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勝ち組スーツ、成功した経営者が選ぶウエアと言えばここ。
ブリオーニが提案するサクセススタイルとは?
ファッショントレンドスナップ210

2025.03.26

勝ち組スーツ、成功した経営者が選ぶウエアと言えばここ。<br>ブリオーニが提案するサクセススタイルとは?<br>ファッショントレンドスナップ210

日本で土地の値段がいちばん高い場所がどこかご存じですか?

毎年3月に国土交通省が発表する2025年の公示地価によると、銀座4丁目の一角(山野楽器銀座本店)がトップで1平米あたり6050万円でした。そのほかの土地価格の基準となる基準地価や路面価の最高額の場所も銀座で、それも中央通りに一極集中。

改めてこの通りをチェックすると和光本店や銀座三越が立つ交差点から日本橋方向には、ロロ・ピアーナやルイ・ヴィトン(松屋銀座店)、ブルガリ、シャネル、ティファニー、ダンヒルといったラグジュアリーブランドのショップが立ち並んでいるのがわかります。ここを歩くと誰でも気分がアップし、世界中のラグジュアリーの薫りを感じることができます。ここにブランドの旗艦店を置くことは、業界のトップ オブ トップである証しと言えますが、そこに居つづけるのは至難の業で入れ替わりがあるのも事実。

今回は中央通りに、2月にオープンしたイタリアのブランドにフォーカスし、その魅力を解説したいと思います。

スナップ210_ Brioni TAILORING LEGENDS 500_1
<Brioni TAILORING LEGENDS>にはブランドヒストリーからブリオーニを着用した俳優やセレブリティーが写真と文章でまとめられています。なかでもブラッド・ピットの章は圧巻。上の写真は、2019年のカンヌ映画祭の時に着用したビスポークのタキシード。Brioni book¥27,610 https://www.brioni.com/ja/jp/pr/tailoring-legends-book-711513J25M29864

そのブランドは、ブリオーニ。

1945年にローマで創業したブランドで、メンズ&レディースのトータルスタイルを発表しています。なかでも有名なのが、イタリアならではの職人技とオリジナルの生地から生み出されるスーツ。欧米のセレブリティーや成功したビジネスマンが愛用していると言われています。

過去にブランド・アンバサダーを務めていた俳優のブラッド・ピットは、2020年のアカデミー賞授賞式でビスポークのショールカラーのタキシードを着用し、映画では1995年公開の「007/ゴールデンアイ」でボンド役のピアース・ブロスナンがブリオーニのスーツで登場。

日本での知名度は、知る人ぞ知るイタリアのメンズラグジュアリーメゾンといった存在で、年齢を問わず成功した経営者のファンが多く「勝ち組スーツ」「サクセスストーリーに欠かせないブランド」というイメージを抱く方が多いように私は感じています。
※あくまで個人的な意見ですので、あしからず

中央通りにできたブリオーニのショップは、その世界観が詰まったスペースで、公式サイトからだけでは伝えきれない魅力が満載。特に生地の質感や発色、イタリア仕立て特有のソフトな着心地は、スマホやパソコンの画面からは感じ取りにくいのですが、逆にここがブリオーニの実力が最大限発揮されているところ。そのほかにもイタリアのモダンデザインと日本の伝統美がミックスされた空間でのスタッフとの会話などなど、ショップでしか味わえない特別な体験はこのブランドの真骨頂。

スナップ210_セットアップスーツ 500_2

今回、数あるブリオーニの2025年春夏コレクションのなかから私がピックアップしたのが、トレンドを満載したセットアップスーツ。

モデル着用画像を見ていただくとわかるように流行色のトープ色(グレーが持つ落ち着いた雰囲気にベージュが持つ上品さがミックスされた色)のワントーンコーディネートでジャケット、パンツ共にソフトな仕立てながらモード感が漂っています。

実は、シャツも他と同じ生地を使っていて変形版スリーピーススーツともいえます。こうしたコーディネートは斬新で洗練されていて、ブリオーニが時代に合わせて進化しつづけている証し。

スナップ210_ダブルジャケット 500_3
トープ シルク シアサッカー SOFFIO ダブルジャケット ¥990,000 /ブリオーニ https://www.brioni.com/ja/jp/pr/taupe-silk-seersucker-double-breasted-soffio-jacket-RGFD0RPB4672800

ジャケットを試着してみましたが、芯材がほとんど使われていなくてシャツを着ているかのような感覚ですが、ラペルの返りや肩周りはテーラードの異様な立体感があるというハイブリッド仕立てでした。

モデルのようにシャツを合わせれば、ビジネスシーンでもカジュアルながら品格あるスーツスタイルになり、インナーをTシャツに替えてパンツをデニムにすればディナーなどのオフスタイルで活躍してくれるはず。

スナップ210_タグ 500_4

このジャケットの裏地に付いていたタグには、このジャケットをブリオーニでは「ザ ソッフィオ ジャケット」と命名しているようです。そよ風のような着心地のジャケットという意味だと思いますが、イタリアらしい的を射た表現ですね。

スナップ210_シアサッカー生地 500_5

素材をアップにするとこのようにうねが織り込まれているシアサッカーだということがわかります。しかも生地はシルク100%とこだわりが半端ない。ラペルには美しい手縫いのボタンホールがあり、エッジには丸く見える細かなステッチが入っています。こうした部分から、ブリオーニの職人の技術力の高さが感じ取れます。一見スポーティーですが、イタリアの最高の技術が満載されているのです。

スナップ210_インテリア 1050_6

ショップのインテリアは、1950~1970年代のイタリアンヴィンテージや著名デザイナーの名作家具が並び、壁には江戸時代の銀座の地図を再現した森岡督行氏によるタペストリーが飾られています。ウィメンズ コレクション「La Donna」も取り扱っているので、パートナーとブリオーニの世界観を共有することも可能です。

スナップ210_外観写真 1050_7

ブリオーニ銀座
住所:東京都中央区銀座1-8-19 1F
電話番号:03-6264-6192
営業時間:11:00~20:00
https://www.brioni.com/ja/jp/stores/tokyo-ginza

掲載した商品はすべて税込み価格です。

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Photograph & Text:Yoichi Onishi

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