週末の過ごし方

働く大人におすすめの“自分をリセットする”ホテルへ。
小豆島に誕生した「edit x seven 瀬戸内小豆島」に泊まってみた

2026.03.06

働く大人におすすめの“自分をリセットする”ホテルへ。<br>小豆島に誕生した「edit x seven 瀬戸内小豆島」に泊まってみた

瀬戸内海に浮かぶ小豆島に新たなホテルが誕生。その名も「edit x seven 瀬戸内小豆島」。202635日(木)にグランドオープンした 。“洗練と自由”、その両方を掲げるハイエンドホテルとはどんな場所なのか。オープンを前に、ひと足先に滞在してきた。

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客室は全45室、9タイプ。WEST棟とEAST棟に分かれ、それぞれ異なる設計思想を持つ。だが共通しているのは、どの部屋からも雄大な瀬戸内海を望めること。窓いっぱいに広がるのは、島影と穏やかな海。冬の朝は凛(りん)と澄み、夕暮れはオレンジから藍へとゆるやかに移ろう。ただ景色を“見る”のではなく、時間の流れごと味わう感覚だ。

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毎年815日、小豆島では「小豆島まつり花火大会」が開催される。海上に大輪の花が咲く、島の夏の風物詩だ。その花火を、このホテルでは客室から眺められる。しかも、すべての客室が特等席。ロビーからも望むことができるそうだ。テラスや室内でゆったりとグラスを傾けながら、夜空と海を彩る光を堪能する——そんなぜいたくがかなう。

空港からホテルへ向かうタクシーの車内で、その話を聞いた。「あのホテルなら、部屋から花火が見えるんじゃないですかね」と、運転手さんがぽつり。そのひと言で、夏の夜の情景がくっきりと浮かんだ。潮風を感じながら、テラスでグラスを傾け、海上に開く大輪を見上げる時間。人混みとは無縁の、静かな特等席。きっとこの日は、毎年争奪戦になるに違いない。

今回選んだのは「バンクルーム」。自由度の高い滞在

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宿泊先に選んだのはバンクオーシャンビュー(WEST棟)(4454㎡/定員6名) 。2段ベッドが並ぶ客室は、どこか遊び心がありながら、素材や照明のトーンはあくまで上質。友人同士でも、家族でも、距離感を保ちつつ一緒に過ごせる絶妙なレイアウトだ。

キッチン完備というのも、このホテルらしい。レストランを楽しむ夜がある一方で、島で買った食材を持ち寄って軽く調理する夜があってもいい。誰かがワインを開け、誰かがパスタをゆでる。そんな時間もまた、旅の醍醐味(だいごみ)だ。

今回は冬の滞在で、テラスに長居するには少し寒かった。けれど暖かくなったら、朝はコーヒーを、夕方はワインを片手に海を眺めたい。実はすでに、夏前にワーケーションとして1週間滞在する計画を企てている。ここなら暮らすように滞在するが自然にできそうだ。

ゲスト主導という、新しいラグジュアリー

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ここ「edit x seven」は、自由さ自発性を大切にするホテル 。スマートチェックインやデジタルコンシェルジュを取り入れ、過度に干渉しない。それでいて、必要なときにはきちんと応えてくれる。ホスピタリティが足りないのではない。主役はあくまでゲスト自身という考え方。

スケジュールを詰め込まず、その日の気分で過ごし方を編集=editする。それこそが、「edit x seven」の提案するラグジュアリーなのだ。

2階のスパへ。島でととのう体験

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2階にある「SPA edén SETOUCHI」は、小豆島初の本格サーマルスパ。85℃のフィンランド式サウナにはオートロウリュを完備、水温15℃・水深120cmの水風呂、そして瀬戸内海と一体化するようなインフィニティプール。

男女共用のため水着着用必須。視界いっぱいに広がる海を前に、ただ呼吸を整える。朝、昼、夕、夜と時間によって表情を変える景色のなかで“ととのう”体験は格別だ。

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ガラスの扉は開放可能で、冬のあいだは冷たい風を避けるために閉められているが、暖かい季節になれば全面オープンに。夕方のやわらかな潮風を感じながら、ゆっくりと海へ沈んでいく夕日を眺める時間は、言うまでもなく至福そのものだ。プールでただ漂うもよし、サウナ後にデッキチェアで深く呼吸を整えるもよし。空と海が刻々と色を変えていくなかで、身体の輪郭がほどけていく。

