接待と手土産
「ウェスティンホテル東京」のジェラート&シャーベット。
すべて実食! 自慢の手土産 #152
2025.08.21
暑い夏に涼しさを届ける、絶品ひんやりデザート。
四季折々のごあいさつ文化の息づく日本。夏には夏らしい涼しげなギフトを贈りたいものだ。一流ホテルの手土産の第9弾として紹介するのは、あまたあるアイスクリーム類のなかでも、「ウェスティンホテル東京」が手がける、ワンランク上のジェラート&シャーベットだ。既に残暑見舞いのシーズンも後半戦に差し掛かっているが、夏の盛りを過ぎてもなお続く猛暑には、ひんやりデザートは格別だ。
ラインアップは、シャーベット3種とジェラート3種の全6種類。特にシャーベットはペストリーシェフが一から組み立てたオリジナルレシピで、見た目も鮮やか。ふたを開けた瞬間からわくわく感が止まらないはずだ。
フルーツのおいしさを際立たせたシャーベットは、パッションフルーツとマンゴーを使ってトロピカル感満載の「エキゾチックパッション」、フランス製ラズベリーピューレの鮮やかな酸味と、ライチの華やかさが混ざり合う「ラズベリーライチ」、レモンとヨーグルトを掛け合わせた、筆者イチ押しの「レモンヨーグルト」の3つだ。
ミルクのコクと滑らかさを大切にしたジェラートは、バニラビーンズをぜいたくに使った王道の「バニラ」、爽やかなベルガモットが、紅茶の香りを引き立たせる「アールグレイ」、香ばしいナッツがチョコレートと調和する「ヘーゼルナッツチョコレート」の3種類。
なかでも筆者をとりこにしたのが「レモンヨーグルト」だ。レモンのキリっとした酸味とヨーグルトのまろやかな酸味。2つの異なる酸味が絶妙に溶け合い、そこに蜂蜜とブランデーの甘みと香りがふわりと重なる。ただ、これを唯一無二のおいしさに押し上げているのは、点在するレモンピールのほろ苦さと食感。これが絶妙なアクセントとなって、食べ終えてもなお爽やかな余韻を残した。
もちろんどのフレーバーもそれぞれに味わい深く、王道の「バニラ」にしても、他とは一線を画すリッチ感がある。バニラビーンズのぜいたくな風味と上質なミルクのコクと、どこまでも滑らかな舌触りを、ぜひ味わってほしい。
シャーベットはシャリシャリとした食感をほどよく残し、ジェラートはとことん滑らかに。おいしさの鍵は、甘さの加減と素材の選び方、そしてそれぞれのバランスにあるそうだ。果実の酸味や香り、乳のコクを活かすため、糖分の配合にも細やかな調整が施されているのだ。
ウェスティン東京は、2023年に開業以来初となる大規模リニューアルを終えて、ペストリーブティックも一新。その時に満を持して登場したのが、ペストリーシェフ渾身のジェラート&シャーベット。肩肘張らない親しみやすさと、ホテルクオリティの確かな味わいを両立したこの一品が、残暑の日々に心地よい涼を届けてくれるはずだ。
パティスリー・バイ・ウェスティンホテル東京
東京都目黒区三田1-4-1
営業時間/10:00~20:00
定休日/なし
価格/エキゾチックパッションシャーベット600円、ラズベリーライチシャーベット600円、レモンヨーグルトシャーベット550円、バニラジェラート550円、アールグレイジェラート550円、ヘーゼルナッツチョコレート550円 ※税込み
問/03-5423-7665
https://www.patisseriebywestintokyo.com/jp/