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声優・木村昴 “多くの人が認めた正しい道”

Special Interview

これからどう進めばいいかわからない。そんな時代だからこそ、確かな道しるべがほしくなる。がんばった今日の自分をねぎらいながら、明日を思う夜にふさわしいのがバランタイン ファイネスト。長きにわたって選ばれ続けてきたブレンデッドウイスキーだ。

声優・木村昴が初めてのウイスキーをハイボールで愉しみながら、「愛される王道」への想いを語ってくれた。

まだ中学生、引き継いだ大役で声優の世界に飛び込んだ

「すごいだろ!」

2005年4月、声優陣を一新してリニューアルされたアニメ「ドラえもん」は、のび太に川で釣った魚を自慢するジャイアンのこのひと言で始まった。演じた木村昴はまだ14歳。現役の中学生が歴史ある作品の声を引き継ぐことは、当時大きな話題となった。

「最初は怖かったですよ」と押し寄せてきた不安を語る。それは今も新しい役に挑む際に感じるという。「でもね、ジェットコースターやお化け屋敷じゃないんだけど、飛び込んでみると面白いんですよね」

声優は声だけで演じる仕事。言い換えれば、声でしか役を表現できない。からだの動きを使えない難しさを抱えつつ、常に試行錯誤を繰り返して2次元のキャラに息を吹き込んでいく。そうした先達の努力がアニメを世界で愛されるコンテンツへと押し上げてきた。

「クオリティが高い日本のアニメの一部になれるのが醍醐味。声優だけじゃなくて、キャラも一緒に好きになってもらえますから」

声には聞く人の数だけ正解がある。だが、それをつくりだす声優の仕事に答えはないという。

「たとえばマンガを読んでいるとき、読者は自分の頭の中でキャラの声をイメージしています。その作品がアニメ化されて声を聴くと、『あ、ぴったり』と思う人がいれば、『なんか違う』と感じる人もいるでしょう。なるべく多くの人が納得できるような声を目指さないといけない。マジで終わりがないですね」

大きく分けて、声優のタイプは2種類だ。

ひとつは特徴のある声でどの役も自分のカラーに染めてしまう人、もうひとつはエンドロールまで『誰がやっているのかがわからなかった』と言われるほど作品ごとに演じ分ける人。それぞれ声優のアプローチであり、持ち味だ。だが、木村昴が目指すのはこのどちらでもない。

「いろいろな役がありますから、もちろんそのたびに声は変えます。僕も以前はいろいろな声をつくろうとしたこともありました。でも続けている内に思い至ったのは、木村昴でないとできない役をやろうと」

さまざま事情で役を引き継ぐ場合でも、前任者の声を意識しつつ、手探りでどこかに“木村昴”がいるように心がける。

歴史があるけど親しみやすい。
だから200年、愛される

「ウイスキーはまだあまり詳しくない」と語る木村昴が、今回初めてバランタイン ファイネストを飲んでみた。飲み方は大好きな炭酸を入れてのハイボール。ひと口含み、これまで味わったことがないおいしさに驚く。

「おいしい! すごく口当たりがいい。飲みやすくてバランスもとれた味ですよね」

バランタインは1827年に創業したスコッチウイスキーの名門。華やかな香りとまろやかな味わいを感じさせるバランスの良さは、歴代で5人しかいないマスターブレンダーの技術のたまものだ。そのなかでファイネストは、老舗の味を気軽に楽しめるエントリーモデルとして絶大な人気を誇る。木村昴は歴史を感じさせるラベルデザインを見ながら、いい意味での予想外れに驚きとうれしさを隠さない。

「初めてボトルを見たときに、格式の高さと同時に癖があるのかな?と思ったんですけど、すごく飲みやすい。ウイスキーのいいところを一度に味わえる感じです。それなのに『どうだ、これが200年積み重ねてきた味だ』ではなく、『あ、自分200年やってきましたー。飲んでみませんか』なんて親しみやすさがありますね」

最近は朝からの番組のレギュラーを務めていることもあり、夜のお酒は控え気味。だからこそ、バランタインと過ごす時間はプレミアムなものとなりそうだ。

200年近くバランタインは自らの伝統を守り、いまも世界中で愛され続けている。

「僕も先代から引き継いだ作品が100年続けばと思います。その年表のどこかに自分の名前があればいい。そのためには、ベタのようでも正しいと思う道を進むことですね。それが多くの人に認められる“王道”だと思います」

まだ少年っぽさが残る「すごいだろ!」のセリフで始まった声優という仕事。デビューをして20年、さまざまな作品で欠かせない存在となっているが、それでも進化の歩みを止めることはない。バランタインが辿ってきた道に、木村昴は未来の自分を重ねているかのようだ。

Profile

木村 昴(きむら・すばる)
1990年生まれ。ドイツ出身。2005年に中学生ながら『ドラえもん』の剛田武(ジャイアン)役で声優デビュー。『ハイキュー‼』の天童覚役、『呪術廻戦』の東堂葵役、 映画『THE FIRST SLAM DUNK』の桜木花道役、『ヒノプシスマイク-Division Rap Battle-』の山田一郎役などを務め、今年4月からは『ONE PIECE』にてフランキーの声を担当。そのほか 子供向けバラエティ番組『おはスタ』のメインMC、バラエティ番組『ヒルナンデス!』の木曜レギュラー、中京テレビ『ぐ~たくさん』のメインMCなどタレントとしても活躍中。

Photograph: Hiroyuki Matsuzaki (INTO THE LIGHT)
Hair & Make-up: Yuna Kondo
Styling: Yoshiaki Takayama
Text: Mitsuhide Sako (KATANA)
Direction: Shingo Fujioka,Yosuke Fujimori
(AERA STYLE MAGAZINE)

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