長期滞在をするなら、この夕方のスパ時間を毎日のルーティーンに加えてしまうかもしれない。仕事を終え、海を前に汗を流し、沈む夕日と共に思考をリセットする。そんな一日の締めくくりが、ここではごく自然にかなう。

湯上がりの肌に感じる潮風。身体だけでなく、思考まで軽くなるはずだ。

小豆島を存分に味わうレストラン

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旅の楽しみのひとつである食事も、同ホテルの特筆すべき点。1階の「Restaurant edén SETOUCHI」では、地中海料理やスパニッシュをベースに、小豆島の恵みをふんだんに取り入れたメニューを提供。そして小豆島の地酒やクラフトビール、ワイン、オリジナルカクテルまでそろう。

ディナーのおすすめは、パエリアセット(4500円)。サラダに始まり、小豆島鮮魚のカルパッチョにチキンバスケット、そして主役のパエリアまでがそろう、文字どおりおなかも心も満たされる内容だ。パエリアはシーフードかイカ墨のどちらかを選べるのもうれしい。海のうま味が凝縮された王道か、コク深いイカ墨か。迷う時間さえ楽しい。

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ほかにも、小豆島醤油を使ったアヒージョやハモンセラーノ、アンチョビガーリックポテトなど、思わずグラスが進む料理が充実。島の地酒やクラフトビール、ワインと合わせれば、自然と会話も弾む。

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デザートも抜かりない。濃厚なテリーヌショコラに、小豆島と言えばのオリーブオイルを使ったバニラアイスクリームなど。ほんのりとした青い香りとコクが、食後の余韻を美しく締めくくる。

そして朝はビュッフェスタイルで。やわらかな光が差し込む空間で、島野菜や地元食材を取り入れた料理を思い思いに選ぶ時間もまたぜいたくだ。たっぷりの朝食を前に、今日はどんな一日にしようかと考える。

温暖で穏やかな気候に育まれた素材を、海を望む空間で味わう。ここでもまた、“ここにしかない時間”が流れている。

島での時間をどう編集するか

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edit」という名前が示すとおり、このホテルは滞在を編集する場所だ。海を眺めて何もしない一日。仲間とにぎやかに過ごす夜。花火を独り占めする夏。テラスで仕事をする初夏の朝。どれも正解で、どれも自由。どんな時間を過ごそうかと考えるだけで、自然と心が躍る。ここでは、予定を詰め込むよりも、“余白”をどう使うかが楽しい。

周囲にはオリーブ園や醤油工場、酒蔵も点在している。島の風土に根ざした産業を訪ね歩き、つくり手の話を聞くのもいい。瀬戸内の光に包まれたオリーブ畑を散策し、木桶仕込みの醤油の香りに触れ、地酒を少しだけ味わう。そんな穏やかな寄り道も、この島では自然な流れだ。

忙しく働くビジネスマンたちにこそ、伝えたい。分刻みのスケジュールからいったん離れ、島のゆっくりとした時間の中に身を置いてみてほしい、と。波の音をBGMに、ただ深呼吸をするだけで、思考は驚くほどクリアになる。

フェリーに揺られ、小豆島へ向かう時間もまたいい。海を渡るわずかなトリップが、日常と非日常のあいだにちょうどよい“間”をつくってくれる。

小豆島という穏やかな舞台で、自分の時間をどう組み立てるか。ここはその問いに静かに寄り添ってくれる場所だった。

edit x seven 瀬戸内小豆島
住所/香川県小豆郡小豆島町安田甲144-21
[アクセス]
小豆島オリーブバス坂手線「安田」停留所より徒歩3分
「土庄港」より車で28分
「池田港」より車で18分
「坂手港」より車で8分
「福田港」より車で20分

サーマルスパ「SPA edén SETOUCHI」
サウナ室/85℃、水風呂:15(水深120cm)
アメニティ/ドライヤー、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、脱水機
ロッカー/男女16台ずつ完備
営業時間/6:00〜24:00
※水着着用必須(水着持参、水着販売あり)、宿泊者のみ利用可能

レストラン「Restaurant edén SETOUCHI」
営業時間/7:00〜21:00
モーニング/7:00〜12:00(L.O.11:30)
ランチ/12:00〜14:00
ディナー/17:00〜21:00(L.O.20:30)

問/092-292-2431
https://editxseven.com/setouchi-shodoshima/

Text:Mayu Yamamoto

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