週末の過ごし方
セイコーグループが提案する「時の価値」とは?
ニューヨークで「THE GIFT OF TIME」を開催
2026.10.20
セイコーグループは10月6日、ニューヨークで特別イベント「THE GIFT OF TIME」を開催した。「時」の価値を追求してきた同グループが今回提示したのは、時間を単に「測る」だけでなく、「体験する」という新たな視点だ。
イベントのコンセプトとなったのは、日本独自の美意識である「間(MA)」。これは単なる空間的な余白や距離を指すだけでなく、「静寂・立ち止まり(Pause)」という時間も表す概念だ。活気に満ち、絶えず動き続けるニューヨークを舞台に、あえて立ち止まり、流れる時間に意識を向ける……、来場者には、そんなひとときの「間(MA)」を体験できる没入型の展示やプログラムが提供された。
会場では、「History(歴史)」「Culture(文化)」「Space(空間)」の3つのテーマを通じて、「時」の価値を多角的に表現した。
「History」では、創業者・服部金太郎の理念である「時間の価値を分かち合う」という考え方と、セイコーの歩みを紹介。初代グランドセイコーや、クレドールを代表する「Locomotive」など、ブランドを象徴するタイムピースが展示された。
「Culture」では、和光がセレクトした日本の職人たちによる現代の美術工芸作品が展示された。日本のものづくりや美意識を感じられる作品が並び、文化的な側面から“時”を表現している。
「Space」では、建築家・隈 研吾氏が「時間」をテーマにデザインした茶室や、同氏が設計した「グランドセイコースタジオ 雫石」の建築模型を展示。「間(MA)」の概念を建築空間として表現した。
また、会場には「THE GIFT OF TIME」の世界観を表現した茶室を設置。裏千家准教授の山崎宗有氏による茶会を催したほか、ニューヨークで活躍するシェフの大堂浩樹氏や、バー「Martiny’s」のバーテンダー、渡邉琢磨氏による特別なフード・ドリンクプログラムが実施された。日本ならではの感性やおもてなしの精神を五感で味わうべく、会場には多くのゲストが来場。日本文化を象徴する「間(MA)」を体験した。
「THE GIFT OF TIME」というタイトルには、時間そのものを、人生を豊かにする贈り物であるというメッセージが込められている。時計の精度や機能だけを追求するのではなく、時間とどのように向き合い、何を大切にするのか。今回のニューヨークでの取り組みは、セイコーグループが「時を刻む」だけでなく、「時を豊かにする」価値を世界へ発信するイベントとなった。
「THE GIFT OF TIME」NYイベント特設サイト
https://www.seiko.co.jp/thegiftoftime/ja/event/nyc/
「THE GIFT OF TIME」の世界観を伝えるショートフィルム
https://www.youtube.com/watch?v=glESRWaDax4
Text: AERA STYLE MAGAZINE