週末の過ごし方
ハワイガイドブック著者とアップデートする、最新ハワイの過ごし方
2025.03.17

今年のゴールデンウィークや夏休み、久々にハワイに行きたいという方は必見! 本記事では、自らハワイガイドブックを出版し、コロナ禍以降も雑誌の特集などでハワイ取材を続けるトラベルエディター伊澤慶一氏に「オアフ島の最新アップデート情報」を聞いた。なお、伊澤氏は3月28日の「アエラスタイルマンスリー」にもゲスト出演する。
【絶対に失敗したくない人向け】
ワイキキ周辺のニューオープンレストラン
以前は頻繁にハワイへ足を運んでいたが、コロナ禍以降なかなか行けていないという方も多いと思う。久しぶりにハワイへ行ったら、どのように過ごすのがおすすめか? また今、ハワイではどんなカフェ&レストランがトレンドなのか? つい最近もハワイ取材から戻ったばかりという、トラベルエディターの伊澤氏に話を聞いた。
伊澤 久しぶりにハワイへ渡航するのであれば、まずはかつてリピートしていた思い入れのある店を再訪したいところです。五感を通じて感じる懐かしの味や香りは、数年間のブランクを一瞬で埋めてくれるほど感動的な瞬間です。ただ、コロナ禍で閉店、移転してしまった店もかなり多いので、行く前に営業状況を必ず調べることをおすすめします。
もちろん、せっかくハワイに来たのだから、ここ数年で新しく誕生した新店もぜひ訪れてほしいと思います。ハワイの魅力は、毎年のように次々と話題の店がオープンするところ。ハワイ好き同士、そのアップデート情報を交換するのも醍醐味(だいごみ)のひとつです(ガイドブックを作る立場としては非常に大変ですが……笑)。ただ、限られた滞在時間のなか、初めて試すニューレストランは絶対に失敗したくないですよね。そこで今回は、ここ2年以内にオープンしたレストランのなかから、「ここは間違いなくおすすめできる!」という店を厳選して紹介していきたいと思います。
アーデン・ワイキキ


まずは私が実際に訪れたなかで、いちばん満足度の高かったお店から紹介。それが、アーデン・ワイキキです。ワイキキの喧騒から少し離れたホテル、ロータス・ホノルル・アット・ダイヤモンドヘッドの2階に入るコンテンポラリー・ハワイアン・キュイジーヌの店で、2023年にオープンするやいなや、ハワイの食通が大絶賛する存在に。シェフはカナダ出身で、日系のマコト・オノ氏。ハワイの食材に独自の調理や隠し味を加え、過去に幾度となくハワイに通っていても食べたことのない斬新なハワイアン・キュイジーヌが味わえて大変魅力的です。ビーチ沿いの立地ながら、カピオラニ公園とダイヤモンドヘッドを望む眺望も個人的には新鮮で気に入っています。
アーデン・ワイキキ
https://www.ardenwaikiki.com/
マラ・レストラン&バー


続いてローカルのあいだで週末は予約が取りづらいほど人気なのが、アラモアナエリアにあるマラ・レストラン&バーです。こちらはルネッサンス・ホノルル・ホテル&スパの1階にオープンした地中海料理レストランで、イタリアやギリシャ、さらにモロッコなども加えた幅広いエリアのスパイスや調理法がハワイの食材と融合。これまでギリシャ料理やモロッコ料理レストランは少なからずハワイにありましたが、これほどまでに幅広いラインアップが同時にそろい、かつどれを食べてもおいしいとくれば、多国籍料理に寛容なハワイのローカルのあいだではやらないわけがありません。
マラ・レストラン&バー
https://www.marahonolulu.com/jp/
エル・シエロ


ワイキキ内でレストランをお探しの方には、ルワーズ通りに2023年夏にオープンしたエル・シエロはいかがでしょうか。シェフは日系3世でアルゼンチン生まれの具志堅マサ氏。本格的なスペイン料理が楽しめる店は、意外にもハワイに多くなく、しっかりとパエリアや肉料理を食べたいとき、カウンターで軽くピンチョスやタパスをつまみたいときなど、気分に応じて非常に使い勝手のよい店がワイキキにできたことは喜ばしい限りです。ウベを使ったバスク風チーズケーキなど、ハワイらしいメニューが用意されているのも◎。店の奥にはテラス席もあり、夜風に当たりながらスペインワインがぐびぐびと進む、気持ちのいい店です。
【リピーターにはこちら】
レンタカーで行きたい、最新ローカル店
上記の3店は、ワイキキ周辺にあり行きやすい半面、すでに雑誌やガイドブックでも紹介されている人気店。ここからはもう少しローカル目線で、まだ観光客にもあまり知られていないお店について聞いてみた。
ヘブンリー・アイランド・ライフスタイル・ハワイカイ


