時代を牽引する男の腕元を彩る相棒
――セイコー アストロン Nexterを俳優・町田啓太が装う――
日本のウオッチメイキングをリードし続けているセイコーが、次世代のリーダーに向けて発信する腕時計、セイコー アストロン Nexter。1969年に登場した「クオーツ アストロン」からその名を受け継ぎ、現在も日々進化を続けている。
話題作に多く出演する俳優・町田啓太もまた、進化を止めない気鋭として注目を集めている存在といえるだろう。
ともに高みを目指す両者がここに共演。3本のハイエンドモデルをテイストの異なる3つのスタイルで表現し、互いの魅力を引き出し合う。
繊細な美意識をも刺激する高級感のあるブルー
ネイビーのグラデーションでまとめた艶やかなコーディネイトの腕元を飾るのは、「SBXC 175」だ。
年を重ねるごとに進化を遂げているアストロンのハイエンドモデルのひとつで、サファイアガラスベゼルや立体的なダイヤル、そして、計算されたケースの磨き上げが、縦に3つ並ぶサブダイヤルと相まって、スポーティ&エレガントな顔立ちを実現している。
「ブルー」とひと口に言っても、サファイアガラス製のベゼルと、凹凸のはっきりしたホリゾンタルパターンのダイヤル、そして、3つのサブダイヤル、それぞれの質感と色調が異なることで、非常に奥行き深いビジュアルとなっている。
服装と同系色でありながら、艶やかな出で立ちによって、調和しながらも特異な輝きを放つことに成功している。
そのさまは、作品に調和をしながらも確固たる存在感を見せる俳優・町田啓太にも重なる。
「日頃から腕時計を愛用している」という町田さんにとって、今回のモデルは、どのように感じられたのだろう。
「まずは見た目の印象から。サブダイヤルが付く、いわゆる“クロノグラフ”のダイヤルですと、スポーティに映ると思うんですが、この腕時計からは、同時にラグジュアリーさも感じられます。ベゼルのサファイアガラスや、チタンケースのポリッシュなどで、輝きというものが意識されているのかなと感じました」
繊細な感性によって、スポーティなテイストの中にもエレガントで洗練された輝きが際立つ、高級感と品格を備えたデザインを汲み取り、言語化するあたりから普段から腕時計を着用する者らしい愛情のかけらが感じ取れる。
「僕は普段、アクセサリーやジュエリーといった装飾をあまり着けないタイプ。ですが、30代になってから、自分の中では腕時計の存在感が高まって着けるようになりました。数少ない装飾品として、ファッションとの相性を考慮しながら愛用しています」
町田さんの物選びについては、役ごとにビジュアルが変わる俳優という職業が与える影響も少なくない模様。
「髪型や髪色だけじゃなく、体型なんかも役柄で結構変わります。また、役柄にハマっていくと、趣味趣向なども変わっていくことがありますね。だから、服装も結構そのときどきで変わってしまう。今は金髪なので、これにより似合うような服を探して着用しています」
ディテールに合わせて服装もチューニングしていく繊細な町田さんの審美眼に、セイコー アストロン Nexterはマッチしているようだ。
TPOに応じて、時にはキリリと引き締めるグレーをアクセントに
30代半ばを迎え、円熟味すら感じさせる町田さん。今夏配信された話題のNetflixシリーズ「グラスハート」では、劇中バンド、TENBLANKのカリスマギタリスト高岡尚を好演。主人公、藤谷直季をはじめ、性格の異なるメンバーをまとめる役どころを担った。
「僕にリーダーは全然向いていないんです。だから、リーダーについての話を聞くのはお門違いですよ(笑)」という自己評価だが、他の共演者のインタビューなどからは、まとめ役のような立ち位置を取ることもしばしばあるようだが、と返してみる。
「それは、リーダーじゃなくて管理職。上と下とを繋ぐ調整役なんです。僕には、そういうほうが合っているんです。ドラマや映画は総合芸術。分業制のなかで、役者が特別リーダーである必要はないですよね。あくまでも、いちパーツ。それぞれの部署がそれぞれプロフェッショナルであればいい、と思っています」
そんな町田さんが描く「理想のリーダー像」について語ってもらった。
「2パターンあると思うんです。ひとつは、感覚的なスーパーカリスマ。アイデアも優れていて、だからこそ一緒に何かをしたいと思わせる人。そういう人の下で何かを成し遂げるのは面白いだろうな、って思います。もうひとつは、頭が切れて、非常に計画性が高い人。そして、人格者。手のひらで転がされたい。僕はどっちですかって? いやいや、どっちでもないですから(笑)」
クリーンに映るグレーのスーツからなるシックなコーディネイトに身を包んだ町田さんが、腕元に合わせたのは、同シリーズの「SBXC177」だ。ブルーモデルの色違いとなるが、こちらはグレートーンで統一したカラーリングが特徴。風格あるダブルのスーツをキリリと引き締めている。
「リーダーに向かない」と本人は言うが、ストイックな仕事への姿勢も相まって、次世代のリーダーといった風情が存分に感じられるのではないだろうか。
着用した腕時計については機能面にも惹かれた模様で、腕時計の詳細説明を聞きながら、「太陽光はどこで受けるんですか?」と、興味津々。
ダイヤルの下にあるソーラーパネルから充電するというほか、地球上どこにいても今いる地点の時刻を正確に表示する点や、チタン製である点などの機能的な話に対しても、食い入るように聞きこむ町田さんは、探究心の強い人なのだろう。
