和の活動資金に充てられている。(※販売枚数、寄付額は2024年7月末時点のデータ)
問/ユニクロ 0120-170-296
掲載した商品は税込み価格です。
Text: Tetsuya Sato