靴
控えめな主張がエレガンスを際立たせる、
ダンヒルのスニーカー。
2024.10.15
きちんとした印象を損なうことなく、エフォートレスに装えるセットアップは、現代におけるビジネスウエアの新定番。とはいえ、案外難しいのが足元の仕上げだ。フォーマルなドレスシューズだと杓子定規で面白みがなく、かといってカジュアルなスニーカーでは軽快さが強調され、ビジネスシーンでは文字どおり“足元を見られる”恐れもある。そこで、セットアップに似合うシューズを各ブランドから厳選。おすすめの一足を日替わりで紹介する。
やわらかなカーフレザーとニュートラルカラーの組み合わせが、ドレスからカジュアルまで幅広くカバーする「テーラード レザー スニーカー」。シューホールをあえて隠したアッパーデザインは、ミニマルな造形美にも寄与する。ビジネスシーンになじむアノニマスな面持ちだが、唯一シュータンに配した“ADサイファーロゴ”がさりげないクラス感を演出。衝撃吸収性や耐久性に優れたカップソール構造と、足なじみが良く、吸湿性に優れたカーフレザーのライニングは、一日中快適な履き心地を約束してくれる。“黙して語らず”ではないが、「よく見るとダンヒル」という控えめな主張が、ビジネスシーンにおいてスマートで聡明な人物像に直結するはずだ。
問/ダンヒル 0800-000-0835
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Satoru Tada(Rooster)
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato