週末の過ごし方
さらなる人気モデルへ、ヒットの予感。
アウディQ3の上質でオールラウンダーな実力。
2026.08.17
人生は、テレビドラマでは描けないほどのリアルにあふれるもの。そんな人生という冒険旅行の支えとなるクルマを選ぶならSUVをチョイスしたくなる。
SUVならさまざまなシチュエーションで活躍するにちがいないが、持て余すようなサイズのものよりも、機動性に優れたジャストサイズの一台がかえって万能だ。とくに都市部なら手頃なサイズが都合よく、インポートモデルならライフスタイルをより華麗に演出してくれる。
数ある選択肢のなかからジャストサイズのインポートSUVを選ぶなら、いま最注目なのがアウディのQ3シリーズだ。新型が日本デビューを飾ったばかりのうえ、注目すべきポイントが目白押しだからだ。
ボディータイプには、ルーフが後方まで伸びたオーソドックスなSUVスタイルの「Q3」と、リアエンドにかけて傾斜する「Q3スポーツバック」の2つのフォルムがある。後席にもパッセンジャーを乗せる移動が多いなら「Q3」、2名までのドライブが多いならSUVクーペの「Q3スポーツバック」というのが一般的な印象となる。
しかし、どちらも美しいフォルムだから、個人的には前者の「Q3」を選んだとしてもそのルックスを眺めるたびに「すごくスタイリッシュだ」と感心するにちがいない。都心の話題のスポットで乗り手の美意識の高さをアピールできるはずだ。
デジタルマトリクスLEDヘッドライトは、照射性能が大幅にアップした進化版。そのうえ、路面に2本のラインを映して車線中央の走行をアシスタンスするオリエンテーションライトや、高速道路での車線変更時に方向指示器と連動して目的の車線側にライティングを映し出すレーンライト、外気温が一定温度を下回ると雪の結晶のマークを投影するワーニングプロジェクションなどといった新機能を続々と投入している。
駐車時のサポート機能も新しい。ドライバーが一度走行した駐車ルートを記録し、次回以降はシステムが運転操作を再現するメモリー機能も備える(最長200mのルートを5件まで保存可能)。
デザイン、機能、装備など飛躍的な進化を見せるQ3シリーズだが、その走りも洗練されている。エンジンは、2WDモデルが1.5リッター、quattro(4WD)モデルが2.0リッターで、いずれもガソリンのターボユニット。サスペンションには、高性能クラスに採用されてきた2バルブ式電子制御ダンピングコントロールを奢った。
冒険旅行を意識するなら、quattro(4WD)モデルがいい。旅に出れば、決して整備された道ばかりではなく、湖畔や砂浜に乗り入れたり、雪道に遭遇したりと難所にも遭遇する。雨にぬれたアスファルト路面でも、quattro(4WD)は安心感に満ちる。またドライ路面でも、コーナーを曲がる際、抜群に安定したフォームをもたらしてくれる。
quattroの走りを特筆しておきながら恐縮だが、2WDモデルの試乗を行ってみると、これもまた格別。コーナーの連続も意のままに舞うようにクリアしてくれるし、軽快なフットワークが鮮明に。エンジンパワーも大きくなるquattro(4WD)モデルはプライスが57万円上回るが、購入を検討したとき、筆者は「この差ならquattroで決まりか」と考えつつも、「待てよ、2WDモデルでも十分に魅力的だぞ」といった具合に、相当の時間をかけて迷うことになりそうだ。
内外観を含め、上質なデザインでこの完成度。先代モデルを超えるヒットの予感も。もっともベースとなるQ3の2WDモデルが550万円で、プライスの面でも検討すべきモデルの上位に挙げられる。
万能なパートナーとして愛車を選ぶとき、Q3シリーズは注目したい存在だ。テストドライブを終えてすぐさま、納期がいつになりそうか状況を確認するためディーラーに駆け込みたくなった。
問/Audiコミュニケーションセンター 0120-598106(9:00〜19:00)
https://www.audi.co.jp
Text:Haruhiko Ito (office cars)