Special Interview
LA・LA・LA LOVE SONG、LOVE RAIN ~恋の雨~、You were mine――
聴く人の数だけあるグルーヴ感たっぷりのキラーチューン。
デビューから40年、久保田利伸はブラックミュージックを日本に根付かせてきた。
そんな天才が愉しむのがスコッチウイスキーの代表格、バランタイン。
長きにわたり、人々を愉しませる。愛されるふたつの王道に共通する響きとは——
コアなファンも初めて聴く人も
魅了させるのがスタンス
久保田利伸、1986年にメジャーデビュー。
ブラックミュージックは日本人の声質やリズム感では難しい。そんな先入観を見事に覆した。それまでなかったグルーヴはまたたく間にリスナーを魅了し、ミュージックシーンの中心に躍り出た。公開されているYouTubeのコメント欄には年齢、性別もさまざまなファンからの称賛があふれる。
「自分の好きなことをやって来ただけです。やりたいことがブラックミュージックしかなかったですから」
そう笑って40年のキャリアを振り返る。
昨年末から4月初めまでデビュー40周年記念の全国ツアーが行われ、大きな成功を収めたが、ライブにあたっていつも心がけていることがあるという。
「デビューからずっと来ている人もいる。一方で今回が初めてという“一見さん”もいます。僕はその両方を満足させたいと思っています」
曲作りも同様。ブラックミュージックのコアなファンも、よくわからない人もどうやってカバーするか、デビューからの40年は試行錯誤の繰り返しだった。
久保田利伸は曲作りをブレンドにたとえる。基本のブラックミュージックを確固たるベースに、トレンドにたやすく流されず、同時に無視をすることなく時代に合ったビートを取り込んでいく。30年前のヒット曲が少しも古びないのは巧みなブレンドセンスの賜物だ。
そんな久保田が杯を傾けるのがバランタイン ファイネストのハイボール。
バランタインは1827年創業、世界5大ウイスキーのひとつであるスコッチウイスキーを代表する名門ブランド。来年でちょうど200周年を迎える。長い歴史を通じ、英国王室御用達や世界的なアワードの受賞といった栄誉に浴してきた。
ひとりのマスターブレンダーが核となる味を守りつつ、ウイスキーの聖地ともいえるスコットランドの4地域から、40種類以上の原酒をブレンドして時代に合った味を代々つくりあげてきた。華やかな香りと芳醇な味わい、完璧なバランスが生み出す深い余韻が心地いい。風格のあるエンブレムに描かれた大麦・水・蒸溜釜・樽はウイスキーづくりに欠かせない要素と老舗ならではの矜持を象徴している。ファイネストはその世界観をより手軽に愉しめるエントリーモデルだ。
「飲んだ後の10~15秒は高揚感。その後に『ウイスキーはこうあってほしい』という安心感が来ますね。香り、解放感、まろやかさが、味覚で感じるだけではなく、心に入ってくるようです」
バランタインにはさらに7年から30年までの長期熟成のものが揃う。特に繊細な味わいで気品あふれる香りの『バランタイン17年』は、“ザ・スコッチ”と呼ばれるほど高い評価を集める。
音楽もウイスキーも、
しなやかな情熱が王道をつくる
久保田利伸は歌をつくるにあたり、ビートやメロディーを決めて詞を乗せていく。だが、最初は作詞が苦手だったという。
「子どもの頃から英語の歌をたくさん聴いていたからかも知れません。でも年齢を重ねてくると、心の中にあるものを日本語で伝えたくなりました。今は音楽と一緒に言葉を伝えるチャンスをもらったと考えています」
英語と日本語がグルーヴ感でシームレスにつながり、久保田利伸でしか表現できない世界を生む。たとえば2025年にニュース番組の主題歌になった「諸行は無常」では、“堅い高い志を持ちながらも、柔らかく自在に行こう”といった意味のフレーズがある。
これは久保田利伸自身が見つけた境地だ。
「10年前には思いつかなかった歌詞ですね。頑なになるのではなく、真ん中にある根っこを大切にしながら、時代の波に乗って木の枝のようにしなっていく。そのほうが変わらずにいられるんです。柔らかいものは折れないでしょう?」
これは音楽だけに限らない。ウイスキーにもシンクロする。
「情熱を持ち続けられる、そして楽しくて仕方ない。そんなふうに進むことが王道でしょう。バランタインもそうですよね。だから、本物が好きでブレない人にふさわしいウイスキーだと思います」
微笑みながら、久保田利伸は力強く言い切った。
ブラックミュージックとバランタイン。ジャンルと歴史の長さは異なっても、人々を歓ばせようとする思いは響きあう。その熱い音が消えない限り、共にいつまでも王道であり続ける。
バランタイン ファイネスト
卓越したブレンド技術から生み出された逸品。1910年に誕生して以来、40種類以上のモルト・グレーン原酒が巧みにブレンドされており、バランスの良い香味とどこまでも豊かで滑らかな風味で世界中にファンを持つスタンダード・スコッチ 。
700ml 40度 希望小売価格1680円
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう。
お酒はなによりも適量です。のんだあとはリサイクル。
Profile
1986年デビュー。当時日本では定着しなかったR&Bを基調とした独自の音楽スタイルを世に送り出し、卓越した歌唱力、リズム感、作品力で大きな支持を得る。1993年よりNYに拠点を移し、米国で活動を始め3作のアルバムをリリース。現在に至るまで、その音楽性にブレはなく「King of J-Soul」と呼ばれ、リスペクトを受け続けている。今年デビュー40周年を迎え、大規模全国ツアーを盛況のうち終える。代表作「流星のサドル」「Missing」「LA・LA・LA LOVE SONG」「Bring me up!」等多数。(2026年4月現在)
〈楽曲〉
LOVE RAIN 〜恋の雨〜
〈演奏協力〉
Gt.:オオニシユウスケ
Key.:森大輔
DJ:DJ DAISHIZEN
Photograph: Hiroyuki Matsuzaki (INTO THE LIGHT)
Hair & Make-up: Yoshie Sasaki
Styling: Akemi Goto
Text: Mitsuhide Sako (KATANA)
Direction: Shingo Fujioka , Yosuke Fujimori(AERA STYLE MAGAZINE)