接待と手土産
「メメントモリ」のジンジャーチョコレートテリーヌ。
すべて実食! 自慢の手土産 #159
2026.01.29
カカオにとことんこだわるバーが作る大人のチョコレートテリーヌ。
バレンタインシーズンになると、やっぱり恋しくなるのがチョコレート。世界中から集結するチョコレートの中から、本命にはもちろん、友人へのギフトにもぜひおすすめしたいのが、「メメントモリ」の「ジンジャーチョコレートテリーヌ」だ。メメントモリは虎ノ門ヒルズにあって、以前から気になっていたカカオとボタニカルをコンセプトにしたユニークなバーだ。店名はラテン語で「死を忘れるな」という意味だそうで、自然の果物や草花などの生命を全て無駄にせずに使い切り、「命を活かす」という思いを込めて名付けたのだそう。
カカオは「神の食べ物」を意味するTHEOBROMAという学名を持ち、古代から神聖な作物として扱われてきた。カカオの多くは赤道直下地域の農園で作られ、たくさんの人とたくさんの手間をかけてここまでやってくる。六川晃輔さんは、そんな生産者たちの思いのこもったカカオの生命を紡ぐようにして、日々カクテルを作っているという。
ふだん多くの種類のお酒を扱っているが、カカオにもさまざまな産地や生産の背景があって、味わいも全く異なる。それを重ねて表現することが面白くて、カカオにこだわったバーをオープンした。そんなメメントモリが期間限定で販売するのがこのジンジャーチョコレートテリーヌだ。
ずっしりと重くて見るからに濃厚そうなテリーヌは、注文を受けてからパティシエが作るオーダー制で、予約が必要になる。高品質のカカオ豆とジンジャーは、南太平洋の島国バヌアツのアエランチョコレートメーカーズのものを使用。こちらのカカオは火山土壌のミネラルを豊富に含み、マイルドで甘みがあるのが特徴で、ジンジャーも地元で作られるクリスタルジンジャー(砂糖漬けの生姜)を使用し、さらにジンジャーの風味に合うように選んだきび砂糖を合わせる。
香料や乳化剤を一切使用せず、カカオ本来の香りや生姜の爽やかな辛味を生かし、湯煎焼きすることで生チョコのような食感に仕上げてある。とにかく滑らかでそれでいて濃厚。口に含んだ瞬間にジンジャーの刺激が押し寄せて来て、そのインパクトに驚くが、食べ進むと、風味豊かなカカオが追いかけてくる。カカオの風味とコク、ジンジャーの香りと辛味のバランスが絶妙でとにかくクセになる。ときにジンジャーの繊維質が舌に触れ、その異なる食感がまたよくて、甘さも抑えたまさに大人の味わいだ。
コーヒーと合わせると最高だったが、ジンやウイスキーともきっと相性がいいはず。今年のバレンタインデーには、カカオにこだわるバーが1本ずつ手作りする絶品のテリーヌを贈ってはいかがだろう。
メメントモリ
東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー3F
営業時間/月~金曜16:00~23:00、土・日曜14:00~23:00
定休日/無休
価格/ジンジャーチョコレートテリーヌ3510円 ※税込み
https://www.memento-mixology.com/