週末の過ごし方
トップウェルネスリゾートが初構築
快眠のための滞在とは
【センスの因数分解】
2026.01.19
“智に働けば角が立つ”と漱石先生は言うけれど、智や知がなければこの世は空虚。いま知っておきたいアレコレをちょっと知的に因数分解。
かつてバブルの頃、ビジネスパーソン(当時はビジネスマンと言っていました)に向けたCMで「24時間戦えますか?」というコピーが使われていました。商材はエナジードリンク。あの頃は、アドレナリンベクトルで、パフォーマンスを上げていくというのは、定石で常識だったのです。
より良いパフォーマンスのために必要なのは、興奮した緊張状態ではなく、落ち着きある適度な緊張状態であるという考え方が今や一般的になりました。また先シーズンの『センスの因数分解。』でもフィーチャーしましたが、ドワンゴ専務取締役の横澤大輔さんのように、瞑想によりセルフマネージメントの質を上げるトップビジネスパーソンのケースも散見しています。
自身の内側を良好な状態に保つことへの注目度は年々高まってきています。そんななか注目すべき宿泊プランが誕生しました。シックスセンシズ 京都の『スリープケーション』です。
仕事と休暇を両立させた滞在=ワーケーションはパンデミック以降一般的になりましたが、スリープケーションとはつまり睡眠に特化した滞在のこと。
住所/京都府京都市東山区妙法院前側町431 TEL/075-531-0700 スリープケーションプランでは、睡眠時の疲労回復を助けるとされるBAKUNEのリカバリーパジャマや眠りのためのヒントが書かれたカード、アーユルヴェーダのメソッドに基づいたオイルなどのキットも快適な睡眠をサポートしてくれる。
サスティナビリティとウェルネスをコンセプトの中心に据えたラグジュアリーリゾート、シックスセンシズが京都に都市型リゾートをローンチしたのが昨年。専用プールの中で浮きながら指圧マッサージを行うワッツをはじめ、国内に数少ない設備を擁しているスパは、ハード面だけでなく、40以上を数えるプログラムの豊富さといったソフト面からも高い評価を得ています。
体の回復を促すバイオハック。
最新機器がそろうジムでのトレーニング後も、疲れをすばやく取ってくれそうだ。どちらもスリープケーションだけでなくウェルネス パスでも利用可能。
そんなシックスセンシズ 京都が、ブランドでも世界初となるスリープケーションの提供をスタートさせたのは今年の春から。「睡眠のための京都滞在」と言われても、古都には魅力的なコンテンツが多いわけで「そんなことが果たして可能なのか」と思う人も少なくないことでしょう。さて実際のところは……。
東山区にあるリゾートにチェックインすると、まず行うのが「ウェルネス スクリーニング」。専用の機器を使って、今の心身の状態「ウェルネス指数」を測ります。データになって提示されるのは、ライフスタイルや自律神経、血管などのスコア。ファイティングポーズで始終いる交感神経優位か、副交感神経とのバランスが良く、うまくリラックスできているかもこれで判明。データを見ながら、専門のセラピストから今の状態の解説だけでなく、普段の生活や食事などのアドバイスも受けます。
その後、ヨガや呼吸法のセッションや、睡眠の質を改善させると言われている注目成分CBDを含むボディオイルでのトリートメント「ドリームキャッチャー」などが続きます。ディナーは、安眠を促すために開発された特別なコースとなっていて、消化に良いだけでなく施設内のハーブガーデンや無農薬ファームをはじめとした地元の食材中心の、ヘルシーで滋味あふれる料理をいただきます。
客室も睡眠のために用意されたアイテムに囲まれています。BAKUNEのリカバリーパジャマやバリエーション豊かな枕、ヒーリング効果のあるオイルやアイマスクなどの入ったアメニティセットも。就寝時は貸与されるトラッキングリングを着けます。アプリと同期することにより、睡眠中のあらましがデータとなって上がってきます。これで睡眠の質を可視化できるようになっています。多角的に快眠へいざなう滞在はどんな結果だったのかが、一目瞭然というわけです。
都市生活者のなかには睡眠にトラブルを抱えている人は少なくありません。しかも睡眠は健康、いやQOLにとって大変重要なのはもはや常識です。ウェルネスへの意識が高まる今日。その分野で世界的評価を獲得しているリゾートブランドから生まれたスリープケーションという滞在を、古都の街にある魅力以上に感じる人も少なくないかもしれません。
また、シックスセンシズ 京都では、評価の高い施設を宿泊客でなくても使用できる、ジムやプール、スパ施設の利用回数券のような『ウェルネス パス』の提供もスタートさせました。心身の健康のために、より良いパフォーマンスのために、名古屋や大阪の出張にプラス・アルファしてみるのはいかがでしょう。