実際、Netflixシリーズ「グラスハート」の劇中で、それまで手にしたことがほとんどないというギターを、演奏できるほどにまで熟達させ、劇中のライブシーンでもスタンドインを入れずに、演奏しきったという。
「没入することに関しては、どの役に対しても同じように心がけていますし、実際そうできているかなと思っています。高岡はカリスマギタリストだったので、どこまでやれるかという部分はありましたが、準備期間が約1年あったので、それだけ深く役に入れたのかなと思います。準備できる時間はあるほどいいですから。一方で準備が短い作品もありますから、長くできたのはありがたいことだなと。とはいえ、どの作品に対しても、その時のベストを出せるようにと取り組んでいます」
ストイックで探究心の強い町田さんがリーダーなら、ついていきたいと思う人も少なくないのでは?と感じてしまう。
アクティブなホワイトを引き締めるオールブラックの存在感
アクティブなスタイルにもフィットするのが、セイコーアストロン Nexterの大きな魅力のひとつ。ここでは、オールブラックのエクステリアをもつ「SBXC179」を、ホワイトを基調としたコーデの腕元に合わせていただいた。
「撮影で着用して感じたのは、チタンによる軽量性と、ブレスレットの装着感の良さ。時を計る道具として、軽くて付け心地が良いというのは、正義だと思います。
僕もよく海外に行きますが、腕時計が重いと負担に感じることもあるんです。特に機内とかでは外してしまうようなことも。
ただ、この腕時計は、たぶん着けっぱなしにしていても、ストレスがなさそう。もちろんGPS機能が付いているという点も海外では重宝しますよね。
海外に行くと、“NICE WATCH!”みたいに、所有物を褒めていただく機会が結構あります。腕時計はその代表格。セイコーの腕時計で褒められたらうれしいですよね。僕も、そういう機会には、積極的に褒めていこうかなと思っています。セイコー製の腕時計を個人的にも所有していますが、日本が世界に誇れるという点も当然ながら重視して選んでいますよ」
世界に伍する国産腕時計を生み出し続けているセイコーには、大きな信頼を寄せているのだという。
海外での活躍も視野に入れて、さらなる飛躍を目指す町田さんだが、今後のビジョンというのは、どのように思い描いているのだろうか。
「全然わかりません(笑)。最終的には感覚がものを言うと思っています。僕の好きなパウロ・コエーリョの著書『アルケミスト』にもありましたが、“心の声に従って行動すれば、自ずとそこにたどりつく”のだろうなと。とにかく面白そうなほうに進んでいこうと思っています」
最後に、日々多忙な町田さんが挑戦するために不可欠なことを聞いてみた。
「メンタルを整えることが何より大事だなと。実際に作品ごとにチャレンジなんですが、前ばかり向くのは結構しんどいこと。いかに健全なメンタルを保てるかにかかっていると、特に感じます。前にかかりすぎちゃうと本当、ぶっ壊れちゃうんで。誰かに相談するとかね。あとは、時間があれば、人里離れて。僕は山奥出身なので、温泉とか自然のなかでゆっくりしたい」
挑戦とリラックスのバランスを巧みにとって、前を向いていく俳優・町田啓太。これから訪れる「面白いもの」に向かって進む彼の腕元に、世界に向けて進化するセイコー アストロン Nexterはよく似合っている。
セイコー アストロン Nexter
GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ
SBXC175
35万2000円
SBXC177
35万2000円
SBXC179
37万4000円
<ネイビースーツスタイル>
ジャケット¥132,000、パンツ¥50,600円/タリアトーレ(トレメッツオ 03-5464-1158)、ポロ¥33,000/ギ ローバー(バインド ピーアール03-6416-0441)
<ライトグレースーツスタイル>
スーツ¥416,900、シャツ¥39,600/すべてラルディーニ(トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567)
<ベージュアウター>
ジャケット¥139,700/マッキントッシュ(マッキントッシュ 六本木ヒルズ店 03-5843-158)、その他スタイリスト私物
町田啓太
1990年、群馬県出身。2010年に俳優デビュー。以降、俳優として幅広く活躍。主な出演作品に、大河ドラマ「光る君へ」ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」映画『ミステリと言う勿れ』などがある。今年7月からはNetflixシリーズ『グラスハート』に出演し、カリスマギタリスト高岡尚役を熱演。今冬には、竹内涼真との共演で話題のNetflix映画『10DANCE』にも出演する。
お問い合わせ先
問/セイコーウオッチ お客様相談室 0120-061-012
Photograph(Model): Yuji Kawata(Riverta Inc.)
Photograph(Still): Yoshinori Eto
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: KOHEY(HAKU)
Interview & Text: Masashi Takamura
Produce: Shingo Fujioka , Yosuke Fujimori(AERA STYLE MAGAZINE)