靴
クラシックなフォルムが装いに新鮮味を添える、
ウォルシュのスニーカー。
2024.10.28
きちんとした印象を損なうことなく、エフォートレスに装えるセットアップは、現代におけるビジネスウエアの新定番。とはいえ、案外難しいのが足元の仕上げだ。フォーマルなドレスシューズだと杓子定規で面白みがなく、かといってカジュアルなスニーカーでは軽快さが強調され、ビジネスシーンでは文字どおり“足元を見られる”恐れもある。そこで、セットアップに似合うシューズを各ブランドから厳選。おすすめの一足を日替わりで紹介する。
濃いネイビーやダークグレーといった重いトーンのセットアップに、爽やかなホワイト系のシューズを合わせると、抜け感が出てぐっとこなれて見える。英国を代表するシューズブランド、ウォルシュのスニーカーは、まさにそんなスタイルにおあつらえ向きの一足だ。こちらは、1983年のロンドンマラソンにおいて、上位に入賞したランナーの足元を支えた本格的ランニングシューズ「トルネード」がベース。スエードの切り替えや洗練されたカラーリングでよりシックに仕上げた。どこか懐かしいクラシックなフォルムは、機能素材を使ったコンテンポラリーなセットアップのハズシしとしても効果的。一貫して英国生産にこだわり、熟練の職人が丁寧に仕上げるなど、なにかと語りどころが多いブランドである。
問/カメイ・プロアクト 03-6450-1515
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Satoru Tada(Rooster)
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato