接待と手土産
「DEAR BUTTER SAND」の幸せの焦がしバターサンド。
すべて実食! 自慢の手土産 #143
2025.01.23
ミシュランシェフがプロデュースする、幸運を呼ぶ六角形のバターサンド。
新たな年を迎えたこの時期はちょっとリッチで、心躍らせる品物を贈りたい。さらに縁起がよければ最高だ。真っ先に思いつくキーワードと言えばやっぱり「ミシュラン」だろう。今回紹介する「DEAR BUTTER SAND」の「幸せの焦がしバターサンド」は、ミシュランガイド7年連続二つ星にして、グリーンスターも獲得した東京・麻布台ヒルズ「フロリレージュ」の川⼿寛康シェフがプロデュースした焼き菓子だ。
フロリレージュは2024年版「世界のベストレストラン50」でも21位にランクインするなど、快進撃を続けるまさに日本を代表するレストランのひとつ。繁栄、調和、⻑寿など縁起のいい意味をもつ六角形というのも、一年の幸運を祈る今の時期に最適なギフトだ。
ゴールドのロゴがあしらわれた⾼級感があふれるパッケージは、⼤切な人との物語を紡ぐ⼀冊の本をイメージしていて、本を開くように蓋を開けると、ブラウンの紙に大切に包まれたバターサンドがお目見え。かなり厚みのある(かなり分厚い)クリームの層にちょっと躊躇(ちゅうちょ)するも、ひとたび口にすれば幸せな気持ちが満ちてくる。
バタークリームは想像以上に軽い。バターに熱を加えることで、豊潤な風味を蓄え、口の中でとろけると同時に、焦がしバターのいい香りが広がってくる。クリームを挟む生地にはクッキーを使うのが⼀般的だが、フランスのブルターニュ地⽅の伝統菓⼦ガレットブルトンヌを使うことで、特有の香ばしさをプラス。ガシッとした歯応えと滑らかなバタークリームの絶妙なバランスもいい。食感にしても味わいにしてもこれこそがミシュランスターシェフの⻩⾦⽐なのだと納得させられる。
バターサンドのアクセントに欠かせないレーズンにも抜かりはない。シェフが10年ほど前に沖縄で出合った思い出のラム酒に、上質なレーズンをひと晩漬け込んだラムレーズンを使っている。オーク樽熟成によるふくよかな樽香が特徴のそのラム酒は、本島北部の伊江島蒸留所が醸す純日本産ラム酒「イエラム サンタマリア ゴールド」だ。
「これまでの⼈⽣で出合ったどんなバターサンドよりも⼼に響くものをつくりたい」という川⼿シェフが、半年以上にわたって試行錯誤を重ね、ひとつひとつの素材やバランスにこだわり抜いて完成させたバターサンド。筆者のおすすめは、とろけるカカオクリームにずっしりと存在感のある和栗のペーストを合わせた「マロンショコラ」も一緒に楽しめる「2種のアソート」だ。味よし、見映えよし、縁起よしのバターサンドを、今年一年、幸せでありますようにと願いを込めて、大切な人に贈ってみてはいかがだろうか。
DEAR BUTTER SAND(ディアバターサンド)
価格/幸せの焦がしバターサンド(6個入)4480円、【2種アソート】幸せの焦がしバターサンド(6個入)4970円ほか ※税込み・送料別
https://dearbuttersand.com/