伊澤 ワイキキから車で東へ20分ほど行ったハワイカイは個人的に好きなエリアなのですが、そこに2024年にオープンしたのがヘブンリー・アイランド・ライフスタイル。ご存じ“ヘブンリー”の愛称でワイキキにも店舗を構えるカフェ&レストランで、「アイランド・ブリュー・コーヒハウス」とは反対側からラグーンを望む眺望のよさが魅力。また新鮮野菜が並ぶサラダバーや中東料理ファラフェル、ローカル産卵を使ったオムレツなどヘルシーメニューがそろい、カイルアへのドライブ途中で立ち寄るにも非常におすすめです。
ヘブンリー・アイランド・ライフスタイル・ハワイカイ
https://www.heavenly-hawaiikai.com/
ザ・クラウチング・ライオン&ハラ・ツリー・カフェ



さらに東海岸をずっと北上し、クアロア・ランチをちょっと過ぎたカアアヴァにあるのがザ・クラウチング・ライオンとハラ・ツリー・カフェ。かつてクラウチング・ライオン・イン・バー&グリルがあった場所に、手付かずのビーチを見下ろす2階建てのレストラン&カフェがオープンしたのは2024年のこと。ザ・クラウチング・ライオンではアウトドア・グリルで火入れされた香ばしい肉料理や釜炊きの白米など、がっつりメニューがリーズナブルに食べられ、わざわざ食べに来る価値あり。一方ハラ・ツリー・カフェはハワイ島にあるコーヒー農園直営カフェで、コナ産の豆を100%使用。ぜいたくな1杯ですが、こちらもワイキキのカフェと比べるとだいぶお安く味わうことができておすすめです。
ザ・クラウチング・ライオン
https://thecrouchinglion.com/
ハラ・ツリー・カフェ
https://www.halatreecafe.com/
アンティーズ・ホットポット・ハウス


もっとマニアックなハワイ通の方に推したいのが、アンティーズ・ホットポット・ハウス。以前ワイキキやサウス・キング通り沿いにあった鍋料理店、スイート・ホーム・カフェと同じオーナーがカポレイのショッピングモール、カ・マカナ・アリイ内に2023年にオープン。冷蔵庫の中から鍋の具材を選び、10種類以上のタレをお好みで選ぶスタイルは健在で、お店に通っていた方は非常に懐かしく感じることでしょう。これまでと違うのは、各席にそれぞれに専用のIHヒーターが備えられ、ひとり1種類ずつ鍋をオーダーできる点。ちなみにタピオカ入りシェイブアイスが食後に振る舞われる伝統は、同店でもしっかりと引き継がれています。
取材協力:ハワイ州観光局、デルタ航空
3月28日、アエラスタイルマンスリーにゲストとして出演

伊澤 仕事柄、取材で世界中を回っていますが、ハワイほど新陳代謝の激しいリゾートはないと断言できます。例えば5年ぶりに行くだけで知らない店に囲まれ浦島太郎状態、というのもハワイでは珍しくない話ですが、それはそれでまたイチから新鮮な気持ちで旅できるハワイ特有の魅力でもあります。もちろん雑誌やSNS、ガイドブックを駆使して、最新にアップデートされたハワイを満喫するのも非常に刺激的。いずれにしても世界で唯一無二なリゾート、ハワイに足を運んで、存分に楽しんでいただきたいと思います。
——ハワイの最新カフェ&レストランを紹介してくれた伊澤氏は、3月28日(金)に開催予定のアエラスタイルマンスリーにゲストとして出演。当日はこれ以外のレストラン情報に加え、さらに最新ホテルやアクティビティ、ショップなども紹介予定。ゴールデンウィークや夏休みにハワイ旅行を控えている方は。ぜひとも要チェック。
【教養学部】 アエラスタイルマンスリー 第二十回
[やっぱり、ハワイ! ―アロハな“最旬”旅情報、教えます―]
日時/2025年3月28日(金)19:00オープン 19:15講義スタート
場所/珈琲 FARO
東京都文京区本郷2-39-7 エチソウビル204
料金/入場料1000円(1ドリンク付き)
定員/約30名
<<お申込みはこちらからご予約ください。
※予約状況によっては、立ち見や入場規制をご案内することもございます。
【About the event】
知的でお洒落なファッション&ライフスタイル誌『アエラスタイルマガジン』が、マンスリーで“学びのサロン”を開催。第二十回はトラベルエディターの伊澤慶一さんをお迎えして、ハワイ通たちを唸らせる“最旬”旅行情報を教えていただきます。ゴールデンウィークや夏休みに、ハワイ旅行を検討中の方は要チェックです!