靴
日本最古のシューメーカーが時流に寄り添って作った、
オーツカのスニーカー。
2024.10.21
きちんとした印象を損なうことなく、エフォートレスに装えるセットアップは、現代におけるビジネスウエアの新定番。とはいえ、案外難しいのが足元の仕上げだ。フォーマルなドレスシューズだと杓子定規で面白みがなく、かといってカジュアルなスニーカーでは軽快さが強調され、ビジネスシーンでは文字どおり“足元を見られる”恐れもある。そこで、セットアップに似合うシューズを各ブランドから厳選。おすすめの一足を日替わりで紹介する。
セットアップだけでなく、スーツスタイルにもなじむ工夫が凝らされたオーツカのドレススニーカー「HS-6009」。やや長めのノーズに象徴されるすっきりとしたシルエットは、足の形にフィットする細かいパーツを組み合わせることで洗練さを際立たせた。また、ソールがアッパーから張り出していないため、スニーカー特有のカジュアルなムードを打ち消し、ひとつずつ手作業で濃淡を付けるアンティーク仕上げがエレガンスを強調する。シャープなシルエットだが、足囲“EEE(3E)”でゆったりと履けるのもポイント。足裏のアーチをしっかりと支えるインソールに加え、野球やサッカーのスパイクのように足全体を包み込み、下から引っ張り上げるようなホールド感で、長時間履いても疲れにくい。快適な履き心地とドレッシーなルックスは、ビジネスシーンになじむのは言うまでもないが、装いのマナーに厳しいゴルフ場に履いて行く愛用者が多いというのもうなずける。
問/大塚製靴 03-6410-2760
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Satoru Tada(Rooster)
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato