
メカニカルキャリバーに、
グランドセイコーの
未来のビジョンが宿る

ホワイトシルバー色の文字盤は、機械式グランドセイコーの製造地「グランドセイコースタジオ 雫石」のある雫石町と同じ岩手県内の平庭高原に群生する白樺の木肌をイメージ。
荘厳な白樺林の風景を文字盤に映し出す
次世代メカニカルキャリバーの
ニュースタンダード
そのホワイトシルバー色の文字盤は、まるで水墨画のような陰影やぼかしを思わせる。文字盤から連想される風景は、機械式グランドセイコーの製造地「グランドセイコースタジオ 雫石」と同じ岩手県内の平庭高原の白樺林だ。そして凛(りん)としたその顔の内には、昨年約22年ぶりにフルモデルチェンジした次世代メカニカルキャリバー、9SA5を搭載している。10振動を誇るハイビートは、外乱の影響を受けにくく安定した精度を維持し、さらに約80時間というロングパワーリザーブを備え、実用性をさらに増した。
だがそれはSLGH005の魅力のひとつに過ぎない。新たなキャリバーの搭載ばかりでなく、ケースやブレスレット、フェイスに至るまであらゆる部分でデザインを刷新しているのだ。針やインデックスはより太く、ファセットを強調するとともに、特に時針にはセンターラインを入れ、シャープネスと視認性を併せ持つ。ケースは、ムーブメントの薄型化によって厚みを抑えるとともに、全体を低重心化し、手首への安定感を増した。サイドのプロポーションもシェイプしたラグにより、シャープな印象に。そしてケースにあわせて、ブレスレット形状も見直すことで、更なる腕馴染みの良さを実現している。
こうした細部の積み重ねによって、力強い存在感ある現代的なデザインが完成した。決して衆目を集めるような斬新さを追うのではなく、グランドセイコーのデザイン文法たる“セイコースタイル”を継承し、見やすさや操作性を高い次元で融合して生まれた、新たなスタンダードだ。より高い完成度を求めて熟成進化を続けるデザイン哲学は、精度や信頼性を追求し、使うことによって価値を実感するキャリバーにも通じるのだろう。デザインもまた日常を共に過ごすことでその美しさを発見する。腕時計はその名のとおり、腕に着けて初めて道具としての真価を発揮するものだ。グランドセイコーを手にするということは、改めてその本質に向き合うことでもある。

新作グランドセイコーの美しさは白樺林という大いなる自然への憧憬(しょうけい)からもたらされている。それはグランドセイコーの掲げるTHE NATURE OF TIMEのブランドコンセプトに基づき、日本独自の美意識と精神性、森羅万象とともにある時の本質を極める。次世代に向けたキャリバーとデザインに加え、このTHE NATURE OF TIMEの魂を吹き込むことで、グランドセイコーは時代を超越した孤高の存在になるのである。

精緻な技術と力強く研ぎ澄まされた品格に、大自然の与えたぬくもりを注ぐ。次世代メカニカルキャリバー「9SA5」を搭載。約80時間のロングパワーリザーブを備える。自動巻き、径40mm、厚さ11.7mm、10気圧防水、¥1,045,000(税込)/グランドセイコー(3月6日発売予定)
※グランドセイコーブティックおよびグランドセイコーサロン、グランドセイコーマスターショップのみのお取り扱いです。
ヘリテージコレクション
グランドセイコー独自の第三のムーブメント、スプリングドライブを搭載した新モデルが登場。スプリングドライブは、メカニカル、クオーツと並び、グランドセイコーの第3の心臓と称されるムーブメント。


SBGA437丨シルクで線を引いたような繊細な放射模様「厚銀放射」を光沢のあるダイヤルに描いたモデル。ダイヤルの上を滑るように動く秒針は、スプリングドライブならではの魅力。最大巻上時の持続時間は約72時間(3日間)。スプリングドライブ、径40mm、厚さ12.3mm、10気圧防水、¥539,000(税込)/グランドセイコー
SBGA439丨ダイヤルカラーには、ミッドナイトブルーを採用。グランドセイコーの王道のケースデザインを採用した、スプリングドライブ搭載モデル。ダイヤル左下のパワーリザーブ表示で、残りの持続時間を確認できる。スプリングドライブ、径40mm、厚さ12.3mm、10気圧防水、¥539,000(税込)/グランドセイコー