週末の過ごし方

モルディブで考える
楽園旅を“最高”にする条件は?
OZEN LIFE MAADHOO編

2025.08.08

モルディブで考える<br>楽園旅を“最高”にする条件は?<br>OZEN LIFE MAADHOO編
南北に細長い島につくられているOZEN LIFE MAADHOOは2016年に開業。

インド洋に浮かぶ南の島にある2つのOZENブランドリゾートを訪ね、ビジネスパーソンのための最高のリゾート旅とは何かを考えてみたら……。全3回でお届けする楽園旅考。まずはOZEN LIFE MAADHOO(オーゼン・ライフ・マードゥー)から。

赤道近く、インド洋に浮かぶ島々で構成される国のモルディブ。海の美しさは別格である、というのはこの国を少しでも知っている人なら常識かもしれない。1つの島にはリゾートは1つだけ、というのが特徴で、ゲストは首都・マレに隣接する島に建てられた国際空港からそれぞれのリゾートがある島へと向かう。

モルディブの島々には世界中の有名ラグジュアリーホテル&リゾートブランドがあるが、そんななかでもTHE OZEN COLLECTIONは、現地を訪れたジャーナリストたちが、異口同音に「プライべートでも戻ってきたい」と熱く語るのだという。日本に進出していないこともあり知名度だけで言えばもっと高いリゾートがあるにもかかわらず、なぜそんなにも心奪われるのか…OZEN LIFE MAADHOO、
OZEN RESERVE BOLIFUSHI(オーゼン・リザーブ・ボリフシ)と現在2つの島に展開されているリゾートを訪ねてみた。

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高速ボートが到着する桟橋は西側を向いているため、美しいサンセットが望める。

OZEN LIFE MAADHOOは、マレの空港から専用のボートで向かうこと約45分。95棟のヴィラ&パヴィリオンに8つのレストランとバー、ほかにプールやジム、スパなどの施設で構成されている。THE OZEN COLLECTIONの最大の特徴と言えるのが、シャンパーニュや厳選された多様なワイン、ハードリカーといったアルコールを含む飲み物と、レストランでの食事やアクティビティ(一部除外)が、宿泊料金に含まれている「オールインクルーシブ」タイプのラグジュアリーリゾートであることだ。

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洋上に建てられた『ウィンド・ヴィラ』からは、海と一体になったような感覚が味わえる。バスルームからも海の絶景が広がる。
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エクストラチャージがかかるが、ヴィラで朝食をとることも可能だ。

つまり、基本的にリゾートではチェックのサインも必要なく自由に飲み食べ遊びながら滞在できるのだ。モルディブでオールインクルーシブを取り入れている唯一のラグジュアリーブランドであり、他に類をみない多彩な選択肢がそろうこのプランを、OZEN LIFE MAADHOOでは『INDULGENCE™(インダルジェンス)プラン』と呼んでいる。

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    よりおこもり感があるのが、ビーチフロントの『アース・ヴィラ』。
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    朝起きてまずビーチへ、という贅沢も簡単に実現してしまう。

客室は大きく分けると2つのタイプ、眼下にエメラルドグリーンの海がきらめく水上の『ウィンド・ヴィラ』と、静かなビーチフロントの『アース・ヴィラ』に分かれる。水上ヴィラならシュノーケリングがいつでも好きな時間に楽しめるし、ビーチフロントなら歩いてすぐのビーチで波の音を聞きながらアペリティフ、という贅沢も簡単にかなってしまう。『INDULGENCE™プラン』の良さを最も感じられるのは、レストランとバーであるのはもちろんだが、客室のミニバーも(もちろん)インクルーシブなのでヴィラでの滞在の仕方にも広がりがあるはずだ。

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メイン&オールデイダイニングの『THE PALMS』はインターナショナル料理が楽しめる。ゲストはみな、朝食を基本ここで味わう。
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モルディブの言葉で塩を意味する『LONU』では、カルパッチョやマグロのピラフのような「マスバイ」などモダンに変換された現地の料理が楽しめる。
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水中レストラン『M6m』は、フロアをガラスの壁がぐるりと囲み、南洋の生き物を至近距離で見ながらディナーが楽しめる(4泊以上で予約可)。Photo: Hiro Matsui

オールデイダイニングであるメインレストランやインドとスリランカ料理、中国料理などに加え、OZEN LIFE MAADHOOではモダンなモルディブ料理を提供する『LONU』やインド洋の中の景色を楽しめる『M6m』といったユニークな選択肢があって、滞在中飽きることはないだろう。

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エクストラチャージとなるが、20種ほどのプレミアムジンを含む約30種類をテイスティングできるジンバーは、OZEN LIFE MAADHOOのみ。ディナーあとにぜひ体験したい大人のアクティビティだ。

またビーチクラブやメインプールサイドにあるバーに加え、30種以上をリストしているジンバーもあり、アイランドリゾートにいながらにしてさまざまな飲食体験が待っている。特にモダンなモルディブ料理専門のレストランがある国内リゾートは、ここOZEN LIFE MAADHOOのみ。インド洋に浮かぶ島々の料理は一般的にはなかなか想像しづらいかもしれないが、観光産業の次にさかんな漁業はカツオとマグロを主体としていて、しっとりとスモークされたひと皿など、日本人の口にもすんなり受け入れられるはずだ。

次はアクティビティに目を向けてみよう。モーターを用いないマリンアクティビティ(サップやカヌー、シュノーケリングセットの貸し出しなど)に加え、近隣のポイントへ案内する12便のシュノーケリングツアーやサンセットクルーズなども無料提供を行っている(一部回数制限があり)。

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    滞在中、1回無料で体験できるサンセットクルーズ(天候による)。Photo: Hiro Matsui
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    だいたい5割ぐらいの確率で、イルカに会えるという。Photo: Hiro Matsui

サンセットクルーズでは、運が良ければイルカがボートに並走したり、ジャンプする様を見ることもできるだろう。ほかにフィットネスセンターや毎朝のヨガクラス、スパなどもある。ナビゲートしてくれる現地のスタッフは物腰がやわらかで、困っていたりちょっと危ないと思うケースではさりげなく手を貸してくれる。

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    世界的に注目されるアイルランドのサステイナブルなスキンケア「VOYA」を使用したスパなどウエルネス施設も充実。
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    水上のフィットネスジムでは、無料のグループレッスンを毎日開催。

自然素材で構成されたヴィラ、飽きることのない選択肢を提供するレストラン&バーに、アイランダーとしての親近感を抱くホスピタリティ……。ラグジュアリーリゾートだからといって、南の島で過剰に気取ることなどない。リラックスして機嫌よく、極上の海の上で過ごしてほしい。OZEN LIFE MAADHOOというリゾートからは、そんな心地よいメッセージを受け取れるはずだ。

OZEN LIFE MAADHOO(オーゼン・ライフ・マードゥー)
1室$990〜(税抜、オールインクルーシブ)
日本での問い合わせ先
株式会社エス・ティー・ワールド
ST World Inc.
https://stworld.jp/area/maldives
TEL: 050-5530-6